それぞれの思いがあった今日の散歩です
まずは、ばばちゃん(かない)の一坪花壇の花にレンズを向けてシャッターを切りました。なんという花なんでしょうか、赤い花が綺麗でした。
通り道の窓辺に百合の花咲いている家がありました。温かくて平和なご家庭なんだろうと嬉しくなりました。
隣の集落の野の道にまだハルジオンの花が咲き残っていました。
ちょと小ぶりで色も白い花なのでヒメジョオンの花?・・かと思いました。私はヒメジョオンとハルジオンの花との区別がよく分からないんですけどこの花はハルジオンより遅く咲き始め秋の野菊が咲く頃まで咲いているのでヒメジョオンの花だろうと思ったのです。
心にしみじみ思うアザミの花なんです。
植物のことなどなんにも知らない私にタンポポにエゾタンポポとセイヨウタンポがあることを教えてくれた友人がおりました。友人はアザミの花が好きでした。
そして「近頃堤の土手の草をキャタビラの着いた大型の除草車ですごいスピードで刈りとばすので好きなあざみの花が絶えてしまって寂しい」と言っていました。その友人も亡くなってもう10年になります。綺麗に咲いているアザミの花を見ると「ほら、アザミが綺麗に咲いているよ」と心のなかで亡き友に呼びかけるんですよ。
これは花ではありませんただの野草の葉っぱですけどなんか綺麗に見えたので撮りました。
野の道を散歩しながら近頃寂しく思うのは野の道に蝶やトンボなどの昆虫やドジョウや蛙などの生物の姿が激減しているからなんです。昔は蝶やトンボがいっぱいいて私のような素人でもたやすく撮れたんですよ。
シロツメクサの花で採蜜してる蜜蜂です。
昔は養蜂業者がそれぞれの地方に咲く季節の花を追って九州から北海道まで採蜜の旅をしていました。栃の花の蜂蜜・菜の花の蜂蜜・リンゴの花の蜂蜜などと言っていました。それぞれに値段も味も違っていたのです。またリンゴなどの果樹の花の受粉はその蜜蜂がみんなやってくれました。今は人間が蜂に代わって受粉作業をしなければならなくなったみたいです。
野バラの花の周りをホバリングして飛ぶクマンバチです。
ムギワラトンボの雌?・・なんでしょうか。
ムラサキツメクサの花に止まって採蜜するキアゲハです
広々とした水田の圃場は自然を観賞する場ではありません。美味しい米を効率よく栽培するための圃場です。そのことは私だって農家に生まれ百姓を経験していてよく分かっております。それでも水田の圃場に蛙やドジョウやタニシやたまにはナマズの幼魚さえいて、いろんなトンボが飛び交っていた昔を懐かしく思うのです。へいけホタルやゲンジホタルの飛び交う夏の夜が懐かしいのです。
私の大好きな童謡の歌詞です
春になればしがこが融けて (しがこ=氷)
どじょっこだのふなっこだの夜が明けたと思うべな
夏になればわらしこ泳ぎ
どじょっこだのふなっこだの鬼っこ来たかと思うべな
秋になれば木の葉が落ちて
どじょっこだのふなっこだの舟っこ来たかと思うべな
冬になればしがこもはって
どじょっこだのふなっこだのてんじょがはったと思うべな
私は野の道を散歩しながら心の中でよくこの詩を思うのです。