さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

ブログをしばらく休みます。

2017-04-18 | 日記
パソコンで沖縄民謡を聴こうとしたら「新しいソフトがあるのでインストールしなさい」見たいな表示が出たので深く考えないで指示にしたがて進めました。途中で少しおかしいと気づきやめたんですけど・・ソフトが改められたみたいな表示が出ました。

そして見事にパソコンを起動すると同時に「スパイウエイ」が感染するようになりました。ウイルス防止のソフトがありますのですぐに除去されるのですが、不安なのでパソコンを明日業者に持っていってみてもらい修理をお願いするつもりです。

五稷神社の神におわします大欅

2017-04-18 | 日記
何百年世の移り変わりを見て来たんでしょうね、尊いお姿です。



この欅の木のある台ノ宮公園には面白い物語があるんですよ。

男たちががみんな頭を中剃りしてちょんまげを結っていた江戸時代、この地は昼なお暗い深い森でした。そこに古キツネ弥十郎の一家がキツネ塚を構えて住んでいました。そして夜な夜なこの森を通る若者を化かして髷を落とし坊主にして喜んでいました。

ある日の夜若者たちが集まっているとき、一人の若者が「俺などはバカじゃないし、しっかりしているから古キツネなどに化かされて坊主にされることなど決してない」と広言して台ノ宮の森にいきました。そしてキツネに気づかれないようにもの陰にかくれで見ていると、一匹の古狐が現れて若者が見ているのにも気づかず、ケヤキの葉を1枚採って頭にのせてとんぼ返りをすると美しい女になりました。そしてそばに落ちている古草鞋を拾ってひょいっと背中に乗せると可愛い赤ん坊になりました。そして周りを見渡して誰もいないのを確かめてからしゃなりしゃなりと気取って歩きはじました。それを見た若者はさては誰かを化かすためにどこかに行くんだな思って後をつけました。

しばらく行くと女は灯りのついた大きな家に入っていきました。そっと中を覗いてみると家の人々はその女を囲んで楽しそうに話しあっていました。若者はここぞとばかりがらりと戸を開けて「その女はキツネの化けたものだ、ばかされてはいけないぞ」と叫びました。するとその一家の主人が「何事ぞ・・私の家の大事な嫁をキツネなどいって侮辱するなど許せない。」と召使いの男どもに命じて若者を取り押さえさせ打擲させようとしました。

おりよくそこに立派なお姿の和尚様がお出でになり分けを聞くと「人の家の大事な嫁御をキツネなどと呼ぶのは許せない」「でもこの若者も可愛そうなので弟子にして改心させるからどうかお許し下さい」と若者を座らせカミソリを取り出して頭を剃り始めました。その痛いこと痛いこと大変でしたけど若者はじっと我慢して耐えました。

坊主にされた若者が和尚さまの後について外に出ると外は暗闇でいつのまにか和尚様の姿は見えなくなりました。若者は涼しくなった頭を手ぬぐいでほっかぶりをして仲間のところへ帰りました。そして仲間たちの問いに「俺は化かされなかったけど、化かされた人を助けようとしてさんざんな目にあった」というのを仲間の一人がそっとうしろに近寄って頭の手ぬぐいをさっととるとキツネの口で髪をかじりとられた坊主頭が出てきました。

当時は髷を切られて坊主にされるのは大変な恥だったんですね。昔の古キツネは賢くて怖かったんですね。余計なお話載せてしまいました。

この話は故井関敬嗣先生の「会津坂下町の伝説と史話」によりました。