さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

新しい尾根の道見つけ嬉しくて

2016-10-01 | 日記
高圧送電線の鉄塔の道を登っていったらこんなきれいな尾根の道に出てしまいました。
緑の美しい道でした。



嬉しくなってルンルン気分で道を歩っていたらこんな生徒さんたちに出会いました。それでああそうかこの道は少年自然の家の遊歩道だったと気づきました。



「今日は」と声をかけても誰も挨拶を返してくれません。笑顔の人もいましたけどみんな無言で通り過ぎていきました。胸に福島聾学校とありました。少年自然の家に宿泊してこの尾根の道の散策を楽しんでいたんですね。中の一人が私に木の実を差し出して見せました。見るとリスの食い残したクルミの殻の半分でした。「おおクルミの殻だ」というと嬉しそうに大事そうにポケットにしまいました。私にしてみればありふれたクルミに殻ですけど、この生徒さんにしてみれば不思議な形をした木の実だったんでしょうね。少年自然の家の思い出になる大事な宝だったんでしょうね。

しばらく行くとどこかの町の小学校の子どもたちのグループに出会いました。「今日は」と声をかけると「今日は」と笑顔で返してくらました。元気な可愛い子供たちでした。



子どもたちが何人かがなにかを見つけて集まっていました。見ると山栗の実が二つ落ちていました。子どもたちにして見れば山の道に落ちている栗を見たのは初めてなのかも知れません。



子どもたちの一人が道脇でなにかを見つけました。見るとこんなきれいなチョウでした。私が近づくとさっと飛んでいってしまいました。



子どもたちと分かれて遊歩道を先に進むと「杉の沢道」と標識があってあまり人が通った跡のない急な下り道がありました。私の悪い癖でこういう道があると必ず行ってみたくなるんです。

急な坂の道を後ろ向きの四つん這いになって下りてみてひどい目のあいました。昨日までの雨で粘土質の道には水が流れているのです。暗い杉の林の中でちょっと気を許して見事にすべって転んでしまいズボンが濡れて泥だらけになってしまいました。

杉の林の中になにかの動物が樹皮をはぎ取った木の幹がありました。一瞬熊さんがやった跡?!とぎょっとしました。でも回りを注意して見ると熊さんの足跡がないので安心しました。



しばらく杉に林の中を歩っていくとまた急な上り道です。長い上り道を熊さんのように四つん這いになってまた登りました。



ようやっと長い急な道を登り切った尾根の道には送電線の鉄塔が美し空に見えていました。嬉しかったんです。ほっとしました。



夢中になって歩き廻った2時間の尾根の道でした。心地よい疲れでした。満ち足りた思いの楽しい尾根の道でした。紅葉の頃にまた来て見たいと思いました。どんな子どもたちに出会えるかな楽しみです。