女の子になる方法、教えます!

性同一性障害になやむ若いMTF当事者に向けてのメッセージです

埋没いろいろ女もいろいろ

2014-05-25 15:30:15 | 違和感、自己認識、価値観、判断
 今私は半埋没の状態で毎日をすごしています。
100%埋没というわけではないので、本当の埋没と違うとおもわれるかもしれませんが、とても快適な毎日をすごしています。もし日常的にわたしに接する人がすべて私の過去の性別のことを知らなければこんなに快適ではなかったと思います。

けれども、埋没状態と一口に言っても、
MTFがパートタイム女装娘から戸籍変更完全埋没まで様々であること同様、
埋没状態も様々です。
それは女性が様々であることとも同様です。
例えば、あるMTFのブログでは、女以上に自然に女性らしさがあり、平均的な女性より自然に女性的でなければ本当のMTFでないかのように思わせる論調がある反面、女性として自分を受け入れていて子どももたくさんいて楽しい家庭を築いている純女で外見に無頓着な方がたくさんいます。
このブログを読んでいる少数の読者の方で、将来埋没状態を目指している方に対して、どんな状況が有り得るのかいくつかのパターンを紹介します。

○女よりも自然に女らしく
スタイルがよく、恋もして、(MTFなので)仕事でも女性として結果を出し、会社でも家庭でもよき女性として生きる。おしゃれで、同年代の女性よりも輝いて見える。
ひとつの理想像として、そういうMTF像があります。実際に、そうであることを想像させるブログも複数存在します。過去を知らない人には決して自分の過去の性別を明かさない。だって女性なんだから。
そういう女性を目指す方は、是非がんばってください。
そうなるためには、学生時代は勉学とおしゃれと友達づきあいを大事にし、いろんなことで悩みながらそれから逃げずに解決していかなければいけません。

○ふつうに生きる
能町ミネ子さんは、「ふつうの女は(典型的なMTF像より)もっと男らしい」と書いています。(ごめんなさい。今手元に本が見当たらなくて適当にネットで引用しました。オカマOLの後書きから引用しようとしたのですが・・・)
 
 移行については細心の準備を整え、冷静沈着にすすめ、それ以外については今のまま。
どうせまわりが自分のことを「女性」として認識してくれるので特別な努力はしなくてもいいんじゃない。
もしかしたら、友達の中で一番おしゃれに疎いかもしれないし、一番料理しないかもしれない。けれども、私しかできないこともあるし何より周りが私を「女性」と認識して疑いがなければそれでいいんじゃない
そういう生き方があります。
私はそんな感じです。私は職場で一番ガツガツしています。昨年は一番会議で発言しました。普段はほとんど同じ服で女を捨ててるような毎日です。たぶんもともと女で生まれてたらこんな生き方はしていないでしょう。けれども、周りはそういう「女性」として認識しているし、たぶん職場では慕われているほうだと思います。
私からみたら、
「女より女らしく」とか「非の打ち所のない魅力的な女性」とかは
大変じゃないかなあと思います。
尊敬はしますよ。

○自分らしく
もう一パターン紹介したいのは、外見を望み通りに改造していったら結果的に埋没になったというような形です。最初は私生活で女装だけだったのが、だんだん踏み込んでいってたまたま仕事でも許されて、別にお客さんに戸籍の性別を言う訳じゃないから女性と思われる。トランスジェンダー的埋没と言っていいかもしれません。
このパターンの方は、基本的に外見への意識が高いので、私なんかよりパス度は高いですし、自分を解放できる女装の集まりなどに積極的に参加する場合が多いように思います。
この生き方を性同一性障害ではないと主張する方もいるかもしませんが、おそらく多くの場合診断基準もクリアするのではないかと思います。
そもそもつらいから外見で発散させるので、もしかしたら一番過去に辛い思いを引きずってきた方々かもしれません。また、移行に社会的抵抗の比較的少ない若い方、パスが容易な若い方は、このパターンが一番自然に思われるかもしれません。

将来どんな埋没状態を目指すかは、それぞれの違和感やキャラクター、置かれた状況によっても変わってきます。大事なのは
なりたい自分になることであり、
他人から賞賛される人になることではありません。

逆に、なりたいようにしか自分を変えていくことはできません。
あなたの今があなたのなりたい状態でなければ、具体的にどうなりたいのかをイメージしてそれに向かって努力していけばいいだけです。
特定の埋没MTF像があってそれを目指すなんて必要ありません。

あなたは欠点のたくさんある時々リードされて落ち込む
あなたにしかなれない魅力ある女性になればいいのです。

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