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性同一性障害になやむ若いMTF当事者に向けてのメッセージです

希望のトランスジェンダー

2023-06-24 20:29:58 | ブログについて
理解増進法?の審議過程で様々な意見表明があり、これからトランスされる方、埋没されてない方には不安や怒りがいっぱいかもしれません。
女性のスペースに入り込まれることは嫌という方から、トランスの権利を強く主張される方まで、話を聞いていると何が正しいのか分からなくなってきて、自分の辛さは不当なものなのか、他人のために我慢しないといけないものなのか、生きていていいのかと絶望の思いになった方も多いと思います。

けれども、
世の中は変わっていくのです。必ず。

ではどのように変わっていくのか
あるいは
変えていくのか

自分の行動で理解を広げていくことしかありません。
自分の武勇伝を伝えても、時代が違うので参考にしかならないかもしれませんが、
私は
移行前までいた職場で、能力的に仕事では抜きん出た実績は積めないと思い、地域のイベントには積極的に参加しました。町内会での旅行、お葬式の手伝い、ゴミ拾いなど
在職トランスを強く否定された職場の上司に誘われて村の音楽サークルに何年も参加しお祭りで一緒に発表、(私を誘う上司もすごいですが)
村にいた6年間の間に当時の国政政党4つに所属するすべての村議会議員それぞれと飲んだりマージャンしたりなど個別のつながりをつくりました。
保守的な地域で、髪が長く、あおひげがなくなっていく私を陰で支えてくれたのは保守政党の有力者でした。(当時は必死だったので私の違和感を知っていることは私は知らないままでした。私のトランスに強く反対した上司が内々に伝えてくれていました)

それが現実なのです。今から20年ほど前
ちょうど特例法ができた2000年代前半の話です。
「俺は(トランスを)認めないけどな」
「僕は考えは違う(体をいじるのは許さない)けど」
そう言いながら、守ってくれたのです。

もちろん、この上司や有力者が法律を変えたわけではありません。
けれどもいわゆる保守的な考えの人たちというのがとんな形をしているのかを伝えたくて紹介しました。彼らは、自分より頭がよくて勉強ができた同級生の女の子が中卒で働き、お嫁にいったことをリアルで知っています。彼らは、自分のやりたいことではなく、おうちの事情で家業を継いだり、地域を背負っていたりしています。
(薄っぺらいただ口だけの人、権力におもねる人、金もうけのための人とは違います)

また、20年前と同じようなことをみんながしろと言いたいのではありません。
味方や敵は、主義主張の違いにあるのではない
心のつながりが深いかどうかにあるということを伝えたいのです。

ツイッターやユーチューブで自分をおとしめる人に、ツイッターやユーチューブで反論するのではなく、自分の現実で味方をつくっていこうではありませんか。

私の職業での在職埋没トランスは、おそらく私が初めてです。そうでなかったとしても、私より先に10人はいなかったでしょう。
今はおそらく100人、いやもっといるでしょう。
移行前「この職業での埋没は難しい」とまわりから言われた業種です。カムアウトしてる人はそれ以上だと思います。

気が付けば
あなたの職場にも
あなたの町内にも
あなたが入院する病院に、介護施設に、
役所にも銀行にも
あなたの友だちにも
あなたを人知れず守ってくれている人事にも
上司にもいるかもしれません。

今はいなくても20年後には確実にいるでしょう。

あなたがトイレや温泉で我慢したり、罪悪感をもったりしている間に、彼ら彼女たちは、しなやかに乗り越えています。

わざわざ
「戸籍や体を変えてない人がトイレ来ることは許されません」
と言わずに

友だちが保守的なら
「不安だよね」
友だちが進歩的なら
「認められたらいいのにね」
と使い分け、仲良く過ごしているのです。
(勿論自分の意見を言えたらかっこいいです)

今家族などまわりの理解が得られなくて苦しんでいるあなたは、道を切り拓いている先駆者です。
20年後、100年後、
このつらかった経験が、語り継がれるのです。
あるいは当たり前のこととして語り継がれもしないかもしれません。
そんな素敵な社会にもうすぐなります。

絶対に幸せになろうね!

※最初に公開したときより、すこし表現を変更しています(2023.6.26)

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