女の子になる方法、教えます!

性同一性障害になやむ若いMTF当事者に向けてのメッセージです

20年後世界は輝いている

2023-05-26 21:29:00 | ブログについて
性同一性障害特例法が成立してから今年で20年になります。
皆さん20年前に今の状況が想像できたでしょうか。
すでに1万人を越える方が性別を変更。
この仕事を続けることはできない
仕事か性転換かどちらかを選べ
と言われた20年前から
今は性別移行が当たり前の世の中になりました。
いつの間にか
同業者では何人もの在職トランスやカムしての勤務の方を伝え聞きますし

本当に見えないところではたくさんの埋没移行後当事者が幸せな生活を送っていることでしょう。

特例法成立前夜の2000年代前半には、
手術要件をどうするか
子どものおられる方をどうするか
パスが難しい方をどうするか
ということで
当事者の中でもさまざまな意見が飛び交っていました。
実質的な生活実績(パス度)でも
自己決定でもない
診断書と医療処置と子どもがいない
という外的な条件のみを課せられた特例法は、多くの当事者にとって満足できるものではありませんでした。成立直前まで、どこかボタンをかけ間違えたら成立できないかもという状況の中、多くの方の尽力で成立しました。

今回の差別禁止?理解増進?法案でも、レベルは違いますが同じような中身の話の繰り返しで、あのときをみているようです。

トランスの立場(思想)として
自己決定重視、病気(医療重視)、受け入れ(埋没)重視
おおよそ3つくらいでまったく違う立場が存在しますし

運動論としても
社会変革重視派、積極的行動派から、表に出ない方までさまざまな立場があります。

それが、それぞれの置かれた状況、自分の存在が脅かされないように入り交じって

人によっては
自己正当化のために不可思議なポジショントークになってしまっている方、理想論に突き進みきって味方を増やそうと思ってない方
などもおられます。

けれども
実際に時代を変えていくのは
あなた
です。
幸せな生活を送る権利があるのは
偉い人、正しい言論を吐く人ではなく
毎日を過ごす
あなたです。

いろんな雑音や世間の風潮に一喜一憂せず
あなたの幸せを築いていってください。

広瀬沙織は上から目線の言動だけで何もしてないじゃないか

そう思うのも結構

たぶん私は社会の最前線でやれることを
私の立場で全力でやっています

運動も何もしていませんが
私は時代を切り開いてきたし、今も後進が歩きやすいように道を踏み固めているつもりです。 


それは私だけではありません。
あなたも、当事者仲間のあなたも、Twitterでむかつくあの人も、みんなそうです。
みんなあなたと同じく一生懸命生きています。

そして時代は確実に変わっていきます。
20年後
どんなステキな世の中になっているか
想像したらわくわくしてきませんか。

あなたが苦労して切り開いた道を若い方が何も知らずに偉そうに歩いてたら
ステキじゃないですか。

20年後
あなたは
昔、差別禁止法案が国会で成立しなかったときがあって、そのとき当事者も好き勝手にいろんな立場で意見を出していたよー。
けれど、いつの間にか
なんか性別を変えるのって当たり前になっちゃったねー

なんて後輩に話してるかもしれませんね。


今具体的な運動をされている方が不要という趣旨ではありません。その方々が動かなければ法律は変わりませんから。
けれども
そうでない戦いもあるということを伝えたくて一文まとめました。

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