女の子になる方法、教えます!

性同一性障害になやむ若いMTF当事者に向けてのメッセージです

性別移行は技術である

2008-07-08 02:01:28 | ブログについて
 このブログは、小中学生など未成年の戸籍男子の子が、性同一性障害に苦しんでいる場合のアドバイスを基本としています。
 ・私は本当に性同一性障害なのか?
 ・もし女性として生きるなら、今何をしなければいけないのか?
 私が子どもの頃そうだったように、今悩んでいる子ども達は必死にさまざまな情報を探していることでしょう。ホルモンの入手方法や、若いうちに手術する方法、さらには実際に幸運にも10代の内に手術でき女子高生やOLとして埋没しているブログなどを見ると、今の自分の現実との落差に落ち込んでしまうかもしれません。
 彩菜ちゃんや中村中さん、ネルさんなどは自分とは違った遠い存在に思えるかもしれません。確かに彼女たちは美貌と特別な才能を持っている部分はあるでしょう。けれども、あなたはあなたなりの努力をしっかりとしていけば、周りにいるふつうの女の子と同じ、あなたしかなれない「女性」になることができるのです。

 性別移行の成否は、才能や幸運ではない、素質やもともと持っている女性性でもなく、スキル(≒技術)をしっかり身につけられることです。
 「性別移行は技術である」
 これがこのブログのテーマです。

 ただ、技術と言っても、ホルモンを何歳からどれくらいとればいいのか?や、パスするための身のこなし、などを期待していれば失望することになるでしょう。このブログで伝えたいことは、どうトラブルを解決するか、とか、幸せに生きるとはどういうことか、などの技術であり、一夜漬けでマスターできる技術ではありません。

 幸福な性同一性障害者(あるいはトランスジェンダー)というのは、美人で心が清らかで典型的な女性性(MTFの場合)を持っている、家族の理解や才能に恵まれた人ではありません。
 幸福な性同一性障害者(あるいはトランスジェンダー)というのは、生きるための技術をたくさん持ち適切に使用している人、
 それがこのブログの根底にある思想であり、その考えを元に、いくつかのアドバイスをしていきたいと考えています。
 
 最初に書いたように、このブログはちょうど第二次性徴前くらいの、小学生中学生などの当事者に向けて書く形式をとっています。一番苦しみ、何が正しい情報か分からず間違いを犯しやすい年代だからです。そして、人生にとって(特に当事者にとって)一番大切な時期であり、ここで書くさまざまな技術をもっとも楽に(それでも簡単ではありません)身につけることのできる年代だからです。
 また、基本的な技術を伝えるためには、まだ白紙の状態を想定した方が分かりやすいと思われることもあり、未成年を対象に書いています。けれども、成人の当事者も、その多くは使うことができると思います。

 このブログが、一人でも多くの性同一性障害当事者への一助になれば幸いです。
(2008.7.8)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。