梨の新品種

2017年10月12日 | 但馬の食べ物
   日高町太田 神鍋スキー場のパラグライダー


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(3級)問題より

問【3】  兵庫県が開発した梨の新品種「但馬1号」は、大玉で甘く、収穫が早いのが
特徴です。平成28 年に決まったこの梨の愛称は次のうちどれでしょう。

(a) 香住梨   (b) 幸水   (c) なしおとめ    (d) とちおとめ


 和田山(わだやま)にある県の農業技術センターが、20年以上もかかって

品種改良して開発した梨が「但馬(たじま)1号」だそうです。

鳥取県から兵庫県のふるさと但馬地方にかけては、梨と言ったら「20世紀梨」

でした。20世紀梨って、100年以上前に千葉県で偶然に発見された品種を

鳥取県が導入栽培して、今では日本一美味しい梨として有名です。


 その美味しい20世紀梨を上回るものが、「但馬1号」なのです。

JA但馬が商標登録し、その名前を募集し豊岡市の小学生が命名した愛称がこ

の問題の答えです。

答えは(c)「なしおとめ」です。


 そうそう、明治のころ千葉県で偶然ゴミ置き場に生えていて発見したのも、

13歳の少年でした。今でいう小学生ですね。



『足ふみ脱穀機』



 ケンちゃん、稲刈りもぜ~んぶ人の手で、乾かすのも稲木にかけて人の手で、

じいちゃんの子供の頃ってお百姓さんは大変だったと話したね。

今日は、それじゃあ稲木で乾いた稲束から、籾(モミって言ってね、皮をかぶっ

た米のこと)をどうして取るかって話だよ。


 脱穀っていうんだよ。田んぼを走り回っているコンバインは、稲刈りした後

コンバインの中で脱穀するの。だけど、昔は家に持って帰ってやったんよ。

小さな作業小屋に、ぎゅうぎゅう積み上げた稲束を、足ふみ脱穀機のゴーゴー

回転するドラムに乗せます。「バリバリジャアー」と音を立てて籾がはがれて

飛んでいきます。


 脱穀することを、稲扱き(いねこき)するって言いました。ドラムの回転は

足で上下に踏む動力で回ります。横に長い足ふみペタルの真ん中を、じいちゃ

んのお父さんが踏みながら稲を扱く作業をします。

子供のじいちゃんは、横から右足でペタルを踏んで手助けするのです。


 稲扱きは、夜ばかりの夜なべ作業です。眠い目をこすりながら、小学生のじ

いちゃんは右足で力いっぱい踏み続けたんだよ。
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