香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

スウィート・ヒアアフター

2011-12-03 20:21:59 | 本のこと
よしもとばななさんの『スウィート・ヒアアフター』

帯の言葉
 お腹に棒がささった状態から生還した小夜子は、
 幽霊が見えるようになってしまった。バーに行っ
 たら、カウンターの端に髪の長い女の人がいる。
 取り壊し寸前のアパートの前を通ると、二階の角
 部屋でにこにこしている細く小さい女の人がいる。
 喪った恋人。元通りにならない頭と体。戻ってこ
 ない自分の魂。それでも、小夜子は生き続ける。

   「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、
   この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、
   行きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」
                     よしもとばなな


新聞広告で新刊情報を見たときに、この頃少し離れていたばななさんの
この本は読まなくちゃ、読みたい、買いに行こうと思ったの
読み始めて、何度も涙が出て、胸が締め付けられる思いをしながらも
あわてず、ゆっくりと読もうと思ったのだけど、やっぱりもう読み終わっちゃった
たくさんの小説の中の言葉が、忘れず大切にして行きたい
自分がいま生きていること、苦しいことがあったときに
下を向きながらも少しずつ上を向ける自分になっていった時期
悲しかったこと、切なかったこと、色々な自分の人生が愛おしくなる
人はひとりで生きているわけじゃない、
どんなに寂しくたって、ひとりじゃないんだなと思えること
なんだか、とっても救われたような気がします

昨日は、夕方から口腔外科の治療があって、夜は飲み会の予定もあったので
早退させてもらって、ぷらぷら歩いていた時にみかけた昼間の月

そして、葉っぱがすっかり落ちちゃったななかまど

暗くなってからは、大通公園のホワイトイルミネーション

寒かったけれど、すごくきれいだった
今年は、照明器具の数を例年よりダウンしたということだけど
あのくらいで十分です きれいきれい
恒例のミュンヘンクリスマス市も見に行ってきました → こちら
とても寒かったので、暖かい食べ物や飲み物を求める人が多くて
飲んでみたかったグリューワインは飲めなかったけど
露店をゆっくりと見て、かわいいクリスマスオーナメントを購入
ひさしぶりにあう、大好きなE師匠、Puちゃん、ミ~さんのお土産に
そして、テレビ父さんの下にあるクリスマスツリー

とても寒いさっぽろだけど、この季節も大好きだよ


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2 コメント

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読み終えたのですね (そらみみ)
2011-12-04 10:10:19
わたしもちょっとづつ読み進めています。
ほんとうに最初から涙がだっーーで…
なかなか先にすすめません

寂しくてもひとりじゃないって
思えるような本なんですね。
わたしも涙と鼻水を流しつつ読みますね。

香さんの撮る写真は
香さんが「すてき」と思った瞬間が
きゅっと濃縮されていて
いつもいいなぁと思います

いつも楽しませてくださってありがとうです
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本当に ()
2011-12-04 17:27:57
ぐぅっと胸にきますよね
そらみみさんも読んでいるかなぁと思っていました
カフェで読んでいたときは、なみだが出そうで
すっかり風邪ひいている人っぱくなっていました
ゆっくり、じっくり、大切に読める本に出会えて
おたがいに、よかったね

ミュンヘンクリスマス市の
あのキラキラしていて暖かい雰囲気は
なかなか写真にはとれませんね
どうしても毎年足を運びたくなります

こちらこそ、いつもありがとう
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