香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

バイバイ、ブラックバード

2013-04-29 21:42:14 | 本のこと
伊坂幸太郎さんの
『バイバイ、ブラックバード』

 星野一彦の最後の願いは何者かに<あのバス>で連れて行かれる
 前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役
 は[常識][愛想][悩み][色気][上品]ーーこれらの単語を黒く塗りつぶ
 したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間
 を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。


何か少しでも、内容に関わることを書いてしまうと
これから読む人の楽しみを奪ってしまいそう
わたしは、とっても楽しませてもらいました
えっ?何?どういうこと?と、戸惑いながらも先が気になり
繭美の奇想天外自由奔放の行動に、あきれたり納得したり笑ったり
星野ちゃんが、どうしても「海辺のカフカ」の星野ちゃんと重なっちゃうし
読んでいる途中で、お友だちから
「繭美って、マツコ・デラックスのイメージ」と言われてからは
頭の中で、マツコとミッツがぐるぐる
小説の中身以外のことでも楽しんでいました
読み終わった人と、語り合いたい小説です

    

3連休も今日で終わり
今日は大人しく、家で本を読んだり寝たり家事したり
本当は、本棚の整理をしようと思ったのですが
『バイバイ・ブラックバード』を読み終えたい欲望に負けました
今回の連休はずっと寒くてどんよりとした天気でしたが
昨日はちょっと長い距離を頑張って走ってきました
雨にもあたったけど、頑張って走れたので充実感
走ったあとは、ジンギスカンとビールで酔い酔い
前日は久しぶりのお友だちに会って
笑って笑って楽しく過ごせたので
地味ですが、楽しいGW前半を過ごしました
ま、後半も地味でしょうが・・・

狸公路のお店が美味しくて雰囲気もよかったのでご紹介
小鉢とお酒の「コバチ・デ・コバチーニ

お通しのオリーブとマダイのカルパッチョ

鳥ささみのフリット

ヤリイカとアサリのトマトソースパスタ

大葉のグラニータ
これは、Facebookでいいねを押したらもらえるデザートです
お酒もすすむ、美味しいお料理でした
土曜の夜、満席でしたので要予約ですね~
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誰もいない夜に咲く

2013-04-25 22:32:42 | 本のこと
桜木紫乃さんの『誰もいない夜に咲く』

 親から継いだ牧場で黙々と牛の世話をする秀一は、
 三十歳になるまで女を抱いたことがない。そんな
 彼が、嫁来い運動で中国から迎え入れた花海(ホアハイ)
 とかよわす、言葉にならない想いとはーー。(「波
 に咲く」)寄せては返す波のような欲望にいっとき
 身を任せ、どうしようもない寂しさを封じ込めよ
 うとする男と女。安らぎを切望しながら寄る辺な
 くさまよう孤独な魂のありようを、北海道の風景
 に託して叙情豊かに謳いあげる。


7つの短編小説集で、舞台は全て北海道
道東の過疎の町だったり、留萌、釧路、旭川、札幌、函館
物語と景色が容易に目に浮かぶので、すらすらと読める
ストーリーは、暗く惨めて悲しいけれど
女は一度決めると強いのだなと、つくづく思ってしまう
40歳の息子の結婚で、息子にもお嫁さんにも相手のご両親にも
散々な目に会ってしまう、息子をひとりで育て上げた女性の
「やっぱり自分はひとりだなんてことを自覚しました」
という言葉が、胸に痛いほどささってきました

    

名古屋ウィメンズマラソンの完走記念ペンダントに
完走時間を刻印してもらうために、先月末にティファニーに預けていたのが
昨日、電話がきて出来たというので、今日、仕事で出かけたついでに取ってきました

(クリックしたら大きくなります)
タイムの刻印はうっすらとしか見えないけど
自分だけのものという感じで
受け取って、じ~んとしちゃった
表はこんな感じです

毎年、デザインが変わって、ウィメンズマラソン用のデザインなので
買うことが出来ないので、出場して完走するしかないのです
しつこく、うれしいなぁとしみじにしたのでした
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県庁おもてなし課

2013-04-21 21:28:14 | 本のこと
有川浩さんの『県庁おもてなし課』

 とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。
 若手職員の掛水史貴は、地方振興企画の手始めに
 地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。
 が、吉門からは矢継ぎ早に駄目出しの嵐ーーー
 どうすれば「お役所仕事」から抜け出して、地元
 に観光客を呼べるんだ!? 悩みながらもふるさと
 に元気を取り戻すべく奮闘する掛水とおもてなし
 課の、苦しくも輝かしい日々が始まった。地方と
 恋をカラフルに描く観光エンタテイメント!


この「おもてなし課」が実在しているのが高知県で
高知出身の有川浩さんが、実際に経験したのが
この小説の最初のころの、「おもてなし課」の
グダグダの対応だったりするからか、とてもリアル
高知県の知らなかった場面は興味深くて
行ってみたいな高知県と思いました
恋愛話もからんで、軽快で気持ちの良いエンタテイメントでした

この小説も映画化されて、5月11日から公開だそうです
映画の公式HP
掛水くんの役が関ジャニ∞の錦戸くん・・・ぴったり
有川浩さんは、いますごいですね
まだ読んでいないシリーズですが
『図書館戦争』も4月27日公開映画だし
いま、テレビで放送している空飛び広報室も未読ですが
先週から楽しみに見ています
綾野剛さんの、あの眼差しがなんだかきゅんとするんですよね
大河ドラマ『八重の桜』の松平容保役もぴったりで泣かせるしな

    

今日は久しぶりに天気の良い日曜日でした
9時過ぎくらいから、今日は2時間走ろうと決めて出発
円山の方まで、上り坂をちんたらちんたらと走ると
雪解けの道をクロッカスやふきのとうが顔を出していました
 
旭が丘の方まで上ったり下りたりしながら走ると
右がまだ半分白い山々で、左が札幌の町並み
とてもきれいで気持ちよく、ちんたらちんたら
環状線まで降りて、豊平川沿いに出たら一気に目の前が広がる感じ

積雪場になっていたので、残雪でまだ通れない場所もありましたが
豊平川の水が反射してキラキラと綺麗でした
気持ちよく走っていたので、豊平川を行き過ぎてしまって
2時間過ぎても家は遠く、このまま走るには腹減り~
地下鉄に乗って帰って来てしまいました
はぁ~、つかれた

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色彩を持たない

2013-04-17 21:45:51 | 本のこと
村上春樹さんの
 『色彩を持たない
  多崎つくると、
  彼の巡礼の年』


読み終わっちゃいました
ゆっくり読むつもりで読みはじめて
最初の方は、少し同調することが難解で
う~ん、これはなんだろう?と不思議な感じ
中盤を過ぎてからは、
どんどん小説の世界にのめり込むような感じ
自分が死にたいと思い続けるほど傷つけられて
その傷は、治ったつもりでいても
ただ思い出さないだけで、実は心のなかにずっとあるくらい
でも、傷つけられた人だけがつらいのではなく
その人も、傷つけた人を傷つけていたのかもしれない
だれかを傷つけながら人は生きていく
村上春樹さんの小説は、現実的に変わっているようで
実は、正直な心をまっすぐに見つめているように思う
だから、読んでいて、ずっと読み続けたい気持ちになるし
何度も読みたい、他の作品も読みたいという欲求にかられるのかな
やっぱり、読んでよかったな

    

今日の札幌は少し寒かったのですが
仕事で出かけた時、地下歩行空間を通らず
地上を少し歩いてみました

雪はすっかり溶けましたが
創成川はなんだか色がない寂しい風景
札幌はいまが一番さびしい色の季節だと思います
でも、走るにはうれしい季節になりました
このごろ、週末になると天気が悪いのですが
これからどんどん走ったり出来ると思うとうれしいな
今度の日曜日は伊達ハーフマラソン
わたしはエントリーしなかったのですが
たくさんの知り合いの方々が出るようです
これから、みなさんの色々なレースのお話を聞けるなぁ
楽しみ、楽しみ
6月の千歳まで、ゆっくり楽しんで練習の日々
あの山道をフルマラソンで走りきる自信がなくて
ハーフでエントリーしましたが、
去年の千歳での10kmが初めてのレース体験だったんだよなぁ
森の中を走って、10km走りきれたことが
すごくうれしかったこと、忘れられないぞ
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桜ほうさら

2013-04-14 17:46:52 | 本のこと
桜前線がまだまだ北海道には届かない雨の休日
読み終わった宮部みゆきさんの『桜ほうさら』

 桜がご縁でめぐり逢った人々。
 次々に起こるミステリアスな事件。

  父の汚名をそそぎたい。
  そんな思いを胸に秘めた笙之介は・・・。

   人生の切なさ、ほろ苦さ、
   人々の温かさが心に沁みる物語。


読みはじめは、江戸時代の小さな藩での出来事に
理解するのにちょっと時間がかかったのですが
江戸に物語がうつってからは
次々とは起こるけれども、物騒ではない事柄に
ほんわかとしながら読み進めていました
昔の甲州韮崎で「ささらほうさら」という
あれこれいろんなことがあって大変だ、大騒ぎだ
というようなときにいうことばがあるそうです
そのことばと、桜の季節にであった人との話をからめて
『桜ほうさら』という題名はきれいなことばだと思います
物語が後半になり、やはり宮部作品
ぐっと胸に突き刺さる、やるせない落ちどころとなり
涙を流しながら、読み終わりました
宮部さんの江戸ものは、やっぱり好きだなぁと改めて思う
表紙のきれいな桃色と可愛らしいイラスト、
小説だけれども、ずっと桜の花びらが散る絵がついて
内容にあったイラストもついて、楽しませてもらいました
HPがあります → こちら

いま、朝日新聞に連載している宮部みゆきさんの『荒神』も
江戸時代のものなので、読んでいる最中はあらすじが
少しまざりそうになって、困っちゃいましたが
こちらも、こうの史代さんのイラストと一緒に
毎日、楽しみに読んでいます

話題の村上春樹さんの新刊
なんだか、ニュースにもなって、
踊らされて煽られて読む人もいるのかなぁと
ちょっと、「やれやれ」な気分ですが
村上作品はとても好きなので、やっぱり読みはじめます
でも、慌てないでゆっくりと楽しんで
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いっしょだよ

2013-04-07 20:54:28 | なんでもない話
小寺卓矢さんの写真絵本『いっしょだよ』

とても素敵な森の写真に、詩のような言葉
見ていると、読んでいると、心のなかに
きれいな水がすーっと流れていく感じがします
小寺さんは、現在、北海道は芽室町に移住して
森の写真を撮る写真家です

HPは → こちら
登別で原画写真展をされるようなので、見に行きたいなぁ

今日は、天気予報とおり雨の一日でした
ずっとほったらかしだった昔の写真の整理を思いきって始めました
いやぁ、びっくりするような写真があったり
「きゃー、でぶでぶ」と目を覆いたくなる写真もあり
昔の自分に久しぶりに会って話をしているみたい

小学校に入学するときに撮ってもらった写真なんて
いつ実家から持ってきたのだろうか・・・
大体は、働きはじめてからの写真ばかり、といっても30年分
だいぶ捨てましたわ・・・ばっさり

朝日新聞で先月から連載している
宮部みゆきさんの『荒神』面白いです

毎回分、切り抜きして絵も楽しんでいます
絵は、こうの史代さんなのだ
そして、どんどん仲間が増えているうちの子たち
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神様のボート

2013-04-06 19:16:26 | なんでもない話
先日、NHKプレミアムで放映されたドラマ
『神様のボート』を見ました

 直木賞作家・江國香織が自身の小説の中でも「最も危険」と評する
 「神様のボート」をドラマ化。連続ドラマ主演は「ロマンス」以来
 14年ぶりの宮沢りえが、W不倫の末に狂気的な日々を送るヒロイン
 ・葉子の姿を10数年にわたって体当たりで演じ切る。忽然と消えた
 不倫相手をひたすら待ち続ける葉子とその傍らで成長していく娘の
 葛藤と成長を「洗礼」「巡礼」「聖地」の全3話で描く。


江國さんの小説は、前は良く読んでいたのですが
この頃は、読んだり読まなかったり
『神様のボート』は読んでいませんでした
こういう、なんちゅーんですか、じっとりしている
どっぷりとした恋愛は、見ていて疲れるし
自分の美しさを無意識に自覚して、
美しい人としてしか生きられない不器用さは
本を先に読んでいたらどう思っていたかなと思いますが
宮沢りえさんが演じると、嫌みじゃなく
ただただ苦しく悲しく美しい・・・ドラマでした

    

札幌もやっと雪もなくなりつつあり、少し走りやすくなってきました
6月にはフルマラソンではないけれど、レースに出る予定もあるので
また朝、走ったり、仕事帰りに走ったりと、地道に練習しています
北大の中は雪がなく、とても走りやすいのですが
北大に行くまでのエルムトンネルの上の道路がひどい状態で
ここ2日くらいは、新川通を走ったりしています

遠くに見えるのは、JRタワーとダイ○○ウスの超高層マンション
仕事のあるときは、時間もあまりとれず、走るのも遅いので
あまり長い距離は走れないので、
休みの日に、時間をかけた練習をしたいと思っているのですが
週末になると天気が悪くなって、残念なことが続きます
明日も、雨なのかなぁ
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さきちゃんたちの夜

2013-04-04 22:34:54 | 本のこと
よしもとばななさんの『さきちゃんたちの夜』

その夜〈さきちゃん〉は、小さな奇跡に守られていた――。
 失踪した友人を捜す早紀(さき)。祖父母秘伝の豆スープを
 配る咲(さき)。双子の兄を事故で亡くした崎(さき)の部
 屋に転がり込んだ、10歳の姪さき……。いま〈さきちゃん〉
 たちに訪れた小さな奇跡が、かけがえのないきらめきを放つ。
 きつい世の中を、前を向いて生きる女性たちに贈る、
 よしもとばななの5つの物語。


この本を読まなくちゃと思って、この時期に読んだのは
なかなか言葉にできず、自分の気持ちも整理できないことが
さらっと語られ、すっきりすることがわたしに必要だったのだと思う
短い小説のなかの、それぞれのさきちゃんが語る言葉が
すとんと、心のなかに落ちてきて心地よい感じ
あまりにも、そうそう、そうだったと思うことが多くて
なんだか涙がでそうになった
俯瞰から見ているような、ちょっと達観したような
そんな気もするので、現実はもっともっともがいていいんだと思う
それでも、ほっとあたたかい気持ちの読後感
ばななさんの
「すごくおいしい三時のおやつのような、
 夜中のコーヒーとチョコレートみたいな、
 そういう本にしたかったです。」の言葉がうれしい

    

今日は札幌の映画館のレディースデイだということと
あまり色々とひとりで考え込むことをしたくなかったので
スカッとしそうな映画を見てきました

『相棒シリーズ X DAY』

ストーリーは本当に起きそうな事件でゾッとするのですが
相棒シリーズのあの面々が笑わせてくれる
内村刑事部長にあんなに笑わされたのは初めてだったし
大河内監察官と角田課長の相棒っぷりは、なんか格好よかったし
久しぶりの神戸くんことミッチーも出て来て
そしてなんといっても、イタミンがよかった
相棒は面白いな 
テレビのシリーズをこの頃ちゃんと見ているので
映画を見逃すと、なんだか忘れ物をしているようだったから
すっごくスッキリしました
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ジヴェルニーの食卓

2013-04-01 21:50:35 | 本のこと
原田マハさんの『ジヴェルニーの食卓』

 美の巨匠たちは何と闘い、何を夢見たのか
 ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、
 時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた
 偉大なアーティスト四人の愛と友情、
 そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。


小説を読みながら、美術館を歩いているような感じ
不遇だった画家たちと、力となる人たちの
狂おしいまでの絵に対する気持ちが心に痛い
1編1編が短編であることがもったいないような
もっともっと小説のなかにいたいような
そんな気持ちにさせてくれる小説でした

札幌はいっきに雪が溶けて春の足音が大きくなってきました
風は冷たいけれど、日差しが眩しく、気持ちが浮き立ちます
今日、仕事で歩いた大通公園のテレビ塔は
10年に1度のお色直し中で、下の方は足場がかかっていました

6月くらいに工事が終わるので
一気に咲く花々と一緒に、大通公園が華々しくなるのだな
うちの福寿草も毎日花を咲かせてくれています

にょきにょきと伸びてもいます
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