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映画評と映画与太話

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)

2005-01-29 | 映画評・007
007シリーズ第19作、ブロスナン3作目である。
スパイものとしては前作の「トゥモロー・ネバー・ダイ」のが好きだけど、これも悪くはない。
今回は敵役が締まっている。007にありがちな「巨悪」は出てこないので、そういう印象を持つのかな。
冒頭の女狙撃手がかっこいい。自信に満ちあふれたエレクトラ(ソフィー・マルソー)も、表情はイカれているのに言動はイカれてないレナード(ロバート・カーライル)もなかなかである。
惜しむらくは状況とか作戦よりアクションとニンゲンドラマに重きがおかれてしまっていて、せっかくの舞台設定が活かしきれていないところだ。まあ、短い時間の中で語り尽くすのは難しいとは思うが、敵味方の作戦(というのかな、プロットというのかな)をきちんと描いたら、「007なのねん」じゃなくてもう少し違う角度での評価がもらえたんじゃないかな…、なんて思ったりしたのだ。

007シリーズには美人な科学者がよく出てくるのだが、本作のクリスマス・ジョーンズ博士(デニス・リチャーズ)はキュートで好きだ。このシリーズはキュートだとキャーキャー女な場合が多いのだが、彼女は地に足がついてて使える。こういう人はお手本にしたい > 何の(^^;
あれ?彼女、本作でラジー賞とってるぞ。私ってばラジー賞女優が趣味なのだろうか、アンジェリーナ・ジョリーといい…(^^;

前回から登場しているチャールズ・ロビンソン(コリン・サーモン)、なんかいつもMの側にいるぞ。私もほしいぞ、ああいうかっこいい子分(?)。

そして、本作は「ロシアから愛を込めて」以来ずーっと007に小道具を提供し続けていたQのデズモンド・リュウェリン氏の遺作となった。引退をほのめかす場面があったのだが、もともと引退するつもりでいたのだろうか?合掌。


萌え度:ジョーンズ博士に(^^;
好き度:
鑑賞:DVD(2005.1)

原題:The World Is Not Enough
監督:マイケル・アプテッド
配役:ピアース・ブロスナン(ジェームズ・ボンド)
   ソフィー・マルソー(エレクトラ・キング)
   ロバート・カーライル(レナード)


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4 コメント

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私的には・・・ (しんちゃん)
2007-08-21 13:08:09
 ブロズナン4作の中ではこれが一番もひとつかも(笑)もちろん面白いんだけど。

 やっぱエレクトラの行動に説得力がないかな(笑)
もちろん彼女は逝ってるので、説得力も何も無いんだけど(笑)

 Mがめちゃ「女」してたなぁ(爆)
女M (rukkia)
2007-08-31 09:25:41
しんちゃんさん>
 おや、いまいちでしたか。
 エレクトラはね…、自分を助けてくれなかったとーちゃんに復讐してるんだと思ってましたよ。野望は私怨。

Mはね、ちょっとね。この作品に母性はいらんちゅーに。


出張M (starless)
2008-01-14 12:20:33
Mは基本的には現場にはでないわけですが、そんなMがヘリで降り立つシーン&牢屋に入れられるシーンが観られるという点では、珍しい作品かも知れませんね。

でも昔と比べると、デンチMはいろいろなところに現れますよね。前は本当に執務室だけでしたから。
出張執務室 (rukkia)
2008-01-15 09:42:45
starlessさん>
 そういえば昔のMはいろんなところに執務室をしつらえて登場しましたね。
あれはあれで楽しかったかも > どこにでも英国を持ち込む英国人

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