年始早々の、藤岡幹大さんの突然の訃報には本当にビックリしました・・・。
ちょうど先日、Apple Musicで、藤岡さんの「仮バンド」の音源を見つけて
聴き始めていたところでしたので・・・
振り返れば、2000年のGITマスターズ入賞の直後ぐらい？の
まだYoung Guitar誌上などで「藤岡クン」と呼ばれていたような頃から、
周りの若手ギタリストとは一線を画した、その異質さが際立っていたような
印象を持っていました。
ヘンな例えですが、周りが皆、速さとテクニックを競うF1レース会場に
F1カーが大勢いる中、なぜか一台だけパトカーがいる、みたいな。
速いっちゃー速いんだけど、でも、他の出場者とは目指してる方向が
何か違うよね、みたいな・・・
他の人たちは「ギターをいかに巧く弾けるか」を目指しているけど、
藤岡さんは「ギターを道具として使いこなして、それで何を表現できるか」
を目指している、みたいな視点の違い、みたいなものを感じていました。
僕は普段は藤岡さんのライブを観に行ったりはしていませんでしたが
楽器フェアのデモ演奏などの機会には必ず観に行っていましたし、
いつ観ても、「巧いなぁ～」というだけでなく「凄いなぁ～」という
感想を持っていました。
もちろん、普通に技術的な面での「巧さ」はあるのですが
（ひけらかさないだけで、実際はメチャクチャ巧かったですよね）
技術を超えた何か＝「凄さ」が伝わってくる、と言いますか。
間違いなく今の日本を代表するギタリストの一人として、神バンド、仮バンドも含め
これからの一層の活躍が期待されていた中、本当に残念です。
