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マヤ文明の崩壊の原因は…

マヤ文明は「気候変動によって滅んだ」、国際研究

古代マヤ文明の崩壊は気候変動が原因だとする仮説を裏付ける新しい研究結果が、9日の米科学誌サイエンスに発表された。100年近く続いた干ばつが決定的な原因になったという。
ふしぎ発見やディスカバリーチャンネルなど、多くのテレビ番組で以前からマヤ文明の崩壊は干ばつが原因だという内容を放送していたので、なんだか今更感は否めないが、これで馬鹿げた説で視聴率だけ稼ごうというくだらない番組がなくなってくれればいいと思う。

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マヤ文明は「気候変動によって滅んだ」、国際研究
2012年11月03日 13:00

【11月9日 AFP】古代マヤ文明の崩壊は気候変動が原因だとする仮説を裏付ける新しい研究結果が、9日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。国際チームによるこの研究によると、マヤ文明は長期の干ばつによって滅んだという。
英ダラム大学(Durham University)のジェームズ・バルディーニ(James Baldini)氏は8日、声明で「マヤ文明の盛衰は、高度な文明が気候変動にうまく順応できなかった事例の1つだ」と述べた。
同氏によると、マヤ文明では降雨量の多い時期が続いたため農作物の生産量が増え、人口が爆発的に増加した。だが、それは資源の枯渇を招き、さらに雨量が次第に減少していったため、政治は不安定化し戦争が起きるようになったという。そして最終的に、1020年から100年近く続いた干ばつがマヤ文明の崩壊を決定的なものとしたという。
この研究では、古代マヤ文明の中心地の1つであるベリーズのウシュベンカ(Uxbenka)遺跡近くにある洞窟の石筍(せきじゅん)を調べ、同地域で過去2000年間に起きた気候変動の記録を探った。石筍は洞窟内に滴り落ちる石灰質の水によって形成されるため、これを分析すれば過去の降雨量を知ることができる。
こうして得た分析結果を、古代マヤ人が石碑に刻んで残した政治的な出来事の詳細な記録と照らし合わせた結果、戦争や騒乱の増加と干ばつとの間に関連性が見られたという。
声明によると、マヤ文明の衰退に気候変動が関係している可能性はこれまでにも示唆されてきたが、気候をめぐる過去の記録には信頼性が低いとして研究者の中でも見解が分かれていた。(c)AFP




もう一つ、少し前にこんな記事もあった。

軽度の干ばつがマヤ文明を滅亡させた?メキシコ・英研究

今回の発表で、こちらの説も正しいことが裏付けされたということだろうか。

記事全文はこちら。

軽度の干ばつがマヤ文明を滅亡させた?メキシコ・英研究
2012年03月02日日 17:13

【3月2日 AFP】言語や数学、天文学の分野で優れていたことで知られるマヤ文明の滅亡は、比較的軽度の干ばつが原因だった可能性があるという研究結果が1日、米科学誌サイエンス(Science)で発表された。同様の干ばつは、気候変動により今後起こることが予想されているという。
研究者らは、長らくマヤ文明は大規模な干ばつで滅亡したと考えてきた。だが メキシコのユカタン科学研究センター(Yucatan Center for Scientific Research)と英サウサンプトン大(University of Southampton)の研究者らは、この干ばつで年間降水量は25%~40%減少したのみと分析した。
降水量が減ると、水源となる貯水池や湖の水が、降雨で補充されるより速く蒸発してしまう。共同研究者のサウサンプトン大のエールコ・ローリング(Eelco Rohling)教授は、データは夏の嵐が少なかったことが、降水量が減った主な原因だった可能性を示していると述べた。

■軽度の干ばつでも深刻な水不足に
今回の研究は、石筍(せきじゅん、鍾乳洞で滴下した水の含有物が堆積してできた石灰質の突起物)や浅い湖から得た過去の降雨量の変化のデータを基にしたモデルを使い、マヤ文明が衰亡したとされる紀元後800~950年における降水量の減少量を正確に測ろうとする初の試み。
分析の結果、河川がなく雨水に依存していた地域では、軽度の干ばつでも厳しい水不足に陥った可能性があったことが分かった。ローリング教授は、ユカタン半島(Yucatan Peninsula)の低地には河川がなく、夏は主な耕作期であるとともに、水源の水が補充される主な季節でもあったと説明した。
同教授は「何年も続く干ばつが繰り返されたとみられることから、これが主な原因となって深刻な水不足に陥り、社会的混乱と都市の放棄につながったのだろう」と言う。
専門家の間では、気候変動がユカタン半島で起きたのと似た干ばつをもたらす可能性があると指摘されている。論文の主著者、ユカタン科学研究センターのマルティン・メディナエリサルデ(Martin Medina-Elizalde)氏は、現代社会は当時より干ばつに強いと考えられるものの、リスクはゼロではないと警鐘を鳴らす。
同氏は「軽い水不足と思える事態が、長期にわたる大規模な問題に発展する可能性もある。これはユカタン半島だけの問題ではなく、ユカタン半島と似た自然条件の、水の蒸発量が多い他の地域でも起こり得る」としている。(c)AFP




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