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エジプト旅行記 - 仕方噺 4日目 アビドス その1

2008年11月8日 アビドス(Abydos)観光 その1

今日はミニヤを後にし、ルクソールまで480kmのバスの旅。途中、アドビスでセティ1世葬祭殿、デンデラでハトホル神殿を観光する。
モーニングコールは4時。4時30分には荷物の回収があり、5時30分ホテルを出発した。
6時でやっと朝焼けが…まだ薄暗い
護衛の車がちゃんと同行してくれる。朝早くからご苦労様です
朝ののどかな風景
そろそろアスユート(Asyut)。めずらしくこの街には信号があった
アスユートで唯一のホテルでトイレ休憩。この町は80%がキリスト(コプト)教。イエスがエジプトの逃れた際に滞在した跡がこの周辺に残っているという
護衛の車がプジョーに交代
道沿いにはこんなお店も多く見られた
小さなタクシー?がいっぱい。出勤の移動手段だろうか
通りかかったすごく混でいる市場。朝の9時30分頃
ソハーグ(Sohag)の街を通過。白修道院と赤修道院(5世紀)がある
いよいよオシリス神の聖地アビドスに到着し、セティ1世葬祭殿に入る。その前に、自分のためにオシリス神話をおさらい。

太陽神ラーの子供「大気の神シュー」と「湿気の女神テフヌト」が結婚し、生まれたのが「大地の神ゲブ」と「天空の女神ヌト」。この二人が5日間で5人の子供を産み、長男「オシリス」、長女「イシス」、次男「セト」がオシリス神話に登場するメインキャスト。オシリスはイシスと結婚し、セトは次女のネフティスと結婚した。
太陽神ラーの跡を継ぎエジプトの王となったオシリスは、セトに妬まれる事になる。ネフティスとの浮気をセトに目撃された事が、火に油を注ぐ結果となったらしい。宴の際にセトが用意した箱(棺:オシリスの寸法に作ってあった)にオシリスが入った瞬間箱を閉じ、72人の共犯者と共にナイル川に投げ込んだ。こうしてセトはエジプトの王になり、イシスは箱を探す旅に出た。
箱は、地中海のビブロスで岸に打ち上げられたとき、偶然傍らに生えていたイチジクの木の中に飲み込まれてしまった。ビブロスの王は、美しいその木を宮殿の柱に使っていたが、ある日、イシスがビブロスを訪れたとき、柱の中にオシリスがいることがわかり、やっとエジプトに遺体を持ち帰ることができた。
セトに見つからぬように遠く離れた沼に隠したのだが、セトが狩りをしているときに見つかってしまった。今度はオシリスの遺体を14個に切り刻み、バラバラにしてエジプト中にばらまいてしまった。
イシスは妹のネフテュスとその子供のアヌビスの助けを借り、再びオシリスを捜す旅に出た。長い年月をかけて切断された遺体を探し出したが、生殖器だけナイル川の魚(ナマズ)に食べられてしまい、見つけることができなかった。だからエジプトではナマズを食べないらしい。
バラバラの遺体を集めアヌビスが包帯にくるみ、イシスが魔法を使うことによって、オシリスはついに蘇った。横たわるオシリスに、イシスは腕(翼)を広げ覆い被さり、その時子供の「ホルス」を身ごもった。しかし、不完全なオシリスは、再びエジプトの王とはならず、冥界へあがり冥界の王となった。
ホルストセトの戦いはこの後も続くことになる。
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