幸せについての考察 【桐棺三寸】

桐鳳柳雨が贈る、幸せについての考察。
Googleディレクトリ公認サイトです。

「人類」はどこに向かうのか?

2005-02-17 | 日記 Ⅰ

先日、関西の小学校で発生した悲惨な事件…。
亡くなられた先生に心からお悔やみ申し上げると共に、肉体的・精神的に被害を受けた方々の、1日も早いご回復をお祈り致しております。

凶悪的な犯罪が増加したと言われる一方で、凶悪事件の件数そのものはむしろ数十年前のほうが多かったというデータもあるようです。

確かに、数字そのものではそのとおりかもしれません。
しかし、その内容…「質」が、かなり変容しているように感じます。

昔であれば犯罪の動機が、例えば、食欲・性欲によるものであったり、金銭欲・権力欲によるものであったり、恨み・憎しみによるものであったり、或いは保身のためであったり…。
事件そのものは残虐であったとしても、人間の本質に近い部分から発生したものが多かったように思います。

しかし昨今の凶悪事件を見ていると、先の小学校の事件にしても、恨む対象となる先生を殺傷すればよかったわけですし、奈良県で発生した女児の殺害にしても、単に「イタズラ」をすればよかったわけで、殺す必要はなかったわけです。
(ここで言う「すればよかった」とは、「そうなればよかった」という意味ではなく、「そうすれば犯人の欲求を満たせるはずなのに」という意味です)

過去、次々に生まれた、人々を幸せに導くかのような様々な商品・情報・ノウハウ・マニュアル、更には法律・価値観など…。
理屈から考えると人類は日増しに「幸福」に向かっていきそうなものですが、こうした事件を見ていると、個人的にはなぜかそんな実感があまり湧いてきません。


 (←いま何位?)

「もくじ」へ


明日もまた、お会いできたら嬉しく思います…
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする