幸せについての考察 【桐棺三寸】

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プロ選手とアマ選手の違い

2005-02-10 | 日記 Ⅰ

「アマチュア選手は目の前にいる相手に勝利するのみでよいが、プロ選手は目の前の相手以外に、観客・聴衆にも勝利しなくてはならない。」
…これは私の、「プロ選手とアマ選手の違い」についての定義です。

アマ選手は、対戦相手に勝つだけでよい。
しかしプロ選手は、その対戦を見ている客にも勝つ必要がある。
対戦を見ている客は、「お金」や「時間」という大切なものをそれを見ることに費やしている。
そして、客がそれを見ることに割いた「お金」や「時間」に見合う以上のものを見せることができればプロ選手の勝ち。
それができなければ、たとえその対戦に勝利したとしても、客には負けたことになる…。
…それが、私個人の勝手な定義です。

例えば「沢村忠」引退以降、一時期低迷ぎみだった、というか、一般受けしなかったキック・空手等の打撃系格闘技が「K-1」として脚光を浴びることとなったのも、「観客との戦い」を意識し、そして少なくとも現状においてはそれに勝利している、ということに他ならないと思います。

単に「強さ」ということのみで言えば、「魔裟斗」よりも、往年の「藤原敏男」や「ベニー・ユキーデ」のほうが強いと、個人的には思う。
しかし、一部の熱狂的なマニアを除いて、「観客との戦い」に勝利するのは「魔裟斗」のほうではないでしょうか。
(「沢村忠」は、自らのダウンシーンにさえも「観客の目」を意識していたような印象を受けましたが…)

「プライド」等のいわゆる「総合格闘技」系が、「純粋な強さの追求」や「街のケンカの延長」から、「カネになるプロ興行」へと脱却(堕落?)したのも、このような理由によるのではないでしょうか。

因みに過去、「対・観客」との勝負において最強だったのが「長嶋茂雄」ということになるかと思います。




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コメント (1)
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