毎年、この時期になると第二次世界大戦で亡くなった方たちの遺書を思い出す。
4、5回訪れた、茨城県阿見の「陸上自衛隊土浦駐屯地」にある「予科練記念館」に所蔵されている特攻隊の方たちの遺書には、潔く散る自身を桜に例えたものが多くある。
この遺書の中で「散る桜、散らぬ桜も散る桜」という辞世の句である。この歌は。江戸時代の曹洞宗・良寛和尚の「散る桜、残る桜も散る桜」から取ったものと思われる。
私は、戦争を美化するつもりはない、特攻隊として、20代前後の若者たちは、日本が平和になるように、そして、日本が二度と戦争の悲劇を起こさないために、散って逝ったのである。遺書をよく読ませていただくと、戦争は、絶対にするべきでないと改めて思うのである。
しかし、最近の政府の集団的自衛権等々の発言を聞いていると「戦争ごっこ」の好きな総理が「戦争をする国」に変えようとしているように思われる。
総理は「海外で日本大使館が襲われたら‥」と発言している。確かに、大使館は「治外法権」があり、日本の武力行使は可能である。しかし、大使館の所在する国に、陸、海、空から、自衛隊が入ることを許すであろうか?
1996年に起きた「ペルー日本大使館襲撃事件」がその典型であろう。仮説として、中国の日本大使館が襲撃された場合、日本政府は、中国の海軍を「横須賀」に、空軍を「横田基地」に入国させることを許すであろうか・・・
総理の集団的自衛権発言は、無知なのか?それとも詭弁なのか?
以上、しっかりとした軍事力を整備し「他国が、戦争を仕掛けることの出来ない国」を目指したい福山君でした。