通信・記録その他、コミュニケーションの手段として
パニックに陥った人間をとりあえず落ち着かせる方法はいくつかあります。
強い酒を飲ませたり、何かを食べさせたり、人によってはタバコを吸わせたりというのも方法のひとつかもしれません。
ただ、ここでお奨めしたいのは「何かを書く」ということです。
書く内容は何でもいいのです。
被災してから現在までの状況をメモしてもいいし、誰かに手紙を書いてもいいでしょう。避難してきたルートを書いておくのも、あとから役に立つかもしれません。
いずれにしても、人間は書くことで頭の中を整理することができますし、冷静になることができるのです。
書くことによって、正常な判断が下せるようになるのです。つまり、書くという作業は「考える作業」でもあるのわけです。
雪山で遭難したキャンパーが救助されるまでの何日もの間、ひたすらテントの中で家族や友人に宛てた手紙を書いていた。という話があります。
彼は書くことによって冷静な判断を下し、その場に留まって救助を待つ方法を選びました。
もし、何も書いていなかったらきっと、雪山をフラフラ移動するというリスクの大きい方法を選んだであろう。と、救助された後に回顧していました。
雪崩が多い時期だったので、彼の判断は正しかったと専門家は言います。
書くことによって無事に生き延びることができたのです。
メモ、もしくはノートと筆記用具を防災袋に入れておくことは、精神安定剤を入れておくのと同じことです。
もちろんその他にも、メモと筆記用具はいろいろな用途があることはいうまでもありません。
たとえば、離れ離れになった家族と待ち合わせる場所を指示したメモを伝言板に貼ったり、緊急に持ち出したお金の金額をメモしたり、ちょっとしたコミュニケーションの手段としても役に立つでしょう。
緊急の場合はともかく、急いで書く必要はありません。じっくりと考えて思考をまとめながら書くことが大切なのです。
筆記具は何でもいいのですが、あえて機能にこだわるならば「スペースペン」が便利でしょう。
これはインクに圧力かかっているボールペンで、上向きでも、水の中でも書くことができます。
スペースシャトルに乗っている宇宙飛行士たちが使っているものです。
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通信や記録などを書き留めておくために筆記具の重要性は非常に高い。なぜなら極限状態に陥った人間の記憶力、思考力は非常にあいまいになるためである。
複雑なものでなくシンプルなものでよいので必ず持っておきたい。必ず重宝するはずである。
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