固形燃料のストーブなどは煮炊きには欠かせません!
(EPIガスのBPS-Ⅲストーブは218gと軽量で1時間半の燃焼能力を持つ)
都市災害で真っ先に影響が出てくるのが、電気と水道とガスです。
そしてその復旧がはかられる順序もこれと同様で、ガスの供給再開が一番最後になってしまうのは東日本大震災に於いての仙台市でも明らかです。
そこで緊急用として備えておきたいのが燃料
中でもアウトドア用として販売されている小型のコンロや固形燃料が、がさばらずに収納にも手軽です。
以前によくキャンピング用にみかけたのはホワイトガソリンを使用するものが主流でしたが、最近ではガソリンから灯油まで使えるマルチフューエル・タイプが出ています。
アウトドアショップでは、2口のバーナーを、周囲に防火処理したフードで囲った贅沢なものを見かけますが、高価な道具はまったく必要ありません。要は、説明書を失くしてしまっても容易に取り扱える道具を備えておくことです。
よく、旅館の夕食の膳で一人前の鍋についてくる、アルコールを固めただけの簡便なものを用意してもいいでしょう。ただ、保存することを考えて、缶詰タイプを選びます。点火はマッチ一本で確実にできます。
しかし、ここで、マッチというのが案外な落とし穴になってくるのがつらいところです。
現代生活は緊急の場合に必要な小道具を隅へ隅へと追いやってしまったので、多くの家庭にはもうマッチがないのです。そこで、できたら防水加工を施してあるマッチも一箱、そろえておきましょう。
地震災害は台風などの風災害と違って、余震が続くという恐怖がつきまといます。
暗闇の中で、いつ来るか分からないこの恐怖に怯えていた人たちの証言では『小さな固形燃料から光と暖の両方が得られてどんなに心強い思いをしたかわからない』といいます。
ヨーロッパの軍隊が使用しているエスビットというポケットコンロは、燃料を収めてある外箱がコンロ代わりになります。キャラメル状に分割されていますから、火力の調節も楽にできます。
水にぬれても拭き取ればすぐに点火できるのも良い点です。
こうした便利な道具はまだまだたくさんあります。
大切なのは道具をそろえておくことではなくて、困った時に道具の真価を発揮させてやる使い手側にあることだけは忘れないでください。
(出典 マグニチュード手帳 [最新改訂版]~地震・災害マニュアル~ より)
【災害対策関連記事】
【災害対策】 絶対必需品 フライトジャケット『MA‐1』とスウェットシャツ
【災害対策】 絶対必需品 毛布(エマージェンシー・ブランケット)
【燃料関連商品】



