防水から運搬まで、用途は数多くあります!
1994年夏、四国や九州は深刻な水不足になり断水や制限吸水をする地域が続出しました。
生活や産業に大きな打撃を与えた『水不足』ですが、こうした状況の中で暮らす人々の間では思わぬ知恵が生まれたのです。
その一つが、キッチン用のラップなのです。
水不足とキッチン用ラップにどんな関係があるのか不思議に思われるかもしれませんが、本来的な使い方から離れたところで、キッチン用ラップには意外な用途があるのです。
その使い方とは、あらかじめキッチン用ラップをかぶせた食器で食事をし、食べ終わったらラップだけを外して捨てるのです。
こうすれば食器を洗わなくて済むのです。このアイデアは地震などで断水した時にも使えます。
防災袋に余裕があるならいくつか用意しておくといいでしょう。
また、忘れてはならないのが大型のビニール袋。
たとえば、簡単な防水用のツールとして、あるいは水や荷物を運搬するコンテナの代用品として使うことができます。
被災地でトイレに困ったという話をよく聞きます。段ボールにビニール袋を張れば簡単なトイレになりますし、黒いゴミ袋はトイレや着替えの際の囲いにもなります。
穴を空けて着れば雨がっぱにもなります。
アメリカ軍のサバイバルキットには必ずといっていいほど、小さく折りたたんだビニールシートが入っています。
これは、テント代わりとして使ったり、遭難時に発見されやすいように特殊な色が着けてあったり、荷物に水が浸入するのを防いだりと、さまざまな使い途があります。
また、同じアメリカ軍のサバイバル・マニュアルには、砂漠や荒野で遭難したときにビニールを使って何とか水を確保するための方法も記されています。
普段、何げなく使っているビニール袋も、いざという時は非常に『役立つモノ』であることを知っておいてください。
用意するビニール袋のサイズは、大、小あった方がいいでしょう。
特に、密閉できるは、貴重品入れや食べ物の保存用として役に立ちます。
袋に入るような防災用品は、あらかじめこの密閉式ビニール袋に入れておくと便利です。
(出典 マグニチュード手帳 [最新改訂版]~地震・災害マニュアル~より)
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