弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事】シンボルマークの調査

2017年04月14日 08時23分15秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
澄み渡る青空が心地よい今朝の湘南地方です。

さて、今日は大阪万博に関するこんな記事
(今週大阪関係の記事多いな(笑))


(毎日新聞より引用)
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マークにピリピリ…候補作ネット公開、商標調査

2025年国際博覧会(万博)の大阪開催を目指す誘致委員会が、誘致活動に使うシンボルマークの選定作業で神経をとがらせている。既に候補作の募集を始めているが、20年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムを巡る混乱は記憶に新しく、同じような事態に陥れば機運に水を差されかねないからだ。開催決定後は別のシンボルマークに変わる予定とはいえ、インターネットによる投票や各国での商標調査も実施することで慎重を期す。

(中略)

誘致委関係者には「BIEに加盟する全168カ国で商標を調査すべきだ」との声もあったが、約1年半の誘致活動のみに使うシンボルマークという事情から、既に立候補したフランスや主要国での調査に限った。誘致委の担当者は「東京五輪でも招致のロゴでここまで調査したとは聞いていない」と話している。
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(引用終わり)

ああ、これから誘致活動を行うのね。
地元経済界はあんまり積極的ではないとのことだけど(Wikiの記事がこちら)。。

シンボルマークの調査は、なかなかに大変な業務です。
国内の調査でも、主にJPlatpatを使った目視確認で行うので、どうしても力技な面があります。
海外の調査は現地代理人に依頼するケースが殆どです。

ちょうどタイムリーにこんな記事もありましたが、
検索精度がはっきり見えない以上、すぐには移行はできないよなー、と思います。
というより、従来のロジカルな手法(少なくとも検索者にとって「この領域とこの領域は網羅した」と確認する手段がある手法)が
ツールとして残っている限り、誠実に業務を行う義務がある身としては補助的な手段に留まるんだろうな。

ともあれ、図形の調査はコストも時間もそこそこかかる話。
羹に懲りてあえ物を吹く な様子にも見えるけど、一度派手に転んでいる様子を見ていればどうしても慎重にはなるものね。
また変な話になって知財分野が“悪目立ち”しないことを祈っております。。


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