先日、父が入院している病院の医師から、父の
これからについて話したいので、病院に来て
くださいと言われ、会社が終わってから行った。
その席には父が入居している特養ホームの
ケアマネさんも呼ばれ、母も話を聞きたいから、
と同席した。
私は単純に退院日の相談かな、と思っていたら
シビアな話だった。
医師曰く、入院の原因である股関節の骨折に
ついては、手術も成功し、問題はないが、肺炎を
起こし、その対処をしているものの思わしくない
とのこと。
嚥下機能が衰えた父は、口からの食事が困難で、
肺炎による痰がひどく、痰の吸引をしながら
なんとか楽しみ程度にゼリー食などを食べており
このままでは、点滴による栄養補給のみで、
それを続けた場合、数ヶ月の余命と言われた。
鼻からチューブを入れて、栄養補給する手段も
試したが、食道の粘膜が弱っていた父は大出血を
してしまい、その方法は難しいという。
胃瘻もあるが、そもそも父は胃瘻は嫌だと言って
いて、体力的にも胃瘻はお勧めしないとのこと。
医師は、療養型の病院に行って看護されるか、
父が入居している特養ホームに戻り、痰の吸引
などの処置と点滴をしながら看取り状態にするか
選んでほしいと言った。
母はかなりショックを受けたようで、すぐには
決められないと言った。
特養ホームのケアマネさんは、戻ってくるなら
できる限りのことはします、と言ってくれた。
私は、知らない病院に入院するよりも、今まで
お世話になった特養ホームで、知り合いもいる
中で、穏やかに過ごして欲しいと思うと母に
言った。
母は、自分のケアマネさんにも相談し、やはり
特養ホームにお世話になろうという結論を出し
私は病院にその旨を連絡することにした。
母が結論を出す前日、私は父の夢を見た。
夢の中の父は、杖をつきながらも、自分で歩いて
いて、言葉も話していた。
父は、もう大丈夫だよ、ありがとうと言った。
夢の中の私は、お父さん、元気になったんだね、
ちゃんと話もできるね、と嬉しくなったが、
すぐにそれが夢だとわかり、自分の願望の投影と
気づいてとても悲しくなった。
余命数ヶ月という時間が、本当にそうなのかは、
誰にもわからないが、私は父が穏やかに過ごして
くれることを祈る。
これからについて話したいので、病院に来て
くださいと言われ、会社が終わってから行った。
その席には父が入居している特養ホームの
ケアマネさんも呼ばれ、母も話を聞きたいから、
と同席した。
私は単純に退院日の相談かな、と思っていたら
シビアな話だった。
医師曰く、入院の原因である股関節の骨折に
ついては、手術も成功し、問題はないが、肺炎を
起こし、その対処をしているものの思わしくない
とのこと。
嚥下機能が衰えた父は、口からの食事が困難で、
肺炎による痰がひどく、痰の吸引をしながら
なんとか楽しみ程度にゼリー食などを食べており
このままでは、点滴による栄養補給のみで、
それを続けた場合、数ヶ月の余命と言われた。
鼻からチューブを入れて、栄養補給する手段も
試したが、食道の粘膜が弱っていた父は大出血を
してしまい、その方法は難しいという。
胃瘻もあるが、そもそも父は胃瘻は嫌だと言って
いて、体力的にも胃瘻はお勧めしないとのこと。
医師は、療養型の病院に行って看護されるか、
父が入居している特養ホームに戻り、痰の吸引
などの処置と点滴をしながら看取り状態にするか
選んでほしいと言った。
母はかなりショックを受けたようで、すぐには
決められないと言った。
特養ホームのケアマネさんは、戻ってくるなら
できる限りのことはします、と言ってくれた。
私は、知らない病院に入院するよりも、今まで
お世話になった特養ホームで、知り合いもいる
中で、穏やかに過ごして欲しいと思うと母に
言った。
母は、自分のケアマネさんにも相談し、やはり
特養ホームにお世話になろうという結論を出し
私は病院にその旨を連絡することにした。
母が結論を出す前日、私は父の夢を見た。
夢の中の父は、杖をつきながらも、自分で歩いて
いて、言葉も話していた。
父は、もう大丈夫だよ、ありがとうと言った。
夢の中の私は、お父さん、元気になったんだね、
ちゃんと話もできるね、と嬉しくなったが、
すぐにそれが夢だとわかり、自分の願望の投影と
気づいてとても悲しくなった。
余命数ヶ月という時間が、本当にそうなのかは、
誰にもわからないが、私は父が穏やかに過ごして
くれることを祈る。