蘭の国から

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錦織

2014年06月07日 | 富貴蘭(覆輪)


今日は、錦織です。




数ある富貴蘭の中で最も美しい品種はと聞かれたら、私は迷わず錦織だと答えます。
白と黄とルビー根の織り成す色絵巻は、まさに錦織り成すの名のごとし。







平成12年の大阪大会ではじめて見た瞬間、電気が走ったかのような衝撃を受け、
鼓動が激しくなったことを覚えています。

当時は西出の大きい程度の品種だとの評価が主で、さほど注目されることはありませんでした。

しかしながら、私は気に入った品種は何鉢でも欲しくなる癖がありまして、何鉢も買ったものです。
しまいには「そんなに買って、すき焼きの具にでもするつもりか」とまで言われる始末でした。

さてこの品種、性質は極めて丈夫でよく殖えてくれます。
特に水と肥料が大好きで、旺盛な生育には欠かせません。
そのため夏場の水不足に注意が必要です。私もそれで失敗しています。

様々な表情を見せてくれる品種ですが、派手な木が敬遠されるからでしょうか。
地味な木の方が高く評価されるようです。

しかし、この品種の魅力はあくまでも白と黄とルビー根の織り成す美しい色彩にあるのではないでしょうか。
紺がしっかり通った大覆輪にルビー根が出ている姿こそが本来の錦織だと思います。







単純な覆輪品種とは異次元の魅力満載で、私の目線では羆以来の世紀の大発見だと思っており、
このような素晴らしい品種を世に送り出してくれた柿本さんには、心より感謝いたしております。


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