今日は昨日の続き、庭木に付けるポイントです。
まず常緑樹にするか落葉樹にするか、ランの種類と当地の気候に応じて考えましょう。
高知では柿の木に付ければ間違いありませんが、庭木では梅の木が見た目にもいいと思います。
またあまり一般的ではありませんが、私の知る限り、着生蘭に最適の木はブラシノキです。
年中いい具合の木漏れ日があたり、肌の具合もいい感じです。
付ける位置は、陽当たり具合も重要ですが、比較的少ない雨が降った時でも濡れる場所がいいです。
これは非常に重要です。
くっ付ける時にはまず水ゴケを敷いてから付ける方がいますが、
それだとコケが朽ち果てると隙間が出来てしまいます。
また、コケの水分を頼って、かえって活着が遅れかねません。
苔を使うなら必要最小限の量を、ランを付けた後から添えるようにしましょう。
あとは見た目の問題で、葉の角度が自然になるように付けましょう。
これは先月拾ったフウランですが、お隣さんの入り口の梅の木に付けさせてもらいました。
目立たないように、黒の木綿糸だけで付けました。
これだとすぐに観賞できます。ただ角度を考えて付けないと、自然に見えるまで10年以上かかります。
横に伸びた枝の真横よりやや下方に、葉の角度に注意して付けました。上方にはノキシノブを添えてあります。
あとは活着するのを待つのですが、今年の梅雨は晴れの日が多いので、活着するまでは時々水をあげた方が良さそうですね。
こちらは私の母が畑の柿の木に付けたばかりのフウランです。
ビニールの紐でぐるぐる巻きにしています。簡単に出来るので実用的で母らしい付け方です。
まあ見栄えがちょっといまいちですが…
我が家のいたる所にあるので、誰が付けたか直ぐわかります。