ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [1 June '07]

2007年06月01日 | fine arts
明後日には終わってしまう美術展2件を打合せの前に急いで見に行きました。

山種コレクション名品展 (前) @山種美術館
日本画専門に収蔵する当美術館、開館40周年記念の展示。山種美術館は本当にこだわって蒐集した素晴らしい日本画を収蔵しています。今回はそのコレクションの中から速水御舟氏、小林古径氏、上村松園氏、伊東深水氏等、日本画を代表する作家達の名画の数々が出品されていました。中でも奥村土牛氏の醍醐寺のしだれ桜を描いた「醍醐」、竹内栖鳳氏の重要文化財に指定されている、その描写が凄い「班猫」、横山大観氏の迫力の屏風図「老松白冨士」、そして同時代の作品を主に蒐集している本美術館には珍しい琳派の巨匠、酒井抱一氏のとにかく絵の構図が素晴らしい「秋草鶉図」が特に自分の印象に残りました。後期展も楽しみです。

↓ 山種美術館 ↓
http://www.yamatane-museum.or.jp/

美人のつくりかた 石版から始まる広告ポスター @印刷博物館
明治時代に欧米より導入され普及した平版印刷を使用した明治末期から昭和戦前期までのポスターを中心に当時の広告関係の資料や、その印刷方法などを紹介したとても興味深い展示でした。とにかく、展示品の意匠の素晴らしさ、そして今の印刷では出せない趣、とてもそそられましたね。当時の広告の背景なども知ることが出来て、とても有意義な展示でした。展示品数々のデザイン良さで思わず図録 (写真) 購入です。

GRAPHIC TRIAL 2007 @印刷博物館P&Pギャラリー
印刷博物館1階のギャラリーの方の展示です。こちらは様々な分野で活躍する4名のアートディレクターが最新の印刷技術を使用し、その印刷の手法を工夫して新しい印刷表現を提案しています。その発想はとても興味深く、とても面白いものでした。上記の平版印刷時代も携わる人々が工夫を凝らして印刷をして行った様に、現代、そしていつの時代にもこうやって新しいものが産まれて行くのでしょう。

↓ 印刷博物館 ↓
http://www.printing-museum.org/


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