連日、寒い寒いと言っておりますが、今日は仕事もあるので意を決して原チャリで出動しました。原チャリだと上半身は着込めば大丈夫なのですが、下半身はどうしようもなく、感覚が無くなって痛く感じる程、カンカンに冷えてしまいますね。暖かい処に入ってもかなりの間、下半身が痺れてます!?
北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師 (後) 於: 江戸東京博物館 1階展示室
去年の12月11日に訪れた展示の後期展です。海外から里帰りしている作品は通期展示なので変わりありませんが、他の日本国内に在る浮世絵版画、肉筆画の多くが展示替えされていました。代表作である「富嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」など、シリーズものの未展示作、そして前期と同じ作品でも摺り時期の異なって色目が多少違い趣が変わっているもの、そして「北斎漫画」の場面替えなど、かなりこの後期展も見応えがありました。今回、自分が改めて気になったのが「東海道五十三次」のシリーズ。東海道五十三次と言えば歌川広重氏の揃い物がもちろん有名ですが、この北斎氏による海道五十三次の方が広重氏のものより早い年代に作られています。で、風景重視の作風の広重氏に対して人物描写に趣を置いた北斎氏、なかなか良い味出ている作品でした。
北斎漫画展 於: 江戸東京博物館 第2企画展示室
1984 (文化11) 年に第一編が発行されて以来、幾度も再刷されてきた「北斎漫画」、近々、最後の再摺りではないかと言われる「北斎漫画」全十五編が再販されるので、それと上記の「北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」に併せて当館常設展示の一角で行われている特別展示です。北斎漫画に於ける様々な画と初公開となる版木の原本、そして再摺りに併せて分ったことなどを紹介している、とても興味深い展示でした。やはり北斎漫画は凄く面白いです。人物・博物・風景・物語・戯画・作画法など、あらゆる分野、何故こんなものまで! と言う程の様々な題材、発想が奇抜な上に全てが高い観察力で活き活きと描写され、北斎氏は天才だと言う他ありませんね。そして墨・肉色・淡ネズ色の三版にも拘わらず素晴らしい表現力、これも特筆すべき点です。現在でも充分に活用出来る当代一のイラスト・図案集、優れた絵手本、贅沢な版本だと思います。
ちなみに今回、再販される「北斎漫画」は発行所: 芸艸堂・全15冊帙入・限定150部摺立・手摺木版本・262,500円 (税込) だそうで、自分としてはかなり欲しいですが、まぁ、無理でしょう....。興味のある方は下記、芸艸堂サイトをご覧下さいませ。
↓ 江戸東京博物館↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
↓ 芸艸堂↓
http://www.unsodo.net/
丸尾末広展 夜想ヴァンパイア・セレクション展 part 1 於: パラポリカ・ビス
アンダーグラウンドでエロチック、デカダンな画風のイラストレイター、丸尾末広氏の新作を中心に吸血鬼を題材とした作品の展示です。自分はここら辺のかなり偏った耽美的芸術はやはり好きですね。「昔取った杵柄」的、自分が10代の終りから20代前半にかけて、パンクやニュー・ウェイヴ、ノイズと言った音楽を聴いていた時分 (今でもものによっては聴いていますが) 、小劇場の芝居やマイナーな映画を良く観ていた頃、それからずっと引きずってます...。ですが、丸尾末広氏や吉田光彦氏、山本タカト氏等の作品は日本画や浮世絵、春画などに影響を受け、通じているので、あながち今の自分の指向に合っていないこともありません。で、今回も強烈な画面のそそる作品が並んでいました。映画・吸血鬼シリーズのスチール写真やポスター、ヴァンパイア役俳優のライフ・マスクなども興味深いものでした。このヴァンパイア・セレクション展はパート4まで続くそうです。
で、展示には関係無いのですが、ここで懐しいものを見つけて、つい購入してしまいました (が、もしかしたら以前、購入済みで実家にあるかも?)。生田萬氏主宰の劇団「ブリキの自発団 (超個性派女優、片桐はいり女史を輩出したことでもお馴染み、現在は活動休止中。)」の看板女優であった銀粉蝶女史が劇中歌を中心に唄った1986年の舞台「真冬のトマト」の実況録音カセット・ブック (!?) です (写真)。ここに収録されているのは大阪公演ですが、下北沢ザ・スズナリで行われた東京公演を当時、自分は観に行ってます。もう22年前、ホント、懐しいですね。時代を感じます。当時、連れが芝居をやっていたもんですから良く付き合いで小劇場へ足を運んだものでした。「ブリキの自発団」はあがた森魚氏のニュー・ウェイヴ・バンド "ヴァージンVS" のギタリスト、久保田さちお氏が音楽を担当し、ポスターやチラシなどのデザインを羽良多平吉氏が手懸けていたりで、好きな劇団のひとつでした。このカセット・ブック、まさにデッド・ストック (売れ残り!?) で本体価格が1,800円、消費税がまだ3%時代で1,854円の値段シールが付いていました!! でも今日は消費税5%の90円を取られましたが...?! 音の方は、改めてそのうちじっくり聴いてみようと思います。
↓ パラポリカ・ビス↓
http://www.2minus.com/
北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師 (後) 於: 江戸東京博物館 1階展示室
去年の12月11日に訪れた展示の後期展です。海外から里帰りしている作品は通期展示なので変わりありませんが、他の日本国内に在る浮世絵版画、肉筆画の多くが展示替えされていました。代表作である「富嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」など、シリーズものの未展示作、そして前期と同じ作品でも摺り時期の異なって色目が多少違い趣が変わっているもの、そして「北斎漫画」の場面替えなど、かなりこの後期展も見応えがありました。今回、自分が改めて気になったのが「東海道五十三次」のシリーズ。東海道五十三次と言えば歌川広重氏の揃い物がもちろん有名ですが、この北斎氏による海道五十三次の方が広重氏のものより早い年代に作られています。で、風景重視の作風の広重氏に対して人物描写に趣を置いた北斎氏、なかなか良い味出ている作品でした。
北斎漫画展 於: 江戸東京博物館 第2企画展示室
1984 (文化11) 年に第一編が発行されて以来、幾度も再刷されてきた「北斎漫画」、近々、最後の再摺りではないかと言われる「北斎漫画」全十五編が再販されるので、それと上記の「北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」に併せて当館常設展示の一角で行われている特別展示です。北斎漫画に於ける様々な画と初公開となる版木の原本、そして再摺りに併せて分ったことなどを紹介している、とても興味深い展示でした。やはり北斎漫画は凄く面白いです。人物・博物・風景・物語・戯画・作画法など、あらゆる分野、何故こんなものまで! と言う程の様々な題材、発想が奇抜な上に全てが高い観察力で活き活きと描写され、北斎氏は天才だと言う他ありませんね。そして墨・肉色・淡ネズ色の三版にも拘わらず素晴らしい表現力、これも特筆すべき点です。現在でも充分に活用出来る当代一のイラスト・図案集、優れた絵手本、贅沢な版本だと思います。
ちなみに今回、再販される「北斎漫画」は発行所: 芸艸堂・全15冊帙入・限定150部摺立・手摺木版本・262,500円 (税込) だそうで、自分としてはかなり欲しいですが、まぁ、無理でしょう....。興味のある方は下記、芸艸堂サイトをご覧下さいませ。
↓ 江戸東京博物館↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
↓ 芸艸堂↓
http://www.unsodo.net/
丸尾末広展 夜想ヴァンパイア・セレクション展 part 1 於: パラポリカ・ビス
アンダーグラウンドでエロチック、デカダンな画風のイラストレイター、丸尾末広氏の新作を中心に吸血鬼を題材とした作品の展示です。自分はここら辺のかなり偏った耽美的芸術はやはり好きですね。「昔取った杵柄」的、自分が10代の終りから20代前半にかけて、パンクやニュー・ウェイヴ、ノイズと言った音楽を聴いていた時分 (今でもものによっては聴いていますが) 、小劇場の芝居やマイナーな映画を良く観ていた頃、それからずっと引きずってます...。ですが、丸尾末広氏や吉田光彦氏、山本タカト氏等の作品は日本画や浮世絵、春画などに影響を受け、通じているので、あながち今の自分の指向に合っていないこともありません。で、今回も強烈な画面のそそる作品が並んでいました。映画・吸血鬼シリーズのスチール写真やポスター、ヴァンパイア役俳優のライフ・マスクなども興味深いものでした。このヴァンパイア・セレクション展はパート4まで続くそうです。
で、展示には関係無いのですが、ここで懐しいものを見つけて、つい購入してしまいました (が、もしかしたら以前、購入済みで実家にあるかも?)。生田萬氏主宰の劇団「ブリキの自発団 (超個性派女優、片桐はいり女史を輩出したことでもお馴染み、現在は活動休止中。)」の看板女優であった銀粉蝶女史が劇中歌を中心に唄った1986年の舞台「真冬のトマト」の実況録音カセット・ブック (!?) です (写真)。ここに収録されているのは大阪公演ですが、下北沢ザ・スズナリで行われた東京公演を当時、自分は観に行ってます。もう22年前、ホント、懐しいですね。時代を感じます。当時、連れが芝居をやっていたもんですから良く付き合いで小劇場へ足を運んだものでした。「ブリキの自発団」はあがた森魚氏のニュー・ウェイヴ・バンド "ヴァージンVS" のギタリスト、久保田さちお氏が音楽を担当し、ポスターやチラシなどのデザインを羽良多平吉氏が手懸けていたりで、好きな劇団のひとつでした。このカセット・ブック、まさにデッド・ストック (売れ残り!?) で本体価格が1,800円、消費税がまだ3%時代で1,854円の値段シールが付いていました!! でも今日は消費税5%の90円を取られましたが...?! 音の方は、改めてそのうちじっくり聴いてみようと思います。
↓ パラポリカ・ビス↓
http://www.2minus.com/