イタリアは反原発

予想通り、イタリアの原発に関する国民投票で、9割を超える反対票が集まりました。

投票率は５７％、政府が意図的に首相のスキャンダルに関する投票に対する過熱を抑えるために投票喚起のPRをしなかったといわれている中にもかかわらず、
予想より高い投票率で、投票は成立しました。

あの日本ができなかった原発管理を、ごみの処理もできないイタリアができるわけがない。

というイタリアの一般市民のインタビューは、一見、言い得て妙だったのかもしれません。
しかし、イタリアも地震国です。そして、原発は世界中どの国にあっても「死のリスク」が伴うことに変わりはありません。
条件的にはイタリアも日本も何ら変わりはありません。


人間の生命とひきかえにするほど、原発は本当に必要でしょうか。
原発に投じてきた巨額の費用、エネルギー、そして人間の英知を代替自然エネルギー開発に投じることこそが、
「死のリスク」とは無縁の、地球にも生命にも優しい、あるべき姿のエネルギー資源確保ではないでしょうか。

国際世論は、日本の犠牲をもとに、動き始めています。
日本は、３度の原子力の悲劇を味わっている、世界唯一の国です。
広島、長崎、フクシマ。
日本のコンセンサスは急を要しています。