参議院議員 大島九州男の活動日記 「Q-blog」

参議院議員・大島九州男(おおしま くすお)の活動記録です。

ニューヨークタイムズ 原子力村に関しての意見

2011年06月16日 | Weblog
先日ブログにアップさせていただきましたニューヨークタイムズの記事について、読者の方からお問い合わせいただきましたので、
再度、私の意見の部分を全文アップさせていただきます。


“Everyone considered that a taboo, so nobody wanted to touch it,” said Mr. Oshima,
adding that he could speak freely because he was backed not by a nuclear-affiliated group, but by Rissho Kosei-Kai, one of Japan’s largest lay Buddhist movements.

万人がタブー視する中、そのことに触れたい人は一人もいなかった。と、大島氏は語る。
しかし彼は原子力関係のどこにも関連しておらず、自由に語ることができる人物である。
彼の母体は日本でも有数な仏教団体である立正佼成会である。


“It’s all about money,” he added.


すべてはマネーなのです。と彼は付け加えた。


At Fukushima Daiichi and elsewhere, critics say that safety problems have stemmed from a common source: a watchdog that is a member of the nuclear power village.
Though it is charged with oversight, the Nuclear and Industrial Safety Agency is part of the Ministry of Trade, Economy and Industry, the bureaucracy charged with promoting the use of nuclear power. Over a long career, officials are often transferred repeatedly between oversight and promotion divisions, blurring the lines between supporting and policing the industry.


福島第一原発問題にしろ、安全問題は民間から提起されていた。原子力の番犬は原子力村の住人だからである。
問題が見落とされていると指摘されながら、原子力安全保障委員会は経産省の一部であり、官僚主義が原発を推進してきたのである。
長きにわたる官僚生活ののち、彼らはしばしば天下りを繰り返すのである。




私は、この記事が、原子力発電先進国、推進国であるアメリカの、ニューヨークの最有力紙の論説であることを重視すべきだと思います。

このインタビューに先立って、私はニューヨークの知人である、ディビッド・ロックフェラー・ジュニア氏に意見を求めました。
タイトなスケジュールにもかかわらず、快くロックフェラー氏はご自身の意見をメールで伝えてくださいました。
長年にわたり、CO2削減を訴え、海洋自然保護活動のNPO創設者として活動を続けておられるロックフェラー氏にとって、
原子力発電の絶対的な安全は火急の命題でした。
化石由来の発電にピリオドを打ち、より環境に優しい電力としての「安全な」原子力に注目していた矢先のこの事故で、
時代が化石由来の発電に後退することを恐れておられました。
なによりも、結論を見出すには時代が必要とする時の流れより早すぎる今、
自然エネルギー由来の発電能力の向上が急務だということをおっしゃっていました。


わたしは原発先進国アメリカのオピニオンリーダーとして発信するメッセージとして、これ以上の指針はないと思っています。

私たちにはイタリア、アメリカの選択を、どのように咀嚼して日本の未来を実現していくか、世界と、次世代を担う子供たちの期待がかかっているのです。