風蘭よれよれ栽培日記

風蘭・富貴蘭の成長記録

奄美産無名白縞

2012-06-29 22:13:36 | 縞 物

 以前、冬越しの失敗を2度ほど繰り返してしまい、親木の片方の葉がわずか2枚となったしまったものの、
結果その後の一、二年でたくさんの子が芽生えた奄美産の無名品です。果たして育つのか枯れるのかという
極小さい子芽を含め全部で6本の子が付いています。これでは中々大きくならないのは当然ですね。ま、この
ようにとやかく言いつつ作を重ねてきましたが、気づけば一番子と2番子が結構大きく育ち、もしかすると来年
くらいには株分けできるかも

 新葉は黄色味帯びて伸びだし、途中クリーム色となり、下葉では雪白の純白縞となる、色彩の変化を楽しめる一品です。ただし、
これくらいの派手目最上柄でないと地味柄ではこの色の移ろいは解りにくいかもしれません。

 我が家には温室はなく全くの自然栽培なのですが、注意しなければならないのがその純白に至った葉の冬越しです。以前にも
書き込みましたが過去の失敗はすべて純白の葉が枯れ落ちたもので、おそらくその純白の部分は水分を保ちにくいのだろうと
思います。元来風蘭は冬場に活動を休止しますし、冷気にさらされても氷付かないよう水分含有量もぎりぎりのところで冬を越すた
め葉に皺がよってきます。最初は本種もそれらと同等の状態で冬を越すのだろうと考えていましたが、それとは違がったようで、
そのことは過去の結果が物語っています。それじゃどうしようかと考えた末、完全休眠させずに越冬させればいいとの答えにたどり
付きました。だけど温室設備がありません。またまたそれじゃあということで冬場、我が家で一番暖かい居間での越冬となったわけで、
それが大成功となり以後葉を痛めることもなく順調に推移するようになりました。とこれまでの苦労を思えばせっかくの良柄が揃った
株です。やはり株分けせずにこのまま手元で愛培するべきかな


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鹿児島産無名覆輪

2012-06-26 18:30:33 | 覆 輪

 4月20日のブログで今シーズンの幕開けを飾った鹿児島産無名覆輪です。冬越しの失敗から葉を若干痛めてしまうという
あまり幸先の良いスタートではなかったのですが、その後痛めた葉の傷もさほど広がることもなく無難にシーズンを消化中です。
 本種の出どこは富貴蘭界でも有名な方かららしいので大事にしないといけないのですが、十分気をつけててもこの始末
ほんと我ながら作下手には困ったものです()。

 傷跡がちょっと見苦しいですね

 一応後冴えの部類かな。見た目こんな感じです。

 長らく棚入れ時からついていた子と棚入れ後すぐに芽生えた子、そして親木の三本でしたがようやく待望だった次の芽当たりが。まず
子芽に間違いないでしょう。・・・と・・・よく見れば・・・・・・・

 ・・・・・・いました。もうひとつの芽あたりです。これも十中八九子芽でしょう。 斑柄については後冴えのこともありまだまだ先のこと
になりますが、そうそう柄に狂いが生じるような品種ではないと思いますので、近い将来右側の一番子ではなく左側の2番子を外して・・・・・
・・・・・・お小遣いか、じっくり育てるか・・・・・・ま、お金はないものの時間はたっぷりなので、ゆっくり考えましょうか。

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霧島

2012-06-24 07:57:29 | 縞 物

 ゆっくりとした成長に加え、超大型の品種ということもあるためか葉繰りが遅々と進まない霧島です。また、子だし
もあまりよくない品種のようで、棚入れ2年目についた子が一本のままといった具合です。上柄ならさほど子だしを
焦ることなくもう少しは気長に付き合えるんですが、残念ながら親木の柄はというと御覧の通りで、これでは焦りが
出るのもわかって頂けるかな。ただ、さほど花が付くこともなく空き残っているので、その点は救いと将来の楽しみ
を残してくれています。

 今のところ将来を期待したい唯一の子が一本。

 子の右側の葉が無地で終わるのかと思っていたのですが、少しは色気が残っていそうです

 こちら左側は申し分ないというか、次の葉ではもう少し縞がはいるように願う必要がありますね

 本種の葉芸は、黄縞によく爆ぜた葉では虎斑のような雲を浮かべる味わい深いものですが、そこそこの太い縞が入らないと
中々その色合いが表現されません。御覧の通り暗みつつあるような親木ですからよく見ないとわかりませんし、縞も細いので
本来の斑色といえる黄色からは程遠いのですが、一応は何とか斑が継続されてはいるようです。大体の縞斑品種は作を優先
して地味目最上柄の棚入れを基本としていますが、このような品種は少し派手目なほうがいいようですね。登録品種なんかは
参考文献が多いので品種各々の性質からそれらの傾向が計りやすいですが、あまり流通しない品なんかだと情報量が圧倒的
に少なく、自分で作を重ねてようやくわかったところで、斑柄のことですから、じゃ!こうすればという手だてもありません。見た目
からつい衝動買いを起こしてしまいがちですが、そこは少し慎重に構えることですね。・・・と・・・これまで何度自分に言い聞かせ
てきたことか。・・・()。

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祥雲

2012-06-21 19:12:31 | その他葉芸

 万人の目を引き付ける葉芸ではないかもしれません。かといって極ありふれた葉芸でもないだろう九州産の祥雲です。わたしの
ような昨下手には中々その秘めた魅力を引き出しきれていませんが、それでも割とよく手にする一鉢です。

 どちらかといえば、日強く作るほうがその芸を引き出しやすいようです。このような葉芸なのでその斑の継続性は非常にいいように
思いますが、意外と青の子も産みますので最上芸の子は案外貴重ですね。

 この木は、腰斑の冴えもまずまずです。棚には先輩から預かっている数本の株立ちのものがありますが、ここまで腰斑が表現されて
いるものはありません。

 後冴えなので、下葉程よく冴えてくれます。

 こちらは葉をいじり過ぎ下葉を痛めてしまいました。自滅です



 この子は大事にしないといけない最上芸の部類に入る一品になると思います。

 ここからは葉裏からの写真です。これも本種の大きな特徴の一つですが、葉表から見ればあれだけ冴えている斑がご覧の通りで
葉裏は真っ青の状態。



 腰斑の部分と斑がよく表れている葉の葉先だけが、唯一葉裏から見てその斑が確認できる部分です。ですから既存の
品種にはあまり見かけない葉芸だろう・・・・・・・・と、思うのは自分だけかな



 早くも根の伸長にかげりがでているような。でもたくさんの根を伸ばしてくれたので、今後の上作が期待できそうです。上芸品
は非常にきれいな腰斑を表し、後冴えの葉には中透け芸。これにルビー根を伸ばしてくれればというのはちょっと欲張りすぎと
いうものかな。実際の根は御覧の通りの泥根ですが、他の棚ではルビー根を伸ばすものあるとのこと。そういうことで、何らか
の変化を夢見ればまだまだ当分は楽しめそうな品種ですね。
 <追伸>
先日、おこづかいほしさから先輩に一本立ちのものを委ねています。少し葉を痛めていますが芸は最上芸のものです。もしか
すると某オークションに出品ということもあるかもしれませんので、見かけた場合はよろしくお願いします

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高野幽玄

2012-06-19 18:16:45 | その他葉芸

 こんな姿になってもう八年くらいになるかな。ここまでくればまず、元の並葉のような姿かたちに戻ることは
ないでしょう。今後も変化し続けるのか、それともこのあたりで落ち着くのかややこしい一鉢となりました。
 以前、葉縁に黄色の耳摺り斑も出たことがありましたが、その一回のみで以後は見たまんまの状態です。
兄弟木にそれは素晴らしいボタン芸を表したものがあり、芸が継続しているようです。

 これまで子を産んだことがなく、棚入れ時のまんまの素立ち一本です。これまでも幾度と当たりがありましたが
泣かされることの繰り返し。しかし、・・・・・・・・・・・・何やら今回こそはといえそうな雰囲気漂う当たり芽が

 特に変化の兆しというのではなく、単なる季節柄のことに過ぎないと思いますが少し天葉が透けたように伸びだして
います。
 この高野幽玄。各所でいろいろと変化しているのを耳にしますので、たとえ僅かな兆候でも気になるものですね


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