HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

LET'S GO SURFIN

2013-04-05 20:34:53 | ROCK

        

何をもってして「サーフ・ギター」というのか、「サーフ・バンド」というのか明確に理解していないのだが、
そういった名前で一括りにされる「音」は割と好きだ。初めて、そういった感じの音に接したのは
高橋ユキヒロのシングル盤『音楽殺人』のB面に収録された『スイミングスクールの美人教師』と
題された曲であった。何とも言えないリヴァーブとトレモロの感じが気持ちよく、私はひたすらシングルの
B面ばかり聴いたものだ。

2番目に買った洋楽LPがヴェンチャーズのベスト盤だった、というのもそれなりの快感原則に沿った
もの(笑)なのだが、厳密にはヴェンチャーズはサーフ・バンドではないだろう。まあ、『SURFING』という
格好いいアルバムを出しているから、いいか。ちょっと前に、日本のミュージシャンが日本のロックや
フォークをカバーしたコンピレーションを編んでみたが、しばらくしてサーフ・コースターズの『ウルトラQ』と
遠藤賢司の『ザ・ガードマン』を選ばなかったことを後悔したものだ。つまり・・・。私はサーフ・ギターが
好きだ、ということである。(笑)

掲載写真左は05年に出た、フランク・ザッパの曲をサーフ・スタイルでカバーした27曲を収録した
「LEMME TAKE YOU TO THE BEACH」。全然サーフでもなんでもないようなアレンジの曲もあるが
長いキャリアから幅広く選ばれていて面白い。マザーズのアルバム「WE'RE ONLY IN IT FOR THE
MONEY」のB面に初めて針を下ろし、サーフっぽい音が聴こえてきて「おお、これはいい。」と思った瞬間、
奇妙なノイズが入って曲が中断した時のがっかりした感情を今でも覚えているのだが、この盤は
ほとんどサーフなので、あの時の「がっかり感」(笑)を補って余りある。

掲載写真右はザッパの盤の続編というべきだろうか、11年にでた「ZIGGY PLAYED SURF GUITAR」と
題された盤で、今度は数多のサーフ・バンドが演奏するボウイ様のインスト・カバーを21曲収録。
『ALL THE YOUNG DUDES』を演奏するバンドが二つあるのは御愛嬌。デイヴィー・ジョーンズ時代の
曲から『LET'S DANCE』まで、こちらも幅広い年代から選ばれてる。おお、『SURFER JET CITY』って
何だか格好いいな。(笑)

ところで、この二つの盤には可愛い猫が描かれている。

       

ザッパ・カバーのリア・ジャケットに描かれた猫に、ボウイ・カバーのCD盤面に描かれた猫。
なんとも和んでしまう。因みにご丁寧にもボウイ・カバー集のリア・ジャケットは電話ボックスと
エレキを持つ少年の写真。遊び心というのは大事である。

この2枚に収録されたバンドは、どれもほとんど無名といっていいのだろうが楽しいアイディアの前では
何の気にもならない。私にとってはどちらも面白く楽しめるカバー集である。


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