お尋ね者、生死問わず。
まるで西部劇によくでてくる手配書のようなタイトルが、79年頃のロン・ウッドと
キース・リチャーズには似合いすぎなのが、先日リリースされたニュー・バーバリアンズの
「WANTED DEAD OR ALIVE」。流石に「REWARD」の文字は無い。(笑)
本当は10月頃に出る予定だったニュー・バーバリアンズの本「OUTLAWS ,GUNSLINGERS
AND GUITARS」と同時に記事にしようと思ったのだが、本の発売がかなり先まで伸びた
ので、とりあえず取り上げることにした。
ジャケットには79年5月7日MSGでの演奏と記されている。この日の演奏は
ブートレグで聴くことができたが、ブートレグを信じる限りではこの日に演奏していない
曲或いは演奏はしているがブートレグに収録されていない曲が後半に数曲あるので、
まるごと5月7日の演奏ではないのだろう。おっと、この書き方だとこのCDが
まるでブートレグから引っ張ってきたような書き方であるが、ま、そんな音質なので。
このCDが出る数か月前にRSDの一環としてニュー・バーバリアンズの10インチ・
アナログ盤が出た。そこに収録されたライブでの2曲は今回のCDと同じ日の
演奏であるが、CDにはその2曲は収録されなかった。そうすると先の10インチは
作りは雑であったが、それなりの価値があるものとなるかもしれない。
SB表記されたブートレグによくあるミキサー卓直結のような音の広がりがあまりない
音であるが、しばらく聴いていると馴染んでくる。(笑)06年にロン・ウッド主導で
リリースされた2種のCDもこんな感じの音だったので、それを思えばこれが本当に
オフィシャル・リリースなのかブートレグまがいのブツなのか、何だかどうでもよく
なってきた。単純に目新しいジャケットのCDで手軽に手に入れて聴くことができる
という、そのことだけを楽しめる人が正解かもしれない。
来年あたりにでると言われている本に添付されるCDがこれと一緒なら辛いところだが
これは期待しないでおこう。とかなんとか言いながら、久しぶりにブートレグである
「BLIND DATE」(79年4月22日)に手が伸びる今宵である。(笑)