HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

昨日鳴った音 6月24日~6月28日

2020-06-28 21:49:10 | DAY BY DAY

 6月24日
・THE RUTLES / THR WHEAT ALBUM

96年にリリースされたラトルズ2枚目のアルバム「ARCHAEOLOGY」録音時のデモを
ニール・イネスがミックスし直してリリースした盤。ラトルズの盤はライブ盤を含めて
これで4作品となった。最初の盤のクオリティーが異様に高いので、後にリリースされた
盤はその壁を超えられなかったのだが、ラトルズ名義の盤が増えるのは単純に嬉しい。
どちらかというとビートルズというよりジョン・レンンを意識した音のような気がするのは
ニール・イネスがラトルズにおけるジョンだったからかも。小麦盤(笑)。

 6月25日
・JOHN CALE / THE ACADEMY IN PERIL

ジョン・ケイルが72年にリリースした盤はクラシックの趣であるが、ノイズ物とは
また違った実験作。単純にわかりやすいロックでないので実験作なんて書いたがこれは
これで聴き応えがある。『DAYS OF STEAM』のような美しい曲もあるし。参加メンバーに
ロン・ウッドの名がクレジットされているのだがどこらへんで何をしているのか、よく
わかりません。この盤こそ精巧な紙ジャケで出すべきなんだけどなぁ。

 6月26日
・THE GROOVERS / ROUTE 09

美しき人よ 今日がまた終わっていくぜ


6月27日
・PRINCE / THE RAINBOW CHILDREN
・PRINCE / UP ALL NITE WITH PRINCE

2001年と2002年にリリースされたプリンスのアルバムが再発された。例によって
この時期のプリンスの動向に目配りできていなかったので、有り難く購入。ジャズの衣を
まとったソウルというべきか。「UP ALL NITE WITH PRINCE」はピアノ弾き語りやバンドを
率いてのライブを4枚のCDと1枚のDVDに収録。DVDも単体でリリースされていたが
未見だったので一箱で網羅できて便利。この時期のバンドにはあのメイシオ・パーカーが
参加しているのだが、ステージで「メイシオ!」とコールするプリンスの気分はJ. B.だった
かも。DVDにはツェッペリン・カバーを収録。合言葉は勿論「LOVE」である。
昔から思っていた事の一つにソ、ウル・マナーでツェッペリンをカバーしたら面白いんじゃ
ないかというのがある。『KASHMIR』『ROYAL ORLEANS』『CAROUSELAMBRA』辺りは
ハマりそうな気がするのだが。


6月28日
・THE ALLMAN BROTHERS BAND / FILLMORE WEST  ' 71
・J・A・シーザー / レミング 世界の果てまで連れてって

今日も朝から雨である。アメリカ南部のアラバマ州は雨量が多いんだろうなぁ、なんて
ことを思いつつ録画したテレビ番組の編集をしながらオールマンズの4枚組を聴く。
フィルモア・イーストでなくウエストでのオールマンズ。録り溜めた番組のCM等を
カットしブルーレイに焼く作業は結構面倒くさく手間なのだが、こういう時の作業用BGM
として長尺のジャムを流しておくのは時間を忘れさせてくれるので有効かも。で、ダラダラ
した作業が終わる頃に3枚目が終わると「俺は一日(いや、半日)何やってんだろう。」
なんて思ったりもするのだが、外が雨だと罪悪感も薄らぐ。

もうすぐシーザーのレア音源がリリースされるという記事を見て、掲載盤を取り出す。
世界の果てって、どこなんだろう。今いる場所が世界の中心なので何処にも行きたくない
私は引きこもり一歩手前という処か。(笑)

 

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昨日鳴った音 6月18日~6月23日

2020-06-24 22:32:05 | DAY BY DAY

 6月18日
・BADFINGER -ORIGINS / THE IVEYS ANTHOLOGY VOL. 2 LIVE AT THINGAMAJING CLUB

アイヴィーズの発掘ライブ盤の2作目。前回は66年の演奏を収録していたが今回は
デビュー直前の68年9月の演奏を収録。ライブの頭からソウルやロックのカバーが
たて続けに演奏される。クリームやジミ・ヘンドリックスやバーズ等のカバー曲を
聴きながら相方に「これ、なんていうバンドの演奏かわかった時点で答えて。」なんて
言ったのだが10曲聴いても正解にたどり着けない。いやいや、私もブラインドで
聴かされて同じ設問を投げかけられたら、やはり答えられないだろう。そこでCDを止めて
ピート・ハムやトム・エヴァンスが作ったオリジナル曲の演奏だけを抜き出すと
それほど時間がかからずに「バッドフィンガー?」と答えが返ってくる。

つまり。これはデビュー直前のオリジナル曲が既に優れていることの証左ではなかろうか。
後にこれらの曲はEPやシングルのB面に収録されるのだが、もっとオリジナル曲の
演奏を聴きたいと思わせるライブ盤である。音質は今ひとつだが記録としての価値は
極めて高い。オリジナル曲をもっと聴きたいと書いたがライブの最後を締めくくるのが
サム&デイヴの『I THANK YOU』というのも渋いと思ったり。

 6月19日
・NEIL YOUNG / HOME GROWN

74年から75年にかけて録音され発売直前までいったもののお蔵入りになった
ニールの「HOME GROWN」が発売予定時のジャケットでリリースされた。収録曲の
幾つかはベスト盤や後のアルバムに小出しに使われたり再録音されたりしたが、
この曲の並びで聴くことができるのは嬉しい。発売直前までいったこの盤のリリースが
中止になり、代わりにリリースされたのは超名盤の称号が相応しい「TONIGHT'S THE
NIGHT」。「HOME GROWN」完成後に親しいミュージシャンを集めて試聴会を行った際に
「HOME GROWN」終了後に流された「TONIGHT'S THE NIGHT」を聴いたリック・ダンコが
「TONIGHT'S THE NIGHT」のリリースを強く勧めたというエピソードが残っている。

余談だが「HOME GROWN」の録音にはロビー・ロバートスンとリヴォン・ヘルムが
参加しているが、試聴会に参加したリック・ダンコとリチャード・マニュエルは参加して
いないというのも深い意味はないのだけど、このエピソードを更に面白いものにしている。


6月20日
・KING TUBBY'S & THE AGGROVATORS - DELROY WILSON & THE AGGROVATORS
            /  DUBBING IN THE BACKYARD + GO AWAY DREAM
・BUNNY LEE - PRINCE JAMMY - THE AGGROVATORS
            /  DUBBING IN THE FRONT YARD + CONFLICT DUB

WHOLE LOTTA DUB ! !



6月21日
・THE PROPHETS / KING TUBBY'S PROPHECIES OF DUB
・YABBY YOU MEETS KING TUBBY /
                                    WALLS OF JERUSALEM WITH UNRELEASED MIXES &  STUDIO OUTTAKES

ALL YOU NEED IS DUB ! !

  6月22日
・BOB DYLAN / ROUGH AND WAYS

ボブ・ディランの新作は先行配信されたシングル『MURDER MOST FOUL』をディスク2に
収録し、ディスク1には9曲の新曲を収録した2枚組。日本人の一般的な理解を超えた
位置にあるアメリカの音楽の歴史に迫らんとするような音であるが、そっち方面に針が
振れていない今の私がこの盤の魅力を理解するには、まだまだ時間がかかりそう。
17分ほどある『MURDER MOST FOUL』をわざわざ別ディスクに収録した意味も含めて
考えることは多い。ディラン・ファンには理解されないだろうが、ディスク2を聴きながら
ブランキー・ジェット・シティの『悪いひとたち』が何故か頭に思い浮かぶのであった。


・WAY WAVE / SOUL PUNCH
・WAY WAVE / 最高の彼氏 ( 7 INCH )

で、ディランのアルバム・タイトル繋がりではないが、これもディラン・ファンには
理解されそうもないWAY WAVEの「SOUL PUNCH」を聴く。以前ブログで取り上げた
あの「うどん兄弟」のメンバーがここまで大人になったとは。(笑)最高じゃないか。
アルバム1曲目の文字通り最高な曲である『最高の彼氏』が7インチになり、しかも
ジャケットがアルバム同様に湯村輝彦が描くとなれば、これは入手せねばなるまい。
ジャケットは3種用意され、通販購入だと絵柄が選べないとのことだったが、私は見事、
掲載写真の第一希望(笑)のジャケットで入手できた。最高最高最高最高最高。
だから、CHELMICOも、あの曲を7インチにしなくちゃダメなんだってば。(笑)

 6月23日
・CHRIS SPEDDING / FACE TO FACE

クリス・スペディングのデビュー50周年を記念して行われた18年6月29日の
演奏を収録したライブ盤。特筆すべきは名曲『SHE'S MY FRIEND』を遂にライブで
取り上げたということだろうか。全編、手堅い演奏で聴き応えあり。一般流通して
いないので入手にはひと踏ん張りが必要だが、手元に置いて嬉しい盤であることは
間違いない。

 

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昨日鳴った音 6月13日~6月17日

2020-06-18 18:06:12 | DAY BY DAY

 6月13日
・V. A. / A GAME FOR ALL WHO KNOW - THE H&F RECORDING BOX

ジョン・フェルディナンドとピーター・ハウエルの二人が中心となって録音した5枚の盤を
一纏めにした箱。英国フォーク好きが見たら辛抱たまらんジャケットが掲載されているのが
お判りいただけよう。一番右のFRIENDS名義の盤「FRAGILE」はアセテート盤しか残されて
いないレア中のレア盤で過去に別ジャケットでCD化されたりLP再発されたこともあるが
私は未入手だったのでこの箱の存在は有り難い。他の4枚はCD化された際に手にしていたが
こうして廉価な箱にまとめられると便利なこと、この上ない。まったりとビールを飲みながら
聴きたい。


6月14日
・BRINSLEY SHWARZ / LIVE ARCHIVE VOL. 3 -THE VERA CLUB , GRONINGEN
・BRINSLEY SHWARZ / LIVE ARCHIVE VOL. 2 - SHEFFIELD

近年、イアン・ゴム所有の音源が続々とCD化されるブリンズレーであるが、今年はライブ盤
「VOL.3」がリリースされた。「VOL.1」はともかく「2」と「3」はジャケットのデザインが
似ているので購入の際は気をつけなければいけない。(笑)で、「3」であるが、一聴して
違和感が・・・。ピッチが速いのだ。どの曲もテンポが速くそれは初めからそんなふうに
演奏しているわけでは無くピッチが速いだけなのでボーカルも幾分甲高い感じで、これは
難儀だ。カセット録音なのだろうからピッチに狂いが生じるのは理解できるが発売に際して
調整くらいはしてほしかった。「2」は74年の演奏で「3」は75年の演奏。「3」は
解散直前の演奏なので歴史的価値はあるが、どちらか1枚というなら断然「2」だろう。
またしても聴くことができる『BROWN SUGAR』カバーが嬉しいのだ。(笑)

  6月15日
・NEIL INNES / HOW SWEET TO BE AN IDIOT

ニール・イネスが73年にリリースしたファースト・アルバムが世界初CD化された。
『FEEL NO SHAME』が、ビートルズの「ABBEY ROAD」収録のあの曲のメロディーを想起させて
大好きなのだが、今回のCDにはちょっとした問題がある。CDに収録された全21曲中、
最初の11曲がオリジナル・アルバムで残りが5枚のシングルの両面ということになっているが
アルバム・タイトル曲でもありシングル曲でもある『HOW SWEET TO BE AN IDIOT』の
シングル・バージョンとアルバム・バージョンの配置が入れ替わっているのだ。アレンジも
尺も全く違うので、これは違和感がある。この1点が何とも惜しいが嬉しいCD化であるのは
間違いない。

 6月16日
・ELLIOTT MURPHY / RICOCHET

昨年リリースされたエリオット・マーフィーの盤であるが一般流通はしていない。仕方ないので
マーフィーのHPで購入したのだが、到着したブツを見て何となくその理由がわかった。
プレスCDではなくCDRだったのだ。外国の人は特に拘りが無い人も多くCDと表記していても
到着したブツがCDRだったことは何度もある。そういう私はといえばCDの方がいいが
CDRでしか聴けないのだったら、それはそれで許容している。VINTAGE SERIES 11 との記載が
あるが、SERIES 10は配信のみのリリースだった。(しかもかなり前だったように思う)
フィジカル・リリースなら購入しているが配信リリースは何とも許容し難く、それは興味及び
収集の対象から外れてしまう。今回は98年から13年までの録音を14曲収録。ディラン、
トム・ペティ、ボスのカバー曲を収集している方はお聞き逃しなく。

 6月17日
・LOU REED / WHEN YOUR HEART IS MADE OUT OF ICE

これも記憶が遠いのだが、数年前に今回の発売元のEASYACTIONのリンク先でジャケット違いで
リリースされていた音源と同じなんだろうと思う。私は気付くのが遅くその盤は売切れで
入手できずにいたが、今回こうしてリリースされて一安心。詳しい録音データがないのだが
発売元のHPには前半4曲がニューヨーク、残りがオハイオ州デイトンでの録音とある。
この盤が録音された74年のツアーは記録によるとオハイオ州デイトンでは公演日の間は空く
ものの2回の公演が行われているので日付の特定が難しい。う~む。内容と音質は上等の
ライブ盤なので聴いて楽しむには何の問題もないです。いかがわしい感じのイラスト・ジャケも
現物を手にすると結構いい感じなのである。

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昨日鳴った音 6月6日~6月12日

2020-06-13 10:24:26 | DAY BY DAY

 6月6日
・KURSAAL FLYERS / LITTLE DOES SHE KNOW

 カーサル・フライヤーズの5枚のアルバムを4枚のCDに収録した組物。最初の2枚しか
所持していなかった私には廉価で一網打尽できる便利な組物。パブ・ロックの括りにおいても
それほど広く認知されていないバンドのようにも思えるが、雑多なジャンルの音楽を咀嚼して
ポップス或いはロックの枠組みで放出する音は、これぞパブの名を冠するに相応しいロック。

 6月7日

・IGGY POP / THE BOWIE YEARS

「こんなタイトルでいいのか?」という疑問が最初に湧いたものの、イギー自身がこの時代の
ボウイとの思い出を良いもの考えて敬意を表しているとすれば、これも有りかなと思った次第。
イギーの77年ツアーにボウイが参加した音源を、不思議なことに1枚も所持していなかったので
ここに収録された3枚のライブ盤は多少の音質の不具合など関係なく楽しんだ。テクニカルでは
ないがボウイの弾く鍵盤の空気感というか効果が重要であることがわかるライブである。
単体で発売されていた3タイトルを改めて聴き直すいい機会にもなった。

 

 6月8日

・AKSAK MABOUL / FIGURES

まさか、2020年にアクサク・マブールの新譜が出るとは思ってもみなかった。しかも
聴き応え十分の2枚組。近年だと過去にハネムーン・キラーズと録音した盤の発掘リリース
というのもあったが、それは個人的にはあまり趣味では無かった。今回の盤は彼らの最初の
2枚の盤に匹敵する内容。地下の音でなく都会のポップスとして広く聴かれるようになればと
心から思う。

 

  6月9日

・THE DURUTTI COLUMN / VINI REILLY + WOMAD LIVE

89年にこの盤が出た時は特に気にも留めていなかったが、ユニット名があるのに自分の名前を
タイトルにするのも変な感じだなぁ、なんて思ったことは覚えている。過去盤が次々とDX盤化
する流れでの再発で今回も数多くのライブ音源やアウトテイクを収録。あと何回か聴きこまないと
馴染まない感じなので、折を見ては聴き返すことにした。

 6月10日
・ROBERT PLANT / THE PRINCIPLE MOMENTS

83年リリースのロバート・プラントの2枚目の盤。ロバートのソロは大体全て所持しているが
ツェッペリン或いはそのファンを意識して作った曲や盤というのは、それほど良くはない。
90年前後の盤にそれが顕著なのだが、近年の盤の方が曲のアレンジもいいしボーカリストと
しての深みもある。この盤に関しては初めて買ったロバートのソロ作なので何度も聴いたせいか
余り冷静な判断はできない。平たく言えば好きなのだ。(笑)

  6月11日

・THE TECHNIQUES / LITTLE DID YOU KNOW
・ERIC DONALDSON / SAME

テクニークスとエリック・ドナルドスンの共に1枚目。ベスト盤とかでなくオリジナルの
ジャケットを使用した1枚の作品として再発され市場に並ぶというのは実に健全に思える。
テクニークスの盤は2枚組拡大仕様で追加曲が山ほどあるのだが、オリジナル・フォーマットを
踏まえての追加曲満載というのは嬉しい限り。ジャケットも最高だし。エリックの
「CHERRY OH BABY」をオリジナル・アルバム仕様で聴くというのも、オツなものである。

 6月12日

・DEREK & THE DOMINOS / FILLMORE EAST 1970

恥ずかしながら今の今になって気付いてしまった。「あ、ドミノスのフィルモアって
ずっとCDの『LIVE AT FILLMORE』で聴いていたけど、LPの『IN CONCERT』の流れで
聴いたことが無かった。」で、手にしたのがブートレグかよ、という突っ込みは
甘んじて受け入れます。ピッチ調整してあるということは、やはり別物として普通に
既発オフィシャル盤もいつか手にしないといけないのだろうな。例えこっちのピッチが
正しいとしても。(笑)

 

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昨日鳴った音 5月30日~6月5日

2020-06-06 08:12:57 | DAY BY DAY


5月30日

・THE ROLLING STONES / LIVE AT MEMORIAL COLISEUM ' 81
・THE ROLLING STONES / MUNDIALITO ' 82

LP時代のジャケットをそのまま使ったブートレグCDというのは嫌いではない。以前も書いたが
ブートレグにも歴史があり、「あの日の演奏はあのジャケット」という刷り込みがあるし、
非合法の歴史もまた伝承され引き継がれるべきだと思うからである。この2枚もまさにそれ。
81年の盤はLP時代は2枚の地味なトーンのジャケットで別売りされていたのが懐かしい。
会場録音の音が日本の合法FM放送(笑)で放送されたというのも今では在り得ない話なのだが
その番組を何の疑問も抱かず聴いていたのも、また懐かしい思い出である。

82年の盤はLPの現物を見たことが一度も無かったので、このジャケットで入手できて
嬉しいのであった。82年7月11日と言えば、イタリアがワールド・カップで優勝した正に
その日。この時期に世界のサッカーに興味を持ったので全てが新鮮であったのだが、まさか黄金の
カルテットを擁したブラジルが優勝しないとは思ってもみなかった。リア・ジャケットには
イタリア代表の集合写真が掲載されていて、何故か各メンバー名が記載されサンクス・クレジット
まである。ゾフやロッシの写真が掲載されたストーンズのブートレグ、実に素晴らしい。


5月31日

・LED ZEPPELIN / KUTABARE MOONCHILD
・吉野大作 / ランプ製造工場

昔からサウンドボードだオーディエンス録音だと物議を醸したり、音質アップだのなんだかんだで
何枚も聴くことになったツェッペリンの71年9月29日大阪公演。近年発掘された高音質SB
を収録した盤は高額物件でそんなものは貧乏人には無縁であったのだが、掲載写真はおまけというか
MOONCHILDS RECORDSのCDを10枚買ったら貰える特典盤。高音質SBをメインで使用し
欠落部分を既発音源で補填した3枚組でジャケットも最高なので有り難く所持することにした。

ジャックスもはっぴいえんどもラリーズも村八分も、ついでに頭脳警察も掲載されていない
日本のロック・フォークのレコードガイドブックを読んだ。学生時代にhopperさんに見せて
貰ったカルトなロックのガイド本を思いだしたのだが、知らない盤が山ほどあるのに愕然としつつ
多分聴いたら趣味じゃないフォークも沢山あるだろうなぁと思ったのも事実。そんな本に
掲載されていた吉野大作の盤は好きな1枚。07年に再発された2枚組CDで添付されたライブが
また素晴らしいのであった。

  6月1日
・THE ROLLING STONES / ART COLLINS TAPES AND MORE . . .

70年代後半から80年代のストーンズのスタジオ・アウトテイクやデモを収録した11枚組。
「SOME GIRLS」から「TATTO YOU」にかけての時期のアウトテイクは結構聴いたのだが、
それ以降はそうでもなかったのでかなりの重複は覚悟の上で入手。廉価かつコンパクトな
仕様は嬉しいのだが、曲名以外のクレジットが無いのが残念。ま、仕方ないか廉価だし。

何だか聴いたことのある並びの盤もあるが、ま、いいか。(笑)こんな機会でもないと
『TOO MUCH BLOOD』1曲を100分近くかけて15テイクも聴く機会はないだろうし。
で、その『TOO MUCH BLOOD』であるが、遊び心満載というか手を加えがいのあるアレンジで
これが結構楽しかったりする。今週はロン・ウッドとチャーリー・ワッツの誕生日ウイークでも
あるので順にゆっくり聴いていくことにする。

 6月2日
・MARCOS VALLE & AZYMUTH / FLY CRUZEIRO

マルコス・ヴァーリとアジムスが「BRAZIL BY MUSIC」名義で72年に製作した盤。航空会社の
顧客に配られたプロモーション盤の歓迎すべきCD化。マルコスの弁によると500枚程度の
プレスだったとのことなので、まさに有り難い再発。以前取り上げた73年の「O FABULOSO
FITTIPALDI」より前の録音というだけでも歴史的価値がある。今年はブラジル物の凄い再発が
続いて嬉しい。

 6月3日
・RORY GALLAGHER / CHECK SHIRT WIZARD LIVE IN ' 77

ロリー・ギャラガーの77年録音未発表ライブ。4回の公演から収録された2枚組なのだが
4公演の8枚組でも良かったのだけど。(笑)私の記憶が正しければ正規盤での77年ライブは
今まで無かったように思う。個人的にジャケットのデザインは気に入ってないが内容は
最高。

 6月4日
・HAZEL ENGLISH / WAKE UP !

写真写りによっては全然違うのだが、このジャケットだと何となく若き日のミック・ジャガーが
女装したような感じで、それが気に入って購入した盤。そんなこと言われても当の本人は
ちっとも嬉しくないだろうけど。(笑)このヘイゼル・イングリッシュのデビュー盤は
凝った音とメロディーの良さで個人的には今年を代表する1枚になる。

  6月5日
・CLANCY ECCLES / TOP OF THE LADDER

73年リリースの盤の初CD化。時代を鑑みればゆったりした音故に当時は売れ行きが
よく無かったのかもしれないが、ソウル寄りの音が好きな人には理解される音だと思う。
再発元のDOCTOR BIRDの良い仕事。DOCTOR BIRDはこの後も超名盤の世界初CD化を
予定していて今後も目は離せない。

 

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