初代市川猿翁、三代目段四郎の五十回忌追善興行で、亀治郎が猿之助を襲名、香川照之の長男が團子(だんこ)を襲名するという話は、すでに耳に入っていた。同時に当代猿之助は、二代目猿翁になるだろうとも予測していた。
香川は女優の母・浜木綿子のもと、猿之助と離れて暮らしたために梨園とは無縁だった。それでも本人は歌舞伎役者になりたかったのに、父から「小さい時から稽古していないから無理」と言われてしまっていて、その思いを長男に託して小さい時から市川ぼたん(海老蔵の妹)のところで日本舞踊を習わせていたということもずいぶん前から知っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
しかし、香川照之が襲名披露興行に出演するというだけならまだしも、市川中車を襲名するという報道には本当に驚いた。先代の中車は初代猿翁の弟のはずだから、その名前があったか!と納得。
当代猿之助が病に倒れてからは、澤瀉屋一門にはなかなか日が当たらないと心配してきたが、4名跡同時襲名はかなりのインパクトになる。香川照之は、今や話題の映画やドラマを見ると必ず出演しているくらい日本を代表する脇役の大物俳優になっている。主役を食ってしまいそうな存在感がある。舞台では藤山直美が与謝野晶子で主演し、その夫鉄幹役で共演していた2007年8月の「妻をめとらば-晶子と鉄幹-」を観た。藤山直美を向こうに回して堂々とした舞台だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
襲名披露興行は、新橋演舞場の6・7月公演から始まるとのこと。毎年七月は猿之助奮闘公演だったと思いだし、今年の七月大歌舞伎の感想で「亀治郎が加わって澤瀉屋一門で七月公演をやれるようになってくれないかなぁ」と書いたが、来年で実現するわけだ。万歳、万歳!
香川照之は今後も活動は映像中心で、歌舞伎以外では香川照之の名前を使うという。歌舞伎では澤瀉屋の公演で折に触れての出演ということになっていくのだろうと思う。丸本物などは難しいと思うが、世話物や新歌舞伎などの台詞劇では違和感もなく活躍してしまうのではないだろうか。
まぁ、澤瀉屋はこの間、市川宗家との関係もよいので、たまには海老蔵も共演してもらい、海老蔵が台詞で負けないように頑張ってもらえれば、それもまたいいことだろうと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
それにしても香川照之の長男の政明くんは、お父さんよりもお祖父ちゃんの猿之助にそっくりだと思った。このDNAは生かさないと勿体ない。
この春から三世代同居となったらしいが、こんなに自分そっくりな孫に澤瀉屋の芸を継承することができると思えば、当代猿之助にも思いっきりジジバカになってもらって、しっかりと孫にも芸を伝えていってもらいたい。記者会見時の笑顔からはきっとそうしてくれるだろうと思わされた。
また、それをゆるしたという浜木綿子もエライ!女は強い!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0204.gif)
(追記)
猿之助が脳梗塞になったのは2003年、香川照之に長男が生まれたのは2004年、それから親子での歌舞伎界入りを考えたという。やはり人生には転機というものがあると痛感。
香川は女優の母・浜木綿子のもと、猿之助と離れて暮らしたために梨園とは無縁だった。それでも本人は歌舞伎役者になりたかったのに、父から「小さい時から稽古していないから無理」と言われてしまっていて、その思いを長男に託して小さい時から市川ぼたん(海老蔵の妹)のところで日本舞踊を習わせていたということもずいぶん前から知っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif)
しかし、香川照之が襲名披露興行に出演するというだけならまだしも、市川中車を襲名するという報道には本当に驚いた。先代の中車は初代猿翁の弟のはずだから、その名前があったか!と納得。
当代猿之助が病に倒れてからは、澤瀉屋一門にはなかなか日が当たらないと心配してきたが、4名跡同時襲名はかなりのインパクトになる。香川照之は、今や話題の映画やドラマを見ると必ず出演しているくらい日本を代表する脇役の大物俳優になっている。主役を食ってしまいそうな存在感がある。舞台では藤山直美が与謝野晶子で主演し、その夫鉄幹役で共演していた2007年8月の「妻をめとらば-晶子と鉄幹-」を観た。藤山直美を向こうに回して堂々とした舞台だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
襲名披露興行は、新橋演舞場の6・7月公演から始まるとのこと。毎年七月は猿之助奮闘公演だったと思いだし、今年の七月大歌舞伎の感想で「亀治郎が加わって澤瀉屋一門で七月公演をやれるようになってくれないかなぁ」と書いたが、来年で実現するわけだ。万歳、万歳!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)
香川照之は今後も活動は映像中心で、歌舞伎以外では香川照之の名前を使うという。歌舞伎では澤瀉屋の公演で折に触れての出演ということになっていくのだろうと思う。丸本物などは難しいと思うが、世話物や新歌舞伎などの台詞劇では違和感もなく活躍してしまうのではないだろうか。
まぁ、澤瀉屋はこの間、市川宗家との関係もよいので、たまには海老蔵も共演してもらい、海老蔵が台詞で負けないように頑張ってもらえれば、それもまたいいことだろうと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
それにしても香川照之の長男の政明くんは、お父さんよりもお祖父ちゃんの猿之助にそっくりだと思った。このDNAは生かさないと勿体ない。
この春から三世代同居となったらしいが、こんなに自分そっくりな孫に澤瀉屋の芸を継承することができると思えば、当代猿之助にも思いっきりジジバカになってもらって、しっかりと孫にも芸を伝えていってもらいたい。記者会見時の笑顔からはきっとそうしてくれるだろうと思わされた。
また、それをゆるしたという浜木綿子もエライ!女は強い!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0204.gif)
(追記)
猿之助が脳梗塞になったのは2003年、香川照之に長男が生まれたのは2004年、それから親子での歌舞伎界入りを考えたという。やはり人生には転機というものがあると痛感。
浜木綿子とも親子関係がきちんとできていると感じました。
数年前の徹子の部屋でも子供に継がせたい話をしていましたね。
亀ちゃん(市川亀治郎さん)猿之助になる!香川照之さんも市川中車を襲名される!!
大ニュースですね。先日テレビで亀ちゃん主演の井上ひさしの「雨」観て、ますます実の父より叔父さんの猿之助に似てきたなと思っていました。
キネ旬の香川さんのエッセイ愛読していますが、父の猿之助とのツーショット観て驚いていたところです、前は拒絶されたと聞いてたので。
二人とも実力があるので楽しみです。和解良かったですね。
先代市川中車、子供の時に見たような、お子さんを歌舞伎に入れたいと言ってはいましたがびっくりです。
澤瀉屋が落ち着いてくれれば、歌舞伎界、かなり安泰となるのではないでしょうか。猿之助さんの芸をどう継承していくか、きっとみんな頭を悩ませていたに違いないですから。
香川照之さんの会見を見ましたが、いままであんなに緊張している香川さんをみたのは初めてで、「ああ、本当に真剣なのだ」という気魄がびんびんと伝わりましたね。映像のスターと歌舞伎役者の両立も、彼の才能の稀有さからしたら、できると思います。周りのスタッフにも恵まれているようですし、本当に、デビュー当時から見ている私としては、感無量ですね。
来年の演目がどうなるのかとても楽しみです。いい演目を出してきてほしいですよね。
>数年前の徹子の部屋でも子供に継がせたい話......それを意識した命名だったようですものね。浜木綿子さんの話を次に書きたいと思います。
★hitomiさま
本当にびっくりの大ニュースになりましたね。ネットニュースで記者会見を文字にしたものも読ませていただきましたが、TVでの映像は今日=10/2(日)の「アッコにおまかせ」でようやく見ることができました。
>実の父より......けっこうそういうことがありますよね。今回も政明くんは父の香川照之よりも祖父の猿之助によく似ていると思い、一緒に見ていた娘も賛同していました。
43年ぶりの父との同居はすごいですよね。報道でも“歴史的和解”という言葉が躍っています。
★かつらぎ様
こちらこそ御無沙汰しています。貴ブログはよく拝見していますよ。
本当に嬉しい驚きでした。今日初めてTVでの映像を見ることができたのですが、本当に真剣な姿勢に胸を打たれました。
>映像のスターと歌舞伎役者の両立も、彼の才能の稀有さからしたら、できると思います......私もそう思います。「芸はこちら(段四郎・亀治郎)を私たちは何々パンダで」とかいうことも言っていたようですが、何何パンダになれるということはとっても大事だと思っています。
歌舞伎界でも座頭は無理でも、主役と拮抗する脇役はあの大きな存在感で立派にやれると思っています。何の演目で新猿之助と新中車が共演してくれるのかと今から楽しみでなりません。
話題になる事ですから、宗家もOKしたんでしょうか?
何がどうなっているか私のような凡人には分らないんですが、猿之助さんを世話している愛人も同居しているというから、香川さんの奥さん本当に大変ですね。
又、猿之助襲名は大方の人が市川右近さんであろうと推測していました。スーパー歌舞伎は立役が弱い亀治郎さんより右近さんのケレンの方が合うし、あのモサモサした澤潟屋の台詞まわしもそっくりなので、右近さんがピッタリでした。
市川中車さんといえば、悪役の印象があるんですが、香川さんどういう立ち位置になり、一年の内何回舞台を踏むのか注目です。
私の友人も週刊誌の見出しで愛人同居と思っていたらしいです。ネットで検索してみると、猿之助丈が同居している愛人の意のままになっていて、スーパー歌舞伎の上演権なども管理されそうだという危機的状況を打開するために香川さんが父を説得して愛人と切り離して同居することにし、それをすることを条件に自らの襲名を会社に承諾してもらったという情報がありました。
猿之助丈の愛人といっても要するにお弟子さんなどよりも甘えて身の世話をしてもらえる女性ということで、精神的なサポートが欲しかったのだろうと推測しています。実の息子が同居してくれて、自分にそっくりな孫もいるということであれば、これからの不安も解消されるでしょうし、それで決着させたのではないかと深読みしています。
猿之助丈の台詞回しは確かにうまくはなかったですね。亀治郎の方が格段にうまいです。澤瀉屋の血縁で猿之助継承ができなかった場合は右近しかなかったでしょう。しかしながら、人間の関係や人生というのもは予測を超えて変わっていくことがあるものです。猿之助丈が脳梗塞で倒れ、そのお役を弟子の右近や段治治郎が代役でつとめたり、宗家の海老蔵も教えを乞うて初役をつとめたりしていました。袂を分かったかにみえた亀治郎も猿之助の庇護を離れて一回りも二回りも大きくなりました。縁がなかった従兄とも祖母の墓参で偶然に再会して以来、いい関係ができたことも外部での活躍のはずみになったと思います。
近年の亀治郎の猿之助の芸の継承への腹のくくり方を見るにつけ、猿之助襲名が固まりつつあるのはよくわかっていました。
香川さんの中車襲名だけが予想外でした。アクの強い役はどんとこいという感じですから、亀治郎とどう組んでくれるのか楽しみでなりません。
ただし、お弟子さんたちにも舞踊などでは芯になる舞台を組んでくれると思うので、澤瀉屋一門として結束して歌舞伎界の中で大きな存在感を示して欲しいと思っている次第です。
ございますと言えるのだが 変なのがくっついてきた あの記者会見でハナにつく猿芝居ぶり「この船
に乗らないわけには行かない」一人でいきりまくっていた香川照之の本当の狙いは・・・息子を猿之助
にしたいなら亀治郎の養子にすれば済むことだ
映像と二股掛けなんて歌舞伎を舐めるんじゃない
と言いたい! 他の役者さん達も呆れているだろう
右近が猿之助に・・?そんなことはありえない
小型猿之助というだけで踊りも芝居も魅力がなかった 本人も猿之助を継げるとは思っていなかっただろう
>他の役者さん達も呆れているだろう......「やるならやってみれば」くらいには思っている方はたくさんいそうですね。
香川くんは猿之助の子どもに生まれながら、両親の確執で歌舞伎役者になるチャンスを奪われ、それでも父に直談判して断られたことへのリベンジの思いが強いのでしょう。息子が生まれた時から決意を固め、市川宗家のOKが必要なので市川ぼたんのところに日本舞踊を習いに行かせ、周囲の条件を整備していったのでしょう。
そして自分まで襲名をゆるしてもらえそうな状況が生まれたので一気に押して、松竹と市川宗家のOKが出たということだと思います。
やってみてダメだったら記者会見をまた開いてやめさせてもらうという宣言もしていましたし、私はやってみてもらいたい派です。
はっきり言って、亀治郎の芸は素晴らしいし、私も贔屓にしているのですが、集客力は十分とはいえません。そこに映像の世界でひっぱりだこの香川くんが加われば、襲名披露興行も大成功間違いなしと喜んでいます。本人も記者会見で芸は段四郎・亀治郎父子の方を自分たちは何々パンダでいいと言ってました。
歌舞伎は芸とエンターテインメント性の両方が必要な芸能だと思っています。澤瀉屋の一門にちょっと足りない「花」を香川くんが加えてくれるんじゃないかと期待しているところです。