ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

08/12/20 「ハッピーフライト」でhappy気分(^O^)/

2008-12-22 23:59:03 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)

「ウォーター・ボーイズ」は見ていないが、「スウィング・ガールズ」は直後にサントラ盤を買ってしまったほど大好き!矢口監督の今回の新作も予告編を見て絶対観ようと決めていた。
旅行とその前後で時間がとれなかったが、ようやくシネコンMOVIXのサービスデーの20日に娘と観に行った。封切りからずいぶんたって上映は18:20の一日一回のみ。その時間に合わせてカラオケで時間調整。

配役・解説をMOVIXサイトの作品紹介から引用。
【スタッフ】監督・脚本:矢口史靖
【キャスト】田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、田畑智子、寺島しのぶ、岸部一徳、笹野高史、小日向文世、田山涼成、菅原大吉、田中哲司、他
【解説】「スウィングガールズ」の矢口史靖監督がメガホンを取った、飛行機をテーマにしたコメディー。航空機一機をスケジュール通り安全に離着陸させるために働く、さまざまな役目を負ったスタッフたちの奮闘ぶりを生き生きと描く。

ちょっと前に飛行機に乗ったばかりなので空港の場面からもうウキウキ状態。どんどん引き込まれていく。
最近のNEWS23の筑紫哲也追悼の再放送で、何年か前の広島の取材番組で広島出身の綾瀬はるかが同行していたのを初めて見て彼女の素直な人柄に魅力を感じた。それもこの映画を観る意欲を増していた。彼女が演じる国際線デビューのキャビンアテンダントの頼りなさやドジぶりに「おいおい大丈夫かよ~」とハラハラする。この天然キャラぶりがまたいい。そしてそこに寺島しのぶの鬼チーフパーサーが落す雷でぐっと引き締まる。この映画で一番カッコイイ人物だ。しのぶ贔屓の私たち母娘には堪らない。

機長昇格の最終のOJTとしてホノルル便に乗る鈴木副操縦士を田辺誠一。試験官が小日向文世演じる優しい機長から威圧感たっぷりの原田(時任三郎)に変わった時からびびりまくり。確かに蜷川幸雄の「グリークス」で初めて見た時はアキレウスだったし、TVドラマの「ガラスの仮面」の紫の薔薇の人だし、カッコイイキャラしか見たことがないのにいきなり情けな~い表情頻発!このギャップも引き込み力大。帰りの飛行機の中で見た「ハンサム・スーツ」の谷原章介もそうだったが二枚目にコメディというのもいいねぇ(笑)

離陸の場面だけで目頭が熱くなる。小学校の同級生が飛行機を地上で誘導する仕事をしていると聞き、地上で送り出す人々の存在も身近になっていただけにイメージが膨らんでしまう。飛行機を飛ばすことにこんなに多くの仕事に従事する人がいて、その懸命な仕事に支えられているのかぁと、いろいろな場面で胸が熱くなる。

一番予想外だったのは航空管制官の仕事の現場。堅いお仕事のイメージを勝手に抱いていたら、制服はないのだという。それを誇張してかなりカジュアルな服装の人物がいたりする設定や飛行機の形のビスケットを思わず並べてしまう習性が可笑しかった。エンジンに飛び込む鳥を追い払う指示もここから出ていることもヘェ~と思わされた。ここで愛鳥団体が出てきてしまうことからトラブルが~なのだ。

もうひとつのトラブルメーカーは空港見学に来た小学生の団体だ。お馬鹿なカモメとお馬鹿な小学生か~。
機体整備の仕事も時間との関係で故障が一部分あっても見切り発車することがあるというのもけっこう驚いた。その整備しきれなかったこととバードストライクが重なって起きた機体異常の発生でホノルル便は引き返す。その飛行機を台風が阻む。なさそうでありそうでまぁいいか(^^ゞ

落雷でオペレーション・コントロール・センターのコンピュータシステムが機能不全。コンピュータを使いこなす若手はそれがなければ何もできない。そういう時に第一線を若手に譲ってしまっているマネジャーの陣頭指揮ぶりがまた頼もしい。飄々と演じる岸部一徳が渋いのだ。
渋いと言えば、田山涼成も。劇団☆新感線の「朧の森に棲む鬼」のオオキミですっかり気に入ってしまったが、今回は終始、強面のグランドマネージャーで今まで観た役とのイメージギャップがまたいい。
グランドスタッフの田畑智子と平岩紙もナイスキャスト!

部署ごとの仕事の接点では火花が散ることもあり、その緊張感がいいスパイスにもなっている。コックピットの責任者とキャビンの責任者ということで時任三郎と寺島しのぶがガッツリ組むところも見応え十分。ここでも寺島しのぶが立派!
嵐の中の緊急着陸では思わず手に汗を握る感じになり、成功すると乗客が一斉に拍手するが私も一緒に手を鳴らしたくなった。

エンドロールに流れるフランク・シナトラの「カム・フライ・ウィズ・ミー」も気分がいい。シナトラの歌を「スーパースター・クリスマス」ででも聞こうかな。

写真は今回の映画のサウンドトラックCD(買ってないけれど(^^ゞ)。どの役にもスポットが当たった群像劇ということがこのイラストからもよく伝わってくる。
そうそうプログラムは表紙が裏表紙まで飛行機の機体の形になっていて可愛い。内容も読み応えがあってコストパフォーマンスも十分!


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