しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

勤勉に!

2013-03-29 23:51:44 | 日記

3日ぶりに出勤。
たった3日なのに、長いこと出勤していなかったような気分で不思議だった。

朝の部活では、横浜をテーマにした新3年生たちの大パネルでの団体制作が始まっている。
華やかな横浜、ダークなイメージのヨコハマ・・4つの班に分かれて、
彼ら、彼女たちのイメージの中にある自分たちの街をイラストにしていく。
新学期にどどーんと校舎内に飾りたい。

新2年生たちもグループで絵本づくり。こちらはコンクールに出す。
子どもたちの発想は驚くほど柔軟で、こちらがとても刺激を受ける。

制作を横目に、顧問はやっと美術室の片付けを開始。
自分の代のものではないものがたくさんまだあるので、どしどし捨てていく。
できるだけ物を減らして、
長いこといなければいけないのだから使いやすくて居心地良くしたい(理想)。

そうはいっても、どうしても捨てられないものも多いから大変だ。
生徒たちは制作に没頭しているので、頼むのが申し訳ない。
一人でゴソゴソやっていたら、異動の決まった先生が、
美術室をのぞいて、手伝ってくれた。
その先生は今日でここへの出勤は最後。

自分の机の整理とかもあるだろうから、いいですよ~、と言ったのだけど、
もう全て終わったから、と段ボールを解体したり、
ゴミの仕分けをしたりを、丸々2時間程手伝ってくださった。
その2時間のあいだ、今までの思い出をたくさん話した。
その先生のおかげで自分が当初考えていたよりも随分と片付けが進んだ。


ありがとうございます。異動先でも元気に過ごしてくださいね!!
春は別れの季節。さみしいなあ・・・・。


外は暖かい。コートはいらないなあ。
本屋に寄る。

次の旅のことを、気が早いけど少しずつ考え始めようと思って、
長崎のガイドブックを購入。
長崎に行きたいきっかけになったのは遠藤周作さんの『沈黙』を読んだからだったので、
もう一度読み返そうかなと思っていたらこんな本を見つけた。

「遠藤周作と歩く『長崎巡礼』」(遠藤周作 芸術新潮編集部編 新潮社 とんぼの本)


まさに求めていたのはこれ!! というわけで購入。

ガイドブックの方を開くと、4分の1くらいがハウステンボスについて。
どのガイドブックもそんな感じだ。
家族とか友達と行くなら、それもいい。とっても楽しそう。
ハウステンボスも行ってみたいは行ってみたいのだけど・・・。

今回もまた一人旅。教会を見る旅にしたいんだ。

普通のガイドブックだとちょっと情報が足りなかった。
五島列島のことに至っては、2ページくらいで終わっていた。


五島列島をメインに見たいと思ったら、車が必要らしい。
レンタカーを借りるのがいいということなんだけど、
あいにく私には免許がない。
なのでタクシーか、と思って調べる。
タクシーでも教会を回ってくれるのがあるみたいなんだけど、
高いのが珠に傷・・・他を節約すればいいか。


コースを考える過程も楽しい。
京都の旅では、考えたコースから変更したところもあったけど、
(変更点は、何必館は展示内容を見て今回は止めにした、
三十三間堂、高台寺はもともとは行く予定にはなっていなかった、など。)
基本線は、だいたい自分が考えたとおりにした。
自由自在にできるのが一人旅の良いところ。


母に話したら、私は北海道に行きたいわ!と言っている。
それにもついていこう・・・。



・・・・さあ、頑張って働こう!(笑)






















京都さんぽ 最終日

2013-03-28 22:18:16 | 日記
京都から帰ってきた。
近所まで帰ってきて、空を見上げたら、月がまん丸だった。
京都は曇り空だったから、全然月は見えなかったな。

荷物を解いて、片付けをして、これで旅が終わった・・・。

今朝は9:00チェックアウト。送迎バスで京都駅まで行って荷物を預け、
その足ですぐに東寺へ。

昨日の妖艶な東寺とはうってかわって、今朝はわびさびの世界だった。
こちらの方がよく知った東寺の顔。
仏像を観に来たのだった。


五大明王、五智如来、五大菩薩、あれだけいらっしゃると迫力ハンパない。
仏像の面白さは、生徒に教えるために勉強し始めてからわかってきて、
デザインに込められた意味を考えたり、形自体が興味深かったりして、
時間を費やして観た。特に天部と明王群が面白かった!

講堂。立体曼荼羅の世界が繰り広げられている。
ガチョウに乗ってる(なんだかかなり危ういバランスで・・・)梵天像。
なんともユニークな子象?に乗ってる、わたし的には最もイケメンな帝釈天像。
想像よりも相当大きくてびっくりした不動明王。怒りの炎の表現は完全にマンガだ。
大威徳明王は水牛に乗ってるし・・・・。とことん動物に乗ってるなあ。昔だからね。
でもさすがにガチョウ3羽のおしりに乗ってる梵天様にはツッコみたくなった。
その乗り方、面白過ぎる・・・。頭の中で「ガンダーラ」がローテーションしてた。



海外からの旅行者の方も多く、かなり熱心に見て、日本人のガイドさんに質問していた。
絶対、
「なんであの仏像は、ダチョウ3羽のおしりに乗ってるんだ?」
って質問してる人もいたと思う。


金堂には、如来は静かに世界を見つめて、脇侍には美しい日光・月光菩薩像、
その下で十二神像が如来を守っている。厳粛で美しい。
雨が降ったり止んだり、時には日が射したり。
その空の下、樹齢120年の「不二桜」が見事に咲き誇っていた。



もう一度京都駅に戻り、そこから近鉄電車で東福寺駅、そこから京阪に乗り換えた。
三条でフラフラして、六曜社に行くことにする。
しかし、まだ11時。
わらび餅と薄茶を三条の日本茶のお店でいただき、
和菓子などを見て回った。
大納言や八ッ橋や生菓子を購入。試食で食べてどれもこれも美味しかった。
なのでお昼時が来ても、全くお腹が減らない。

生菓子は、あまり馴染みのない人でも手に取ってみたくなるような、
可愛らしいデザインのものが増えている。
阪急四条駅付近に売っている八ッ橋の素材で作った可愛い生菓子は1個500円。
桜の花や竹や菜の花の形など、とても可愛い。
買おうと思ったけど、今日中が賞味期限だったので止めておいた。

祇園にあったお店にも、1個105円の可愛らしい生菓子が。
和菓子のお店は敷居が高い感じがするけれど、ここはそんな感じじゃない。
うさぎ、桜、蝶など季節を連想させるデザインのものがお手軽な値段で気軽に買える。
15個入る箱を買って、そこに好きな生菓子を詰めていくスタイル。
3個、5個など、少ない個数でももちろんその数に合わせた箱がある。
あんまり可愛いので購入。授業の時に写真で見せよう。


また、今回初めて知ったけど、至る所にRAAKという和の手ぬぐいやバッグのお店があって、
ずいぶんと現代風の手ぬぐいが売っていた。人気らしい。
すれ違った旅行者がどうも関東の方だったらしく、
「これ、ヒカリエにも売ってるやつだわ。」と言っていた。

和菓子や手ぬぐいなどの日本の文化が、
今の人の感性に合うようにアレンジされてちゃんと引き継がれていくのはいいなと思った。
でも、ここの手ぬぐいはあまりにデザインがポップで色もビビットだったので、
私は購入しなかった。でも今の中・高校生は好きだと思う。

わたしはもっと穏やかな色やデザインの方が好きなので、他のところで2枚購入。

で、お豆腐のお店でお豆腐ドーナツを食べて、13:20。
そろそろ六曜社へ行ってみた。
お客さんは2、3人ほどしかおらず、空いていた。
どのお客さんも静かで、ガイドブックを見たり本を読んだり、コーヒーを静かに味わったりと、
自分の世界に浸っていた。
ここは静かなのが普通のお店なのだ。

メニューのところにここのコーヒーの秘密が書いてあった。
店主が自らコーヒー豆を一粒一粒チェックして、発酵豆や欠けのあるものを除いてから
自家焙煎するから美味しいと。一粒一粒って、あまりにすごい・・・・。
そんな風にしてる間にも、地元の人がコーヒー豆を購入しに来ていた。
注文を聞いてから、豆をひく。お客さんは座って待っていた。
そういうのんびりとした空気がとてもいい。

ウインナコーヒーとドーナツを注文。コーヒーはもちろん、
揚げたてのほかほかサクサクのドーナツもとても美味しかった。
1時間ほどのんびりと過ごしてから、
何をするわけでもなく三条の商店街あたりをそぞろ歩いた。
あと30分ほどで京都駅へ出発した方がいい時間になった。
あと30分、どうしよう、と思っていたら、手相のお店があった。

あ、手相を見てもらおう!と思って入る。
優しそうな年配の女性がいた。

「何を見ましょうか?」と聞かれて困る。
何にも考えてなかった・・・・・。
「えっと・・・・仕事運を・・。」。
口からついてでたのは、何故か「仕事運」だった。

まず、手を組むように言われ、両手を組む。
その仕草で「未来」を示す手相がわたしは左手ということらしかった。
左手を見て、
「今の仕事はぴったりよ。」とにべもなく言われる。
好きな仕事なんでしょう?大丈夫よ、と。
「でも、一つの仕事だけじゃ満足しないでしょ?」とも言われる。
そうかもしれない。
「何かやりたいことがあるなら、仕事をしながらやってみたら?
でもあなたは『商売』的なものはダメよ。」と言われる。

例えば作るのはいいけど、
マネージメント的なことは自分でやらず他の人に任せなさいよ、と。
売るのが、ド下手らしい。損するらしい。当たってるかも・・・。


というか、人相からなのではないか、それ・・・まあいいか。
あなたは気を遣い過ぎ、疲れるわよ、とも言われる。
当たってます。日々、疲れてます・・・・。



あと仕事運ではないのにそのお母さん(みたいな感じだった)が言うには、
「あなたの子どもは、男女の双子かも!」という、いろんな意味で驚きの未来だった。
えええーーー・・仕事運、何処行ったの。

てかそれ、大変じゃん。
それでも仕事はするらしい(笑)。何かしてないとダメらしい。
それはよくわかるけど。落ち着かないんだ・・。


「頑張ってね!」と何故だか励まされながら店をあとにした。
一体、手相の何を見てそういうことになっているんだろう。
それが一番気になった。


まあ、当たっても当たらなくてもいいけど、
そんな未来もオプションとして平行世界の中には用意されているのかもしれない。
未来の可能性が広がって、ある意味、面白かった。


京都バスに乗って京都駅へ。もう時間ギリギリだった。
16時すぎに新幹線の指定席に乗る。
新幹線では、もう眠くて仕方なかった。


一人旅は何の制約もなく、本当にのびのびできた。
高いものを食べるでもなく、買い物をたくさんするわけでもないので、
お金もホテル代と体験代を除けば、交通費とおやつ代くらいしかかからなかった。
じっくり自分の思いや声をひさしぶりに聞いてあげた気がした。
なので、気持ちに余裕ができた。
あと、目的の一つでもあったけど、和菓子や仏像などの日本の文化にもたくさん触れることができた。
授業でも役立ちそうな資料や情報、自分の経験もそろえることができた。
中でも和菓子を通して、お茶の世界も少し覗くことができた。
お茶、かなり興味深い。わたし的には今後、要チェックな分野だ。


また4月からは気ぜわしい。
けど、またコツコツと旅の計画を練って、お休みが来たらまた行こう。
旅は、自分の人生を豊かに彩ってくれているなあと思う。









































京都さんぽ2日目の2

2013-03-27 22:41:04 | 日記



さて、鞍馬口通りには何があるのか。

実は元々、ここにある『月光荘』というゲストハウスに宿泊しようと思っていたのだ。
ここに宿泊して『船岡温泉』に入る、というのが理想だった。
船岡温泉は、普通に地域の銭湯として使われているのだけども、
文化庁の登録有形文化財に指定されているユニークなデザインの建物。
写真でみた時から行ってみたくて仕方なくなった。


京都にたくさんあるゲストハウス、
やっぱりホテルに慣れている人には不便に感じられることも多い様子だったので、
今回は見送った。でも友達と行くなら断然ゲストハウスもいいかも。安いし。
それに今日、自転車で走っていたら面白そうな場所にゲストハウスが結構あることを知った。
次はゲストハウス宿泊に挑戦かな。

もう一つ行きたかったのは、同じ鞍馬口通りにある『さらさ西陣』と『スガマチ食堂』。
さらさ西陣は元銭湯で、その形を残したまま今はカフェになっている。
スガマチ食堂は、旬の野菜を使った本格的な料理を気軽に食べられるカフェ。

さらさ西陣は残念なことに臨時休業だったけど、その銭湯姿は見て来た。
ほんとに銭湯じゃん・・・。
スガマチ食堂でお昼ご飯。1000円の本日の定食は野菜の量も種類もものすごくて、
私には嬉しいメニュー!!ゆっくり食べていると、外でパラパラと雨が降り出した。
15:00前。
船岡温泉は15:00に開くのだ。それに合わせてお会計をしてお店を出る。

船岡温泉では15:00を少し過ぎてものれんがかからず、
常連さんらしき年配の人たちが外で洗顔用品などを抱えて待っていた。
みな、地の人だ。

「今日は開くのなんか遅いわー。」
「もう実は10時なんちゃう?」(閉店が22時)
あはは~!!と笑いながらのんびりと待っている。

全然知らない私にも、
「今日はえらい寒いねえ~。」
と声をかけてくださる。
「介護の合間をぬって来てんのよ~。」と自己紹介(?)もされた。
京都の人は排他的だというけれど、京都弁は、伸ばす語尾が優しい。


「桶は持って入るんよ~。」と常連さんからアドバイスを受ける。
桶は、お風呂の外にある。室内なのに小さい橋があって(!)、それをわたってお風呂へ。
入湯料は410円。
番台でタオルと小さい石けんを買って、全部で600円。


船岡温泉の面白いところは、そのデザインだ。
ステンドグラスやマジョリカタイルなどといった洋風レトロなものがあると思えば、
天井には鞍馬天狗が彫られていたり、透かし彫りの見事な欄間があったりする。
そのテーマも上海事変だったりと、かなりユニーク。
ごてっと豪華絢爛、いろんなものが混在していて、見てて飽きない。
熱いのに浸かったりぬるいのに浸かったりしながら、そういうのをぼんやりと見ていた。
まだ昼間の15:30くらい。普通ならまだまだあくせく働いている時間だ。
こんなボーナスみたいな日が、人生に数回くらいはあってもいいだろう・・。
600円のバカンスだなあと思った。


お風呂を出たあたりから、雨脚が少しだけ強くなった。
いただいたカッパを着て出発。傘だと運転しづらい。
賀茂川沿いを走りたかったので、ひたすら東へ東へ。
その後は川沿いの土手を走って、京大近くまで走った。
進々堂に行こうかと思ったら、お休みだった。

なので、今度は今出川通りを走る。懐かしい。
ここは大学3、4年生で毎日のように通った道だった。

その後は、行きたいと思っていた御池や丸太町周辺のお店を探して回った。
ガイドブックの二次元の地図が、
頭の中で三次元に立ち上がって行くのは快感だ。
京都が『身についていく』感じが良かった。

18時頃にレンタサイクルを返却する。雨なので延長は止めておいた。
感じのよいお店、また今度来たときもここで借りよう。
朝10時から夕方6時まで9時間。よく走った!!


京都駅まで歩き、京都茶寮で薄茶と干菓子をいただいた。
午前中のお茶が美味しかったから、もう一度飲みたかった。
詳しい作法はよくわからないけど、お作法の書かれた紙がついてきたので、
それを見ながら飲んでみる。お茶は美味しいだけじゃなくて、奥が深そうだ。



ご飯を食べに行く力はもうないなと思ったので、
京都駅でおばんざい4種と手作りおにぎりを購入。もうホテルで食べよう・・・。
19:30。いや、まだもったいない!!!!
というわけで、東寺ライトアップを観に行くために、近鉄に乗る。一駅で東寺駅。
そこから少し歩くけど、行って良かった!
不二桜、という樹齢120年の桜が、花魁のように華やかで妖艶だった。
そのバッグにライトアップして金色に輝く東寺。昼間には絶対見られない姿だった。

でも中の仏像が夜は見られないので、また明日行くことにする。

そんなこんなでお弁当を手にホテルへ。
そして今に至る。
ミネラルウォーターで煎茶を淹れて一息ついた。
テレビは見慣れていないので、つけると落ち着かなくなってすぐに消した。



ああ、やっぱりコーヒーの美味しい六曜社にも行きたい。
修学旅行の下見のときに行って、とっても美味しかったのだ。
昨日は人が多くて入れなかった。


明日は東寺、六曜社・・・・他はどうしようかな。
今からもう一回、作戦を立てねば。

知れば知る程、奥が深くて。日本文化のいいとこ取りみたいなところだから。
明日帰るのがもったいないな。









































京都さんぽ2日目の1

2013-03-27 21:46:00 | 日記

朝、・・・なかなか起きられなかった。
まずは筋肉痛。昨日たくさん歩いたから。
あとは胃もたれ。これは昨日のパフェのせい。
美味しかったからいいんだけど。どちらかというと、
もうこれは歳のせいだ!


8時起床。9:00出発。

まずは、レンタサイクルを受け取りに東本願寺脇のお店『レンタサイクル京都みやび屋』へ。
丁寧な説明を受けてから出発。カッパとミネラルウォーターをいただいた。
電動アシストって素晴らしい。なんせペダルが軽い! 坂道もなんのその!


最初は三十三間堂へ向かった。ここの真ん前に和菓子体験する七條甘春堂がある。
体験の集合時刻は11時だからそれまでの間、三十三間堂を見学しようということで。

まずは観音様の数に圧倒された。しかも全部ちょっとずつお顔が違う。
ガイドブックにも書いてあったけど、ここまであからさまに違うとは・・。
着てるものや持ち物は同じなのに。

まるでクラス写真のようだ・・・・(笑)。あ、仏像に失礼か。

太っている方、あごが比較的シュッとしてる方、眠そうな方、精悍な顔つきの方・・・。
顔に個性がある! 前に置かれている天部の像もなんともユニーク。
そして今にも動き出しそうだった。躍動感。じっくりみていたらすぐに時間が過ぎた。


七條甘春堂では30人くらいでお座敷で和菓子作り体験だった。
女子大学生の友達同士、あと、主婦っぽい方が複数。
とにかく女性率高い!

4個作ることになっていて、
『桜』(を2つ)『春うらら』『菜の花』という和菓子の作り方を学んだ。
といっても、餅粉と混ぜられた餡は一人分ずつちゃんと分けられていて、
あとは餡を混ぜたり、重ねたりこねたり包んだりしながら形を作っていく簡単なものだ。

粘土細工のようでとてもとてもとても・・・楽しかった!
同じ机では親子連れ4人の方がいらっしゃり、
うち、子どもが年長さんか小学校低学年の子2人だったけど、
とても盛り上がっていた。お子さんがいる方にも、超おすすめですよ!!!

2つ作った『桜』のうち1つは、その場でお抹茶を点てて食べちゃうという趣向。
お抹茶を点てるのも初めて。手首のスナップを効かせて勢いよく泡を立てる。
思ってたよりずっと難しい!! なかなか泡がたたなくて手首が痛くなった。
上手に行っている人をみて、背筋の伸びたその姿が凛として優雅だなあと思った。

日本人なら『道徳』を教科でやるんじゃなくて、
『お茶』を必修科目にすればいいのに!! いろんなことが学べそう・・。
しかも、美味しい・・・!!

お抹茶も和菓子もとても美味しく、充実した気持ちになって12:20。


和菓子でお腹いっぱいになってしまったので(お餅みたいなものだから)、
昼食は北野天満宮にお札を返却してからにする。
自転車にて北野天満宮に直行。
烏丸通りを直進して、今出川で西に曲がる。それだけで北野天満宮に着いちゃう。
すごくわかりやすい・・・。碁盤の目ありがとう!
バスで行くと50分くらい、ただ、バスの待ち時間が長い。
自転車では約40分くらいだったかな。
曇り空だけど薄日が差し込んで、なかなか気持ちよかった。
観光の人もいるにはいたけど、修学旅行のときの方が人がわんさかいた。
静かだった。古札返却をして、参拝。

次の目的地は鞍馬口通り!! ここはかなり行きたかったところ。



















京都さんぽ1日目の2

2013-03-27 00:37:56 | 日記
お昼はガイドブックで調べていた、姉小路にある『光泉洞 寿み』に行く。
明治期の町家で、京都のお母さん方が作る健康的な家庭料理。ランチのみの営業。
ガラガラと引き戸を開けるとすぐに畳の間で、まるで田舎のおうちのようだ。
地元の人+ぽつぽつと私のような一人旅らしい人がいて、静かな雰囲気だった。

ちなみにガイドブックは『るるぶ』と『ことりっぷ(2種類)』をみて行く場所を考えたのだけど、
『るるぶ』でイチオシの方は、ことごとくどこも混んでいた。
どうも、みんな『るるぶ』を参考にしてるらしい。
抹茶デザートで有名な『祇園 都路里』も『京きなな』も、午前中からかなり行列ができていた。
『祇園 都路里』は特に昔からそうだったけど、大行列だった。

私が行ったのは『ことりっぷ』に載っていたところで、
抹茶パフェは、白川疎水沿いの京都らしい場所にひっそりとある『ぎをん小森』でいただいた。
長い廊下を歩き、お座敷に座る。
元は舞妓さんが出入りするお茶屋さんだったそうで、本格的な和の雰囲気も楽しめた。


今のところ、『ことりっぷ』で探した方が余裕のある旅ができるかもしれない、と思う。。。



『光泉洞 寿み』の980円のランチは何だか懐かしく、心がいっぱいになるような味だった。
また行きたくなる味とお店、そして明るい笑顔のお母さんたち。

そこからまた東山に戻って、今度は京都最古の禅寺、建仁寺へ。
建仁寺では「風神雷神図屏風」「雲竜図」「竹林七賢者」などがものすごく近くで見られる。
なんで!?と思ったら、CANONと建仁寺が立ち上げたプロジェクトで、
屏風などを印刷で高精細デジタル複製し、元にあった場所で展示する、ということを行ったらしい。
その場所に、昔と同じようにある、ということは素晴らしい。しかも写真撮影全てOK。
風神雷神図屏風は有名どころでもあるから、その前に立って記念撮影する人が途切れなかった。
建仁寺の方が知恩院よりも街中にあるためか、
若い人もたくさん訪れていたけど、みな熱心に見入っていた。
最先端の技術で、古来からの文化を複製して後世に伝える。
フレスコ画の複製作業などの話が教材として上がったりもするけど、
日本でのこういう取り組みの紹介も、鑑賞の授業として成立するかもしれない。

特に来る予定じゃなかったのだけど、近くだったので高台寺にも行きたくなった。
夜間ライトアップまでに数時間あったので、抹茶パフェを食べ、八坂神社を通り、
三条をブラブラし、よーじやカフェでお茶したり和菓子をみたり、先斗町をそぞろ歩きしていた。
桜は三分咲きくらいだった。

日が落ちるにつれて急激に気温が下がった。
暗くなりかけていた祇園の街に灯りがともって、幻想的な雰囲気になった。
高台寺では海外の観光客の一団に混じって軽く山登り的な感じ、
足元は暗いし滑りやすいしだけど何だかワクワクした。
建物よりも桜が良かった。
ライトアップされ水面に映った桜が本物の桜と見分けがつかなくなって、
桜が無数に舞い踊っているような不思議な風景になっていたからだった。
19:30。

・・疲れ切った。京都駅まで帰らなければ、そしてホテルにチェックインしなければいけない。
しかし、東山安井のバス停で京都駅ゆきのバスを待ったけど、
来たバスは人がいっぱいで乗れなかった。
修学旅行の時も生徒が三十三間堂からバスに乗れなくて、2本見送っても乗れず遅刻したことを思い出した。
かといって、歩くのも嫌だ。とりあえず反対方向に行くバスに乗って、
烏丸通りか東西線のどこかの駅近くのバス停で降りたら、地下鉄で京都駅まで帰れる。
なので、京都駅ゆきではなく熊野神社ゆきのバスに乗り、東山三条で降りて地下鉄東山駅へ。
無事、京都駅へ到着。京都駅ゆきのバスに夕方に乗ろうとしても無理だ・・・・。

本当は烏丸御池でおばんざいを食べてホテルに帰ろうかと思っていたけど、
抹茶パフェが重かったので、何も食べずに帰る。
ホテルへ直行する送迎バスに乗り込み、道を走っていると、
「知ってる道だ・・・。」と思い出した。
到着してびっくり、ホテルの隣が大学1年に住んでいたマンションだった。
こんなホテルがあったっけ? ・・・全く覚えていないのだった。

何も食べずに寝ようかと思ったけど、それも悲し過ぎるので、
荷物を置いて再び京都駅へ舞い戻って、七条あたりを歩いていたら、
京野菜を手頃な値段で食べられるお店があったので入る。
京野菜のグリル、チーズとしその湯葉巻き、京野菜の釜飯、
そして柚子小町というお酒をちょっと飲む。普通に食べてるじゃん・・。
反省して、駅からトコトコ歩いて帰る。良く知った道だし。。。。



今日思ったこと。
自由な時には、自分のやりたいことをしっかりやっておくこと。
自分の気持ちの声をしっかり聞くこと。

今まで友達と旅に出ると、だいたい友達の意見に従ってることが多くて、
だからこそ、今回は一人で自分の行きたいところに行きたかったのだけど、
果たして本当にそうだったのか。
友達に全部任せた方が楽だったからではないのか。
自分の気持ちや声を聴くことを怠っただけなのかなあ、と。

決定し行動という一連の流れは、結構大変なことなのだから。
こうやって一人で行動すると、そういうことがよくわかる。
勇気を持って、怠けず人のせいにせず行動しよう、と思った。

さて、今日のまとめ終わり。
早く寝よ・・・・。おやすみなさい。





























京都さんぽ1日目の1

2013-03-27 00:18:58 | 日記

京都1日目。ステンド繋がりでTwitterで時々会話する方とダイレクトメールで、
もし良かったら会いましょうというお話になったけど、
お互いの予定が合わず・・・残念。

ちょうど去年の今頃も私は京都に来ていて、
その方に「気をつけてね~」とメッセージをいただいたことを覚えている。
華道の師範の方、いつかお会いしたいな。

朝9:00過ぎには京都駅に到着。すぐに、市バス・地下鉄1日乗車券を購入。
荷物を京都駅に置き、すぐに知恩院に向かう。
私が京都に住んでいた十数うん年前は、
まだ地下鉄東西線ができていなかった。
なので、東山区へ行くのはバスと京阪電車、あるいは徒歩だけだった。

京都御池まで烏丸線で出て、東西線に乗り換えて東山へ。
便利になったなあ。
朝早かったので、知恩院は人がほとんどおらず、
お坊さんたちの読経と信者さんの熱心な祈りの姿を垣間みることができた。
観光地なのかもしれないけど、変に観光地化してなくて良かった。

こういう人たちの地道な、心を磨く日々が積み重なって、
清らかで荘厳な空気が出来上がっているのかもしれない。

京都は碁盤の目のようでわかりやすいはずだけど、
時々地図で確認しないと、自分の位置がわからなくなる。
次なる目的の細見美術館は、同じ駅から歩いて近いはずだけど、着かない。
何度も何度も地図を見直して、
ようやく自分が全然違う方向に歩いていたことを知る。

京都市美術館、京都国立近代美術館、そして平安神宮。
今日はやたらと袴姿の学生さんが多いなと思ったら、
国立近代美術館の隣の京都市勧業館で京都大学の卒業式だったらしい。
賢い学生さんらしく、誰かが外で演説し、なんだか盛り上がっていた。

そんな華やかな中を通り抜け、細見美術館に到着。
とても小さいなと思ったけど、中は迷路のように複雑だった。
今回やっていたのは、染織家 志村ふくみさんとその娘洋子さんの作品展だった。
(一部、志村ふくみさんの母の作品も含まれていた。)

小説や詩、聖書などからインスピレーションを得たという作品、
自然の色彩の繊細さな美しさに驚いた。地味な植物から、こんなに美しい色ができる。
元となった小説や聖書の一文が添えられていたりもして、
どれほど豊かに想像の翼を広げているのかもよくうかがえた。

日本文化の学習にはぴったりだけど、
こればっかりは実物を見ないと美しさは伝わらないだろうと思った。
図版も販売していたけど、やっぱり本物とは何か違っていた。
それほどに色彩が繊細で、かつ豊かなのだ。

この美術館は観光客にはメジャーではない様子で、
来ている方は、本当に和装や染織に興味のある方ばかりだった。
和服姿のご婦人方は、色の元となった植物と、色の美しさに本当に心から驚いていたし、
美術大学のテキスタイル専攻の生徒さんらしきお二人は、一生懸命にメモを取っていた。
自分用のおみやげに、
西陣織デザイナー大石浩司さんのポチ袋6種が素敵だったので購入。

知恩院といい、細見美術館といい、人が少なくて落ち着いて見ることができた。
メジャーどころとは少しズレていたからかもしれない。
天気も穏やかで、少し肌寒いけど散歩日和だった。




























遠足を待つ

2013-03-25 23:28:44 | 日記


さて! ようやく春休み!

今日は新学年会もほとんどやれず、顔合わせ程度。
旧学年のお仕事が残ってたから。健康調査票とか抄本とかを高校に送る。
で、4月1日に新学年がスタートする。


・・・・とまあ、春休みといっても実際は新年度準備と美術室掃除の日々だけど、
うち3日間は年休をとる。


京都の旅、ここのところ毎日チェックしてる週間天気予報がコロコロを変わってる。

旅の3日目だけ以前から雨の予報だったので、心づもりはあった。
けど、今日になって2日目も降水確率30~50%、降るかも・・・ですと!?
しかも最低気温2度と!? 

わお!寒い! マフラーもいるかも!

2日目はレンタサイクルで移動の予定だけど、雨だときつい。
当日、雨だとキャンセル料はいらないからいいんだけども・・・。
バスや地下鉄だと自転車ほどのフットワークの軽さはないから、
移動距離は減っちゃうかなあ。しかも寒いときた。

まあ、多少の雨ならレインコートも貸してくださるらしいので、それでしのぐ。



旅の準備をする。
できるだけ荷物は少なく。バッグがスカスカになるように。
しかし、旅気分は楽しくありたいので、洋服はきちんと考えた。

1日目は春らしい明るい色のワンピースを買ったので、それと生成り色のボレロ。
楽で明るい格好。
それにしても何故か私は春になると、緑っぽい色のものが欲しくなる。
ワンピースも、白の地に小さく緑の模様が入っているのだ。

2日目は朝から七條の和菓子屋さんで和菓子作りをするし、
東寺の特別拝観を観に行ったりもするので、
上着もいいのを準備して、インナーもちゃんとした感じに。
3日目は、さらっとした生成り色のチュニックとジーパン。でも寒いみたいだからタートルも中に。
コーディネイトを考えていると、より一層楽しくなってきた。


一昔前は、女性の一人旅っていろいろ警戒されたらしい。
自殺とかなんとか。
今でも、旅館や民宿では女性一人はお断りのところがあるみたい。
女性の一人旅っていうのは、最近になってようやく普通のことだと受け入れられるようになったみたい。
私の泊るホテルは「女性の一人旅の方も歓迎」ということがわざわざ書いてあった。
なんだかねー。


北野天満宮に学問守のお札もお返しに行くつもり。今日、学校から持って帰ってきた。
1年間、黒板の上からうちのクラスを見守ってくださってありがとうございましたの気持ちをこめてお返しする。

そういえば、おやつを買ってないことに気がついた。
おやつは300円以内、って燃えるよね・・・・。
どれだけいいものを買ってくるかは、腕の見せ所?だったよなあ。

京都に着いたら、すぐに和菓子をいただこう。



というわけで、雨が降らなきゃいいなあ!と、
遠足前の小学生のようにワクワクしております!
















次のステージ

2013-03-24 19:32:52 | 日記
来年度からは減額されるリフレッシュ補助券がまだ使えていない。
有効期限は3月31日まで・・・・14000円分、去年はムダにしてしまった。
今年こそ!!というわけで、きちんと活用したい。
補助券が使える施設を調べ中。

職員旅行に行っていたときは、その時の資金として補助券を使っていたけど、
今年度は行ってないからそのまんま。もったいない。
1年間、休みの日だって部活やら残務処理で遊びに行く暇もなかった。
年度きりかえの今がチャンス!
私だけかと思ったら、他の先生もみんな同じみたいで、
どこで使えるのかということが最近の話題。


とはいえ。
日曜日だけど、1、2年の先生方は結構来ていた。
要録を仕上げるためだ。
朝、眉間にしわを寄せてやってきた先生、
早速、書く欄を間違えて、「げ!」となっていた。
疲れているときにやるもんじゃない。
春休みだって、もう新年度準備に入らなければいけないし、
休めるときってない。
でも、上手に休んで、遊びに行って、ということは大切だと最近は思う。
心に、新しい風を入れ、風通しを良くしてあげないと、
不満や不安や、そういうもので心が澱むような気がするのだ。

どんなところで、どんな人と働いていたとしても、
すっきりとした心持ちで仕事をしていたい。
それが自分のためでも、周囲のためでもある。


生徒からメール。毎日1~2通くらい来る。
クラスの何人かでカラオケに行ったよ!というたわいないものも。
複数の生徒から、同じプリクラが送られてきたりしてて、
一緒に遊んだ子たちが、別々に送ってくれている様子。

目が加工されてマンガみたいにでっかいし、唇がピンク色・・・
お化粧機能、最近のプリクラ凄い。
しかし、男子の顔が怖いことになっていて、笑う。


そういうたわいないのもあれば、ちょっと聞いてよ!的なのもくる。
昨日来たやつ。

昨日、入学者説明会があった生徒からのメール。
髪の色のことを高校の先生にこっぴどく注意されたらしい。
この子は中学時代も相当に派手だったから仕方ないなーと思ったけど、
同じ中学から行った別の子も「爪が長い」「態度が悪い」と怒られていたという。
まるで重箱の隅をつつくように、あらゆる子に文句をつけて怒ってたから笑えた、
と、メールをくれた子が言っていた。

「なんかこの高校、まるで少年院みたい。」とも書いていた。
「中学は楽しかったわ、
先生たちは私たちのこと、一生懸命わかろうとしてくれたもん。」
と最後締めくくっていた。



義務教育って、全人教育だからね・・。
高校は義務じゃない分、去る者拒まず、のところもあるし。
義務教育から解放された!って思ってる生徒もいるかもだけど、
更に厳しい世界への旅立ちなんだよね、実は。




爪のことを注意された子、とっても真面目でおとなしい子だ。
美術部だったから良く知っている。
緊張すると表情が強ばって無愛想に見えるときがあるから、
「態度が悪」くみえたのかもしれないけど、「超」がつくほど内向的なのに、
「高校生になったら私すぐバイトして洗濯機を買いたい、
祖母が使っていた洗濯機が壊れたままだから。」
ということを普通に言う、大変心優しい子である。


高校の先生も、最初に厳しくしておかないとこの子たちつけあがるから、
と思ってるのかもしれないけど、無闇やたらにしかりとばすのはどうかと思った。
生徒たちはみんな緊張して不安いっぱい。
高校って、中学生にとっては大人の世界に見えるのよ・・・・。



メールをくれた生徒は気が強いタイプなので、高校の先生に対して、
「へー!先生は人をそうやって外見で判断するんですか!
まるで、白人が黒人を差別してるみたいに!」と啖呵きってきたらしい・・・・・・。

「自分が言ったことには後悔はしてないから。
でも、先生、もし高校の先生に私のことで呼び出されたらほんとにごめん!」とも書いていた。

あんまりひどいから中学の先生を呼ぼうかしら!と高校の先生に言われたらしい・・。


「気持ちはわかるけど、高校の先生も好きで言ってるわけじゃないだろうから、
これからの高校生活で自分のいいところをしっかり見せていって、
外見だけで判断されないようにしていかなきゃね、
無闇に怒ったことを先生が後悔しちゃうくらい、いいところを見せていこうよ。
まあ、最初は外見で判断せざるを得ないところもあるから、歩み寄り第一弾として、
入学式はなんとか黒髪で行けるように染めてみたら?」と返信した。

高校の先生が中学の先生を呼び出すことなんて無いと思うけど、
もしあったら、この子の良いところをたくさんアピールして来ようと思う。


まあ、高校の先生ともしっかり人間関係を作っていけば、
先生も彼女のいいところにもきっと気づいてくれるはず。
友達思いなところ、よく考えるところ。
「入学式は黒髪で行くよ。」と約束してくれた。
そうやって、一歩一歩、歩み寄っていくしかないか。


午後に、元クラスの生徒数人が学校に来る。
29日に海外に引っ越して行く元クラスメイトに寄せ書きを渡したいそうで、
先生も書いて!とのことだった。

卒業してから、このクラスのつながりもなんだか深まっている感じがする。
LINE上でもうちのクラスのグループがあって、
常に誰かが会話しているとのこと。
まだ、高校が始まっていないから、不安なんだろう。
始まっても、しばらくは不安だろう。

でも、最初から楽しい高校なんてない。
自分で楽しくなるように工夫して行かなきゃいけないと。
この高校で良かった!と思える3年間にして行って欲しい。


自分で自分の人生を作っていくっていう、次のステージに、
生徒達は入ったんだなと思う。
私も、しんどいしんどいばっかじゃなくて、
「しんどい」をコントロールしながら、楽しみをたくさん見つけていく人生でありたい。








































ピカピカ光る

2013-03-23 23:23:05 | 日記
相変わらず、電車の中など時間があれば京都のガイドブック熟読中。
新幹線も昨日、予約した。

京都・七條にある和菓子屋さんに和菓子作り体験を申し込んだ。
2名以上参加者がいないと行われないらしいのでダメかなと思っていたんだけど、
大丈夫です、との返信メールが。やったーー!!!
他にも参加者がいるみたい。

ただ、自分が希望していた時間とは少しずれていたので、
考えていたタイムスケジュールを大幅に変更した。
あと、先日卒業したクラスのために購入していた北野天満宮の学問守の返却にも行きたいと思った。

新しいタイムスケジュール上で交通費なんかを計算すると、
一日目が地下鉄&市バスを駆使して、1日乗車券1200円を買うとお得で、
二日目は、最初は予定していなかった北野天満宮にも行きたいから、
レンタサイクルがいいことがわかった。北野天満宮付近、交通の便が良くない。
というわけで、レンタサイクルにも予約を入れる。
電動サイクル1日1800円也。

延長料金が+400円かかるけど、23時までレンタルOKってことで、
夜間ライトアップのお寺、夜桜なども見て回ることにした。
予定てんこ盛りだ。

朝6:00起床で、がっつり動くことにしてる。
京都って調べてみると、朝早く(6時台)ご飯できるところが、
ファストフードなどをのぞくと結構少ない様子。
やっぱりホテルで朝食だけは申し込んでおこうかな、とか考える。


自宅で一人で旅のしおりらしきものを作って、一人で楽しんでいる。
修学旅行では夜、しおりに一日のことを書き込む時間とかお風呂とか
就寝時間とか決められていたから、それと同じようにタイムスケジュールを作ってみた。
これは楽しいーーーーー!! 新しいストレス解消法だ・・。



そのことを今日、ステンドの工房で話したら、
いいなー、どこか行きたいなあ~、と仲間の一人が言ったから、
どこに行きたいの?と聞くと、少し考えて、
「あんまり遠くなくてもいい、シモキタとか。」と。工房からも近い。

先生は、「沖縄がいいわ~!海の近く!」と。
先生はたくさん海外にも行っている旅行上級者。

人それぞれ。


仲間の中に京都フリークの人がいるので、話を聞きたかったけど、
今日はお休みだった。
京都大好きで日帰りでも平気で行っちゃう京都の旅・上級者の彼女に、
私のタイムスケジュールを聞いてもらって、ダメ出しが欲しかったなあ。

ステンドは細かい作業の連続で、手が痺れ出す。
でも今日、私が作ったペンダントを買いたい!という人がいて、
すごく嬉しかった。いやもう、タダで差し上げます・・・・。

私は色をたくさん使うのが得意ではなくて、
白や透明のガラスに、何か一色入れるくらいが自分的にはしっくりくる。
だから華やかさに欠けてるかなと思うけど、好きになってくれる人もいるんだな。
いいって言ってくれる人が1人でもいるって、すごく励みになる。
もちろん、お世辞だと嫌だけども。

生徒の気持ちがちょっとわかった気がした。


東寺の特別拝観もあるし、夜間ライトアップもたくさんの寺社仏閣であるし、
何より桜も咲いているはずだし。春の京都旅行は更に楽しみになってきた。

気温を調べると京都、やっぱり朝夕は冷え込んでる。さすがは盆地。
春といっても、油断できない寒さだ。

いろいろ懐かしい京都。学生時代に過ごした街という意味でだけではなくて、
日本人としても、なんとなく懐かしいものがあったりする。

もう毎日がピカピカして見えるのは、旅の魔法だと思う。
ひっきりなしにどこかに旅したい。






















旅は鏡

2013-03-21 23:02:35 | 日記
昨日の美術部3年生お別れ会は朝8時から準備で、12時から開始。

かぼちゃ、玉ねぎ、セロリ、にんじん、ウインナー、ジャガイモが入った野菜スープと、
ミートソーススパゲティ、そして最後に白玉パフェ。
1、2年生と私で40人分を準備。

生徒が美味しく食べ終わって、
レクの切り絵ゲームと射的(!)ゲームに入ったのを見計らって、
調理室で大量の洗いものを副顧問の先生と頑張る。
使った鍋やらボールやら菜箸やらの数も半端ないし、もう洗い物祭りだった。
毎日、いろんな祭りやってるなー・・・。



野菜スープはすごく美味しいのだけど、何故かものすごい量で、
鍋2つ分余ってしまった。
パスタも、パスタのみ少し残った。

副顧問の先生が、
「これ、スープパスタにしちゃおう!」と言うので、
やってみたら非常に美味しかった。
「ニューヨークで食べたスープみたい!」とクールに副顧問。
そのあと私が、
「・・・・ごめん、私は昔の給食のソフト麺を思い浮かべた・・・。」
というと、たしかにー、どっちかっていうとそっちだねえ・・・と笑った。



生徒たちはレクやってる間にものすごく働いたので、
賄い食みたいだーとか言いながら食べる。
生徒たちのものすごい企画力のおかげで、なんと4時間もレクをやってた。凄い。

最後は、生徒から色紙とかプレゼントとかを先輩一人ひとりに渡し、
私からはDVDを渡す。卒業生が2年生のときに作ったクレイアニメを入れてある。
先輩から一言ずつもらい、記念撮影をしてお開き。
先輩たちを見送ったのは17時過ぎだった。
ここから30分で片付けをし、17時半には解散。
まさに、お疲れさま~!!!!だった・・・。

その後、生ゴミや資源化できないプラ、ペットボトルのゴミなどを洗ったり仕分けたりして、
やっと帰途につくも、途中駅でふらっときて、ベンチで少し休んだ。疲れと貧血。
相当疲れたー・・・・。もう力つきて灰になった気分だった。



前述の野菜スープ、それでもまだ大量に余っていたので、
今日の完全下校後に温め直して職員室の先生方に振る舞った。
部活と新クラス編制会議で疲れきっていた先生方にも大好評。
鍋2つ分のスープもあっと言う間になくなった。
2日目なので味が沁みて、よりいっそう美味しくなってた。
鍋を洗い、先生方の食器を洗い、やっと全部片付いた。終了!


そんなお疲れ様状態の中で、
京都旅行の行き先はガイドブック等を見て、
修学旅行のときみたいにタイムスケジュールを作ってみた。
これ、作っているときは、どんなに疲れていても夢中になる。
一人旅なのにしおり作り。


行きたいところはすぐに決まったのだけど、
意外に悩んだのは、宿泊先だった。


最初は、安くて京都らしいところと思い探していたので、
京都のゲストハウスにしようと思っていた。
ゲストハウスだとだいたい一泊素泊まり3000~4000円。
安い。しかもゲストハウスは来てる人が面白そうだった。
また、民宿や旅館も同時に探してみた。
しかも、観光名所に近いところにたくさんおしゃれなところがある。
これは面白そう!といろいろホームページに飛んで見ていたのだけど、
利用した人の口コミのページを熟読するにつけ、
だんだん、うーん・・・と思い始めた。


というのは、例えばシャワーが共同でコイン式だったり。
ドミトリーでは、もちろん同性だけども誰とベットの上下になるかわからなかったり。
部屋の鍵が閉まらなかったり、和室の畳が沈んでいたり。
ドライヤーが借りられなかったり、お風呂の時間の終了はものすごく早かったり。
お風呂が異様に古かったり。

最近では、気軽にたくさんの人が口コミページに投稿できちゃうものだから、
そういう内部事情もすっかり明るみになってしまっているのだ。


学生のときや20代のときなら飛び込んでいけた環境でも、
今くらいの年齢になってくるとかなりの不便さに戸惑ってしまった。
便利な生活に慣れ過ぎちゃったんだな・・・・とあらためて自分でびっくりした。


旅を楽しみたいので、不便なのは嫌・・と思ってしまう自分がいた。
不便さですら楽しめるならいいけど、私はそうではなかったらしい。
とはいえ、1泊が1万円を超えるとかはあり得ない。2泊するんだし。



そんなこんなで、さんざん探しまくった末、一泊6000円で、
交通の便もかなり良く、清潔でアメニティもしっかりしてて、
いろいろ便利なホテルを見つけて予約した。

京都の情緒を感じるところ、なんて最初は思って探してたけど、
結局、ビジネスでも使える程に合理的な選択をしてしまった。
まあ、旅の内容自体はかなり濃いから、
泊るところはこういうところでもいいかもしれないけども。

なんだか自分の本質を見た気がした・・・・・。
旅って非日常だから、普段だと隠れている自分の本質って見えちゃうのかもしれない。




1日目は、主に日本美術DAY。

早めに新横浜から京都へ。
まずは東寺でゆっくり仏像鑑賞、美味しいランチを食べて、
知恩院から細見美術館へ。琳派の作品を見る。
そこからは三条や祇園ブラブラで夕飯も食べて帰る。




2日目は、主に和菓子DAY。

早めに起きて、晴れていたらレンタルサイクルを借りて健仁寺へ。
(前々回のブログで、間違って「建長寺」と書いていました。建長寺は鎌倉・・・訂正します。)

そして何必館・京都現代美術館でゆっくりしてからランチ。
午後からは京菓子資料館へ行き、和菓子のことを学ぶ。
和菓子について学ぶ&いろいろ見ることは今回の旅の目的の一つでもある。
とある茶寮で季節の和菓子とお抹茶をいただく。
できたら、このあと西陣あたりで夕飯&船岡温泉に行く。
夜遅くなっても大丈夫だから,西陣でフラフラしたい!


最後の3日目は、2プランあって、
練り切り菓子作り体験に行くか、一乗寺方面に行くかする。
で、余裕を持って夕方には新横浜着。


なんて素敵なプランなんだ!!!!!(自画自賛)
友達と旅行に行くのも楽しくていいのだけど、
いつも遠慮して自分の行きたいところに行けないことが結構あった。
なので今回は、一人旅なので、
とびきり自分の行きたいところだらけにしてみた。


嵐山とか嵯峨野なんかも行きたいけど、
これはまた別の旅行にした方が落ち着いて行けるだろう。
そしたら、そっち方面に宿泊した方がいいし。
京都には何度も何度も行きたい。



旅が楽しみなので、仕事も頑張ろうって思えてきた。
人生、メリハリって大事なんだね。
長崎への旅も諦めずにプランを練り続けよう!
旅する度に、いろいろ発見もあるかもしれない。



























ほっこりの旅計画

2013-03-20 00:47:39 | 日記

もうすぐ、学校は春休み。
今日も授業のない時間帯はシュレッター祭。
美術室も片付けなくちゃいけないし、新年度の準備もそろそろ始めないといけない。

しかし! しかし。


休まなくてはどうにも心の疲れというか澱というか、そういうものが溜まっている。
特に3年の先生達は、みな気が抜けたようになっている。
来年度から異動してくる先生らしき方々の面接も始まり、
知らない顔ぶれが学校の中を歩くようになると、
なんだかとても心細くなってしまう。
いつもそうやって何事も始まるってわかっているのだけども。



やっぱり旅だ、旅というカンフル剤が私だけかもしれないけど、心には必要だ。



日本文化についてもっと知りたいことも多いし、
実物が見たいものもたくさんあるので、京都一人旅計画を立てている。
それにしても計画を立てるって、本当に楽しくて仕方ない。
今回は余裕を持って2泊3日のスケジュールだ。


今回狙うのは、
修学旅行で駆け足でろくに見れなかった東寺の仏像群、
そして建長寺(ここは「風神雷神図屏風」があるけど、精巧なレプリカなのが残念。)、
琳派の作品を数多く展示している細見美術館、
面白そうな企画展があれば何必館・京都現代美術館も。
知恩院、あと三条周辺、西陣周辺、欲を言うと平等院にも行きたいけど、
東山区、左京区でゆっくり見ていないところを主に見たい。


あと、ガイドブックで調べた和菓子屋さんやご飯やさんにも行きたい。
和菓子はいろいろ見てきたい。

有名な旅館やホテルは既に予約でいっぱいだけど、
交通の便が良くて普通のホテルならばまだまだ空きがある様子だ。

3、4時間、どういうところへ行きたいか、
地図とガイドブックとネットとにらめっこした。
楽しい。遠足は行く前が一番楽しいっていう。。。

早朝や夜にも出かけてみたい。
もともと知った街ではある。4年間住んでたわけだし。


学校でのスケジュールをしっかり確認しないとだけど、
なんとか時間がとれるはず。
予定があえば、京都の地の人たちが案内人をしてくれる、
『まいまい京都』という2、3時間のツアーにも参加したかったのだけど、
調べた結果、行きたい時期にはぐっとくるツアーが組まれていなかった。
絶対、いつか参加したいなあと思う。
今回が東山区・左京区インテンシブなら、次回は違う区を回りたい。
京都は、本当に奥が深いのだから!!!

























女子の階層構造

2013-03-17 00:49:43 | 日記
学生時代、大岡越前の曲を聞くとブルーになった、という話で、同世代と盛り上がった。
ルールルルー、ルルルルルールルー・・・
というあの、音が微妙にしか変化しないハミングは、
黄昏時、それでなくても気が滅入る時間帯なのに、
ブルーな気持ちを更に誘発した。

当時、高校の仲間内で流行っていた「江戸むらさき特急」というマンガの話も出た。
時代劇が元ネタの四コマ漫画だ。抱腹絶倒ものである。


で・・・・。
学生生活の中では、明らかに「女子学生の階層構造」が存在したということを思い出した。



最も上層部は、
「おしゃれで勉強もそこそこできて、美人か、もしくは可愛い」系女子。
ひときわ注目を浴びる、学年のアイドル的存在だ。
勉強はそこそこ、というのはポイントだ。ガリガリはやらないのだ。
女子大とかに推薦が即決定する。
男子からの憧れの的で、何故だか同じような人で固まってグループ化する。
空気が華やかである。
女子大から、お金持ちの方に見初められてお嫁に行くというコース。


二番目は、
「活発で元気、明るくておしゃべり好きな女の子」である。
総じて、ジャニーズが好きであった。今もそういう一群は存在する。二世だろうか。
きゃぴきゃぴ明るい空気である。不良っぽい子もいたけど、
それはファッション。高校を卒業するとわりとすぐに結婚したりしてた。
幸せな家庭を築いている。


三番目は、この辺から世界観が薄暗くなるのだけど、
「某かのおたくである女子」である。

・・・私は、ここに属していたと思う。
自他とも認める、推理小説おたくとして。

そう、このくらいの時代から「おたく」という言葉が、
マスコミに衝撃的なビジュアル(?)を伴って登場したのだ。

一番仲の良かった友人が、突出したマンガおたくだった。
もう一人、仲の良かった子は、邦楽おたくだった。
江戸むらさき特急はマンガおたく彼女が大好きだった。いろいろ彼女にマンガを借りた。
彼女は地元の大学の特別美術、という学科に進んだ。
私たちは、いつもベランダに出て、光合成するみたいに光を浴びながら、
将来のことをいろいろ話した。

このくらいの時代の女子なら、好きな男の子の話の一つや二つするものだけど、
私たちは、どこか諦めに似たようなものがあった。
憧れの男子は、第一層の女子が好きなのを知っていたから。
それは仕方ないねー、みたいな感じだったなあ・・・。


マンガおたくの彼女は、将来、マンガを描くという夢が、
邦楽おたくの彼女は、獣医さんになるという夢があった。
私は、当時は旅行雑誌のライターになる、とか言ってたと思う。

マンガおたくの彼女は、その後、障碍のある子どもたちの美術教育に携わる仕事に、
邦楽おたくの彼女は、北海道で獣医の夢を叶えて今に至る。
私は旅行雑誌ライターという、自分の放浪癖を利用できるかもしれない職業を安易に考えて、道に迷った。
結局、今の職業に至る。全然放浪できない職業だ。





四番目の階層は、たぶん、学校に来られなくなるスレスレの子達だった。
三番目の層からは極端にコミュニケーションが下手な人たちの集団となるのだけど、
「おたく」ということが、誰かと繋がるためのきっかけにもなっていた。
けど、四番目の子たちは、誰とも繋がろうとしない、誰とも何も共有しない人たちだった。
いつの間にか、学校生活の中から消えてしまっていた。
今はどうしているのだろうか。



なんだか、そんな階層構造があったなーと思い出した。
大人になってもそのままなんだろうねえ・・・という結論。

人間って、全然平等じゃないよなあ。うんうん。
ってことを思い出した夜でした。















来歴を知る2

2013-03-15 21:41:25 | 日記
父が赴任した最後の学校は新設校だったらしく、
市内の学校から意欲的な教員が集められたらしい。

学校の教育方針みたいなものからまずは決めて行かなければいけなかったらしい。
そこで校長が「忍耐」という言葉を入れようとして、父が反対した。

「そんなことを子どもに強いる時代ではないと思う。」と進言したらしい。


ところがその校長は、自分の右腕として異動させてきた若い教員が、
自分に対して「意見した」ことが非常に腹立たしかったらしく、
父は後で校長室に呼び出されて「生意気な!」とか散々言われたらしい。
父がたぶん、今の私と同じくらいの歳の頃だったのではないか。



その校長は、その後、女性問題が発覚(!)したらしく異動し、
別の校長が来て、父に、
「君は人事上、前の校長に『殺されて』いるも同然だから、
今後、異動するとき、ものすごく不利になるよ。
前の校長は市の教育人事に力のあった人だから、
せっかくの力や意欲がムダにならないように、
市ではなくて、県の方で動けるように働きかけてみるよ。」とおっしゃったことがきっかけで、
県の教育委員会入りが決まったらしい。これは異例のことだ。

そんなことがあったのか・・・・・。
はああ。戦ってたんだねえ・・・と言うと、

でも、やっぱり「忍耐」を、学校が子どもに強いるってのは、
ダメだよなあ~とのんびり言っていた。

そういえば、学生時代の私の生活にも「忍耐」ってなかった。
勉強しろともなんとも言われたことがない。やりたいこと(部活!)を精一杯頑張った。
ただ、自分の人生に責任を持て、と言われた。
父は良い教育者であったのだろう。


父は、「嚢中の錐」(のうちゅうのきり)の話を私にした。
これは父が教育委員会にいた時に、新人の先生の研修で語っていたことの一部らしい。
嚢中、というのは袋の中、ということ。錐はあの尖ったキリのこと。

袋の中にキリを入れると、自然と袋からはみ出してしまう。
転じて、優秀な人は自分から声高に主張しなくても周囲が自然に気づいてくれる。
そういう人になるように、謙虚に日々努力していきなさい、ということ。
あと関連して、
すごく仕事ができて賢い人よりも、
人間性が優れている人が、人に好かれて最終的には成功するのだから、
人としての自分を磨きなさい、とも言われた。

自分の子どもに、新人研修でする話をする親って。
まあ、私もまだ7年目ですから、ひよっこですわ。
元同業者だし、大先輩だし、まだまだ頭が上がらない。
父は、自分はそんなに優秀ではないけど、人に引き上げられてここまで来たと言う。




でも人に引き上げてもらえるほど、信頼されて好かれるって、
凄く難しいことだと思う。
私には、まだまだ無理だ。

父とたくさん話せた。
今までは、私が聞く耳をちゃんと持ってなかっただけかもしれなかった。



東京スカイツリーをみたいというので、一緒に押上に行く。
実は、私も行ったことはなかった。
平日だけど、人はたくさんいた。
スカイツリーはあまりにでっかくて、しかも近すぎて、あんまりちゃんと見えなかった。

歩き疲れたので、カフェでお茶をする。
父がいちごのジェラートを注文したのには笑った。風体と合ってないことこの上なかった。

押上から空港行きのバスが出る。そこまで見送った。
最後に、父が
「今日、つき合ってくれたお礼にあげよう。」とお金を渡そうとしたけど、受け取らなかった。
もらったものは、大きかったのだ。
そのお金で妹と母に、お土産を買ったげて、と頼んだ。

父は私と顔が似ている。
父の存在自体が、私の来歴だ。
たくさん話せたことで、薄れかけてた気がした自分の輪郭が、はっきりした気がした。






































来歴を知る1

2013-03-15 21:21:00 | 日記
父が2日前から東京に仕事で来てたらしく、
昨日になって「明日帰るけど、今東京。」と電話してきた。
「別に来なくてもいいから。」と言うけれど、
それならどうして電話してきたんだろう・・・。
父なりに、忙しい私に気をつかっているらしかった。


午後は職員会議に出といた方がいいだろうと思っていたし、
何より父とは話が弾まないだろうなと思ったし、
電話がかかってきたとき私は寝起きでぼんやりしていたので、
何の約束もしないまま電話を切った。

ギャラリーを出た後、父のことを思い出して、
お昼ご飯くらい一緒に食べよう、と思い直した。
離れて暮らしているから、あと何度会えるかわからない。

父に電話する前に学校に電話して、
「一日休みますー。職員会議休んだらまずいですか?
父が東京に来てて、会いに行こうと思うんですよ。」
と管理職に聞いてみたら、
「うーん、僕からじゃ何とも言えないけど・・。」と言われた。
まあそうだろう・・。

「じゃ、先生は何にも聞かなかったってことで。とりあえず休みます!」
ということで、ほぼ強制的に、有無を言わさず休みにした。


父は新宿にいた。渋谷に父が出張の際によく行くおいしいおそば屋さんがあるとのことで、
渋谷のハチ公前で待ち合わせ。我ながら田舎者だなー。

ハチ公前に着くも、父が見つからない。
あれー?と思っていたら、父の方が私を先にみつけて声をかけた。
目の前にいたのに、わからなかった。

髪の毛が白い。こんなに白かったっけ??
もうちょっと横幅もあったと思ったけど、痩せたかな。
思っていた印象と違っていたから、見つけられなかったのだ。


おそばやさんでおそば。天ぷら付きのおそば。
父が美味しいというものは大抵本当に美味しいのは昔からだ。
いろんなものにうるさい人で、味にもうるさい。
「天ぷらがここのは上手い。」と父が言う通り、かなりの美味しさだった。
たまにしか作らないけど、数学教師だった父が料理を作ると、
料理学校で花嫁修業(?)したはずの母より美味しかった。

この経験から、
「頭がいい人は料理が上手い。」というのが自分の中での定説となった。



昨日、東京で成功している父の教え子たちが夜に集まって飲み会を開いてくれたらしく、
どうもたくさん飲んだらしい。
医者、テレビ局、銀行、人材派遣会社などなどのお偉いさんになっている教え子達は、
なんと今年で52歳だという。

52歳の教え子って、なんか凄い。

そして卒業して何十年も経つのに、
生徒たちはそうやって歓待してくれる。
それだけ父が良き教師であったことがわかる。


父は、全く声を荒げて怒らない人だった。生徒に対してもそうだったのだろう。
叱るときには、理路整然と叱る。暴力などありえない。
ギターが大好きで、生徒の前でもよく弾いていたらしい。家でもよく弾いていた。
大学時代、グリークラブだったので、歌が上手い。
父はビーズでものを作ったりするのがひそかに好きだったりする、平和で穏やかな人だ。


ただ、無口でムダ口の嫌いな父との会話が私は昔から苦手だった。
父は自分の主張が強くある人なので、同じ気質の私とぶつかることが多かった。
だから帰省した時も、そんなにたくさん話さなかった。
お互いが嫌な思いをしないためにも。

でも、今日はたくさん話した。
ずっと疑問に思っていたことも聞けた。
それは父の経歴のこと。


父の現場での数学教師としての教員生活は短かかった。
その後、教育委員会で指導主事などとして働き、
最後、校長として現場に戻った。

そして今は実力を買われて(天下りでなくという意味)、
命の電話(いじめや虐待などの相談窓口)での相談員(臨床心理士)の人たちを指導したり、
方針を練り、児童福祉施設や警察などの関係部署と連携して対策をするセンターの所長として働いている。
地元の大学の教職課程での講師の仕事も依頼が来ていたらしいが、いろいろ考えて、
「無理だろう」と思ったという。話すときにすごく練習する人だから、しんどいのかもしれない。

今回の東京での仕事は、全国的な研究会に参加することだったらしい。




私の周囲でも、
教育委員会で働きたいと思っている教員は少なからずいるのだけど、
未だ、現場から教育委員会に行った人というのを見たことがなかった。

父がどういう経緯で現場から委員会勤務になったのか、
そこらへんが謎だった。

その話は、結構驚くものだった。








おススメです!

2013-03-15 21:03:19 | 日記
学校に行かない平日があってもいいだろう。
授業ないし、部活ないし。
強いて言えば職員会議だけだ。(居なきゃだめじゃん・・・)



京橋のギャラリー「ASK?」で行われているアーティスト橋本典久さんの作品展を見に行く。
パノラマボールという、パノラマ写真を球体にしたものが展示されている。
これがとても不思議で・・。
写真を撮ったときの雰囲気まで全て閉じ込めてある。
撮ってもらった人はこのボールを持つと、
そのときの空気の感じやにおいや、そういう感覚的なことまで思い出すんじゃないかな。
触ってもいいので、持ち上げていろんな角度から見て楽しんだ。
別室に置いてあるボールも、人の顔がいっぱいでマンダラみたい。
世の中には、本当に面白いことを考える人がいる。
その発想力、ほんとに羨ましいな。

2階でも展示をしていた。
武蔵野美術大学の大学院の視覚伝達デザインコースの学生さんの作品。

どれも素晴らしかったのだけど、
展示作品の作者のお一人、たまたまいらっしゃった、
ベンヤミン・フィッツエンライターさんと少しだけお話できた。
ドイツから来られている方らしい。
アニメーションも手がけていて、
東日本大震災の印象を映像化したものや、傘や日本の山をテーマにした作品は、
日本人では思いもつかないような形で表現されていて興味深かった。

発想豊かな作品群を目にして、なんだか元気が出た。
クリエイティブなものをみると、人って元気になるね。
このギャラリーの展示は明日まで。