しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

ガラスと旅と

2012-03-31 19:26:25 | 日記
風雨が強すぎて、傘をさしても意味がない。
こんな日に外に出るのは本当は間違ってる。春の嵐だ。

でも新しいガラスの作品にとりかかったし、休みたくないので行く。

高かった白いガラスは手作りガラスで、所々で厚みが違うみたいで
とても切り辛く、曲線を2回ほど失敗してぱきん、と途中で割れる。
軽く凹む。カッターで切れ込みを入れるときに、
ざざざざっていう音がしたらうまく切れてるけど、
良いガラスは厚くて、なかなかその音が出ない。

ガラスカッターで切り込みを入れるのも一苦労、なかなかうまく割れなくて、
ガラス用の小さいハンマーみたいなので、切り込みの後ろからそっとコツコツたたくと、
うまく切れ込みが入っていればその通りにガラスが割れてくれる。
なのに安いガラスの方は機械作りだから厚みが均等で、すぐにサクサク切れた。
鳥かごもどきで使うガラスはこれで全部切れた。

主役の鳥は、まずは粘土か発砲スチロールで型を作ってから、
その形に合わせて紙で型紙を作る。きれいな青色の羽の鳥がいいな。

以前、私も出した作品展で
コウモリとサバ(!!!)をこの方法で立体的に作っている方がいて、
立体のステンド作品も面白いなあと思ったからチャレンジ。

ちなみにその方は生物調査のお仕事をしてる人だそうだ。
だから、作品はガラスだけどものすごくリアルでびっくりした。
今は古生代の生き物をパネルにしてるとのこと。
選ぶものがユニーク。作品にはその人が出るね。

切り落とした5センチちょっとの正三角形のガラスが数枚残った。
捨てるには惜しい、だって高いし綺麗だし。
ペン立てでも作ろうかなと思い立つ。職員室の自分の机で使える。
昨年購入して全然使ってない薄紫と薄青が混じったきれいなガラスを
同じサイズに切っていろいろ組み合わせたらとても綺麗だった。
ガラス造形作家の先生のだんなさんも色の組み合わせいいねーと褒めてくれた。
幾何学的な構成は、ガラスという素材によく合う。
鳥かごと平行して作っちゃおう。

今日来てた人も、ガラス作品の裏が鏡とか、時計とか実用的なものを作ってて、
使えるものもいいなと思った。プレゼント用のものを作っている人も結構いる。


帰りながら、教会のステンドグラスを見る旅を思い立つ。
これは行くなら一人で。みんなで行くのも相当楽しかったけど。
ステンドグラスといえば海外だけど、個人でいくにはちょっとキツいから、
日本国内で・・・思い浮かんだのは、長崎の五島列島だった。

本屋に寄ってガイドブックを探してみる。
長崎のガイドブックでも、五島列島の扱いは小さかった。
けど、教会は一見の価値があると聞いた事がある。
長崎は自分の中学時代の修学旅行で行ったらしいけど、寂しいことに全く記憶がない。
アルバムの中に、ブーゲンビリア?の花らしきものに囲まれて、
後ろが大浦天主堂で、ピースして写っている写真がある。

行くなら、前回の京都のような1泊で弾丸ツアーは忙しすぎる。
長崎は遠いし・・・3泊とか、贅沢かな。
旅行の計画を練るのは楽しいから、考えるのもストレス解消になる。

明日から4月。新しい年度はもう始まってしまう。はやい。
楽しいことがあればたいていのことは頑張れる。
たのしいことをにんじんにして目の前にぶら下げといてエンジンをかけてみる。











片付け日和

2012-03-30 22:57:30 | 日記
要録点検日。ちゃんと書けてるかチェックする日。いそいそと出かける。
いつものくせで、長そで+タートル+α+コートで出る。
そしたら、通勤電車で暑くなる。もう春だなあ。

要録点検日といえども、学年全員の職員は揃わず、
5人で点検。出欠席、成績、所見の誤字脱字、内容などなど・・・。
今日、遊びに行くために来てない、一番若い担任の人物所見が凄かった。
昨年度も要録で最強伝説をいろいろ作ったこの人、今年度も健在だった。
てか、なんと昨日の19時から所見を書き始めたらしい。
よく間に合ったよ・・・よっぽど彼は遊びに行きたかったらしい。
1日でやろうとは絶対思わないけど・・・これが若さってやつ。

人物所見では、その子の良い部分を短い言葉で表現する。
例えば、「穏やかで優しく、班活動の際にも相手の意見をよく聴きながらも
自分の意見もしっかり言うことができる。」とか、
「人が気づかないことにもよく気がつき、細やかな心遣いができる。」とか。
ここはかなり考えて書く。入試の際にもこれを書くから。

だから、
「誰が何を言っても何をしてもいつも笑っている。」(・・いじめられてんの?!)
「毎日筋トレにいそしみ・・・」(・・・・そうなんだ。って、良いところ、そこじゃないと思うよ。)
「合唱コンクールでは、恥ずかしげもなく大きく口を開けて歌った。」
(・・・・・悪いことしてるみたいじゃん)
とかはちょっと違う。

書き直しチェック、そりゃあ入るわ・・・。今年もやりおったな。
調査書にこれは書けない。来年度、この人が調査書に書く内容が怖い。
生徒、落ちる・・・。他の担任達でフォローして行くしかない。
文章って、短くても的確に使うのは難しいね。

11:00には点検終了。思ったより早い。
自分の書類の整理に取りかかる。会議録とか様々な紙類、
とにかくシュレッターしまくった。超さっぱり!
通信系を号数順に並べ、授業用プリントも課題によってクリアファイルに仕分けして、
テプラで名前を作ってつけた。机と棚がスッキリ。
今日はこのくらいにしておこうかな・・・と思ったら、仕事が入る。

自分の学年の教室のワックスのかけなおしを、今いる担任だけでやろうという話に。
6クラスもあるけど、出勤してる担任は今日は3人。重労働だ。
でも、せっかく生徒がかけてくれたワックスなんだけど、完全にどのクラスも失敗して、
元より汚くなっていた。このままじゃあ、次に入る子達に悪い。
教室が汚いと、心理的に絶対悪影響があると思う。
下の学年に教室を引き渡す前にやり直さなければと思ってたところだった。

15:00ごろからかけ始めて、6クラス全てに1回目のワックスがかけ終わったのは
18:00だった。無心で床を掃き、雑巾で拭き、黙々とワックスをかける。
外の強風の音で、時々ふと我に返る。
窓の外、グラウンドに砂埃が舞い上がってる。

そういえば、昨日もステンドのワックスかけてたっけ、とひとりで可笑しい。

私が最後のクラスの1回目のワックスをかけている間に、
あと2人の担任が2回目のワックスをかけて回り、
19:00すぎには全部のクラスで2回目のワックスがけが終わった。
床がピカピカになった。
しかしまだ、自分のクラスには何故が柔道着とか残っていて、片付けもまだまだ。


疲れきった、よく働いた・・・。
自分の机周りと教室の床がきれいになった。満足感充分。
掃除は自分の心を磨くことっていうよね。

今日は、いっぱい磨いたよ。今年度の汚れを全部、落としきれればいい。















今日は記念日

2012-03-29 20:39:29 | 日記
朝から茄子と玉ねぎの入ったトマトソースと残っていたきしめんを混ぜてみた。
・・・パスタじゃなくてもいいよね。
美味しかった。コーヒー飲んだら、一仕事終えた気持ちになる。

仕事は残っているものの、今日は1日中ステンドの制作にあてることにしてた。
今やってる作品、さすがにもう終わらせよう・・・。

カッパーを腐食させる液でカッパーの色を変える。
この液がなんか臭いのでいつも困る。
大きいのでなかなか色が変わらなくて大変。枠は腐食液が沁みにくいので、
ヤスリで傷をつけてしみこませる。
腐食液を拭き取って、ガラスクリーナーで磨く。
なんかガラス磨いてばっかりだなあ・・・・。
磨いたと思ったら、まだ腐食してない部分を発見してしまったので、
もう一度腐食液を塗る。またガラスクリーナーで磨く・・・ああエンドレス。
ポリワックスをかけて仕上げできたのはお昼過ぎ。何時間かかったんだー。

ポリワックスのにおいは好きだけど、
さっきの腐食液と先生が淹れてくれてるコーヒーのにおいと混じって、
わけわかんない感じの中で完成。とにもかくにも、がんばったよ私。
しばし、制作してた1年間を振り返ってみる。

お昼を買いに出たけど、工房の近くにあるDEAN&DELUCAの季節のパスタ、
食べたかったのに売れ切れ。仕方なくトマトとチーズのパニーニにする。
パニーニってなんだろうと思ったけど、トマトが好きだからこれにしただけ。
ちょっとパサパサしてた。あんまり美味しくなかったな。


最近、食べたいものが少なくなった。肉は元々苦手だし、魚も今は怖いし。
何食べていいのかいつもわかんない。なので食が細くなった。
これって寂しい。


午後、次に作るもののガラス選び。これが一番楽しい。
今度は立体。前にブログに書いた気もするけど、
鳥かごもどきを作る。
先生のところにはたくさんガラスがある。一部屋ぜーんぶガラス部屋。
そこに入ってじっくり選ぶ。
A3くらいのサイズで安いものは¥1000~、
だいたい¥2000~3000、切り売りもしてくれる。
私がいいな!と思ったガラス2枚は、1枚は
水滴がついたような気泡入り透明ガラス¥1000で普通だったけど、
もう一枚、雪が入り込んだような美しい白不透明ガラスはなんと!
同じサイズで¥7800だった・・・・・。高っ!
今日、持ち合わせが全然なかった・・・ぐぐ。
しめて¥8800なり。

しかし、あまりの美しさに一目惚れ。
「・・・今からダッシュでお金おろしてきますっ!!」
という私に、先生は、支払い次でもいいから、とガラスを渡してくれた。

線を引いて、ガラスをカット。厚いガラスでしかも曲線だから難しい。
力を入れて慎重に。どうにか半分カット終了。
今日はそこまで。

帰りにソイラテを買って飲みつつ帰る。やっぱ毎日飲んでるな・・。

悩みとか考えることとかいっぱいあっても、
かたくて冷たい、光に透けてキラキラきれいなガラスを手にしているとなぜか心が休まる。
こっちの気持ちなんて、全然知らんふりなガラスが好き。

出来上がった作品を写真に撮ったから、帰りの電車でそっともう一度写真を見る。
だって、嬉しいじゃん。1年もかかったんだもん。
特に上手というわけでもないだろうけど、思いを込めて作ったものだからなおさら。
今日は記念日だな。

がしがしと毎日が流れて行くけど、こういう記念日が小さなタグとなって、
この作品を作っていた頃の私はこうだったなあ、とか思い出している。












ビュンビュンと風吹いて

2012-03-28 21:36:35 | 日記
風が強くなってきたのは何時頃だったっけ。
ずっと美術室にいて、お腹が空いたなあと思って外を見たらいつの間にか暗くなってた。

部活に行く、と行って朝、家を出たのに来ない子がいて、
しかもお母さんいわく、家で朝からその子はしくしく泣いていたというので気になった。
部活の友達から明日の社会科見学の詳細が書いてある紙をもらう予定で友達と待ち合わせしてて、
渡すことになっていた子も、来ないので心配してる。
社会の先生が、部活しに学校に来てるはずだからと思って、詳細を渡してなかったらしく、
今日来ていないのを聞いてその子の自宅に電話したから、朝、ちゃんと家を出たことがわかった。
じゃあ、一体どこにいったのか。
社会の先生いわく、彼のところに行ってるんじゃないか、とのこと。
そういう噂の絶えない子だから、と。

何度か電話でその子のお母さんと、朝、その子を見送った祖母と話をして、
3~4時頃まで待ってみます、塾の時間になっても帰ってこなかったら、
また連絡します、ということになった。
が、本人から電話がお昼前にかかってきた。元気のない声で。
社会の先生は、激怒。友達を待たせて、部活もさぼって、何をしてた、と。
けど、本人は本当に蚊の泣くような声で、
ごめんなさい、待ち合わせしてた◯◯ちゃんに謝っておいてください、
というばかり。何があったのかは絶対誰にも言わなかった。

後でお母さんと話すと、どうやら「友達」(おそらく彼)に何か誤解されたらしく、
自分がいくら言ってもわかってもらえず、まだ和解できてないという。
詳細はわからない。相手もわからないと。
お母さんは相手が男子だとは知らない様子だけど、
母親の勘なのか、それとも薄々気づいているのか、
「今日はもう家から出しません。」と言っていた。

夏休みはもちろん、春休みのような短い期間でも、
子どもの心は揺れる。2~3年生で、急に大人びてくる。でも子どもなのだ。
部活をバカみたいにするのは、そんな不安的な心を安定させるためでもある。


午後、来年度行うワークショップの打ち合わせに、昨年から引き続いて
講師になってくださるアーティストの方が来校する。
お土産にソイラテを持ってきてくださった♪ 
なんだかさすが~!ありがとうございます!
午前ブルーだったぶん、やる気が跳ね上がる。(断じて、食べ物もらったからじゃないよ!)

アニメーションのワークショップで、昨年は驚き盤(フェナキストスコープ)の
超でっかいのを、写真を24コマ分撮影して班で作ったのだけど、今年はどうするか。
いろいろ見せてくださった。ゾートロープは資料集に出てるから知ってたけど、
それ以外にもいろいろあるんだなあ。
今年は、プラクシノスコープ、という鏡を組み込んだ装置を作って
アニメーションの原理を体感する、という大枠が決まった。
昨年はCANONから機材を借りて、講師の方の謝礼も、とある財団から出していただいた。
学校だけじゃ面白いことって難しいんだよね、基本的にお金ないし・・・。
そんなこんなでサクサク決まる。私一人じゃ決められないことも、
近くに優秀な人がいるとすぐ決まってく。

昨年もやった陶芸の授業、今年はランプシェードを作ることにしたくて、
これも昨年度お手伝いしてくださった地域の陶芸倶楽部の方々に
今年度もお願いしようと思っている。

いろんな人の力を借りて、面白い授業をやりたいな。

アーティストの方が帰られてから、年間の授業計画を考えていた。
気がつけば外が真っ暗だったけど、だいたい決まった。
今年は螺鈿工芸(簡易だけど)にも挑戦することにした。
和菓子も、一応、樹脂粘土や透明樹脂を使ってデザインするところまではできそうだ。
本物を作れるかどうかは、もっと家庭科の先生とつめなきゃいけない。
本物はその次の次の年度になっちゃうかな。できたら次年度やってみたいけど。

外は風がビュンビュン吹いてた。
私にも、良い意味でいっぱい追い風吹くといいな。









無我夢中で

2012-03-27 22:30:53 | 日記
懸案だった指導要録も書き終わり、すっきり・・・
とはいかず、仕事が次々にある。教室の片付けもまだ。
同僚と「やってもやっても終わんないね・・・」とぼやく。
隣の席の先生は私とそれほど年齢は変わらないけど、
血圧が180を越えてしまい、今日は休んでいる。
しかも、夜眠れないらしい。
みんな疲れてる。このせわしなさ、なんとかしたい。

部活会計簿をしめたら、次は年間指導計画。
昨日夜中まで、年間計画表と横浜版学習指導要領の前でウンウンうなっていたけど、
結局半分も決まらず、半分ふて寝状態で寝る。もう知らーん!
年間35時間しかないのに、いろいろやれと教育委員会から指令が来てる。
横浜版学習指導要領はたぶん、国のよりすごいことになってる。
ゆったり制作したいのに、これじゃあ・・・。
委員会が出してきてる見本を見ると、
例えばペーパーナイフとかを10時間計画でやるとかある。
やった人ならわかる。10時間ではなかなか終わらない。
最低13~14時間はいると思う。
さらにスピードや技術の個人差も大きく出る。
この指導案書いた人、授業やったことあるのだろうか・・。
それとも10時間で、ばしっと切ってしまうんだろうか。

横浜版の学習指導要領は万事がこういう感じだから、
年間にやる題材数がものすごいことになっている。

*興味のある方は、売っているらしいのでぜひ見てください。
他県で図工専科、美術科で働く方にとっても、かなり参考になるはずです。
題材の紹介などもあり。面白いは面白いです。


*青いの小さくてすみません。青い方が学習指導要領。ピンクのは指導資料。

この時間数では・・・・全く足りないはず。
恐ろしき新教育課程。作る楽しみを味わえないよ。
そもそも年間35時間(1年は45時間)しか与えないのに、
「作る楽しみ」もあったもんじゃない。
しかもうちの学校は時間割の関係で1年生も35時間しかもらえない。
せめて1.5倍の時間数は欲しいな。

15時くらいに精魂疲れ果てておやつを買いに学校を出た。
近所の小さい手作りパン屋さんのパンが美味しいので、
こういう出られる日にはよく買いに行く。
小さい手作り焼きドーナツ(チョコつき)1個130円だったので、
同僚たちの分も買う。
小さいけど、甘くて、疲れている心と身体にはちょっと嬉しい。

ドーナツを食べたら、あとは集中して仕事していた。
気づいたらもう19時。人もまばらになっていた。
と、副校長先生が私のところに来て、
「互助会の金券、ちゃんと使わないと期限は31日までだよ。」
と、机の上を指差す。
机のシートの中に、互助会の券を忘れないように目に見えるようにしてたけど、
すっかり忘れていた。教員の組合から出る金券、年間で14000円分。
毎年、年度末の職員旅行代に使うけど、今年は旅行がなかった。
使う暇なんてなかった。
「頑張っているんだから、これで美味しいものでも食べてきたら?」
と、券が使える場所が載ってる冊子を持ってきて教えてくれた。

先生、ありがとう。でもそこまで行くのがしんどいなー・・・。
「私これで、睡眠時間と自由に使える時間100時間を買いたいです。」というと、
御愁傷様、と言われる。


そうこうしてたら東北で地震が起こる。学校だったので、即テレビをつけた。
同僚の携帯に津波警報が入って、職員がみんな緊張する。
こんな日々が続くんだろうか。
原発はいつか本当に壊れてしまうのか。
とにかく自分的には無我夢中の日々は続く。

なんだか国もだけど、自分の未来すら全然見えないな。


























春のあしおと

2012-03-26 21:16:50 | 日記
中学生は春休み。
けどそんなことは教員は関係ない。出勤。
今日はやたら朝の電車が混んでいた。
いつもと変わらない時間なんだけどな。

朝から部活だったので美術室を開ける、寒い。
ストーブの灯油は4月になったらもらえなくなるけど、
まだまだ寒い日が続きそうな気がする。

部活でやることを生徒と確認して、職員室へ引き返す。
・・・指導要録だ!とにかく! 
今日の目標はクラスの半分、17人分の要録を書き終わること。
午前中、20~30分に1回は美術室に様子を見に行くけど、
それ以外の時間はひたすら頑張る。カリカリ書く。
15:00の来客予定の時間まで、お昼ご飯も食べず、一心不乱に書く。
14:45くらいで17人まで到達する。やった!
明日は最後まで書ききる誓いを心の中に立てる。
結構しんどい・・・。

15:00の来客。
この来客は、ある意味、私の来年度を左右するキーパーソン。
どんな方がいらっしゃるのかと内心不安だったけど、
とてもあたたかな明るい感じの方で安心する。
相手に安心感を与えるような人だった。
話し込んでいたら、いつの間にか17:00に。
帰る後ろ姿が、ちょっとうちの母に似てるなあ、と思った。
この方の詳細は、4月になってから。
これから私のブログに頻繁に登場するかも。

今日の出会いはとてもよい出会いだった。
幸先いいなあ。

仕事も今日の目標のところまでコンプリートしたし、
ノートに書いていた目標に完了マークをつける。
でも多分、シールの方が嬉しいから、次回からシールにしよう。
・・・・小学生みたい。
でも仕事が終わったらシールが増えてくの、
なんだか楽しい。

楽しくなってくると、頭に音楽が自動再生されたりする。
ムーンライダースの「歩いて、車で、スプートニクで」が回る。
前夜に聴いて、とても良かったので。
なぜかブログに貼れないのが残念。・・・聴きたい方はyou tubeで探して。
Twitterには貼れるから後で流してみる。

春の気怠い空気の中で漂っている感じがして、いい。
春の、あの独特な感じ。
昔、京都の八坂神社で、
夜間ライトアップされてる大きい桜の木を見た。
その時の気分に似てる。
なんだか艶かしすぎて目をそらしたいんだけど、できない。
植物って、よくよく見てると、気持ち悪いなって思うときがある。
植物にも見られている気がする。

話がずれた。
とにかく春が始まってる。小さなあしおとはする。まだまだ寒いけど。









庭でぼんやり日曜日

2012-03-25 20:22:30 | 日記
今日は仕事しに行くつもりだったけど、
今朝早く、地震で4時頃目覚め、しばらくフラフラ起きていてまた寝て、
目が覚めたら12時前だった。
もう、昼過ぎからだと職場に人もまばらだろうし、
そうなると寂しいから行く気にもなれず、
朝兼昼ご飯をのんびり作り、コーヒーを飲んだ。
さて、せっかくの日曜だし。

Twitterでワタリウム美術館の
「重森三玲 北斗七星の庭」展が今日最後というのを見て、
行きたくなった。京都でみた重森三玲の庭園と茶室が素晴らしかったから。

地下鉄外苑前から歩いて8分ほどらしいのだけど、
超がつくほど方向音痴の私は迷う。
近くに止まってたタクシーの運転手さんに道を聞くと、
全く反対方向に歩いていたことがわかった。
聞いただけでは悪いので、タクシーに乗車。初乗り料金で着いた。

ワタリウム美術館は「美術館」ぽくないビルで、
広さはないけど、とにかく上下に長い。
受付で行列になっていた。狭いから入れないのだ。
10分ほど待って受付してもらえた。2~4階が展示室。
地下にはカフェがあり、更にその下では美術系の本をたくさん販売している。

重森三玲は古典などを研究しながら、
日本美術の美しさとモダンな感覚を融合させて
独創的な庭園を数多く作り出した人。
私は京都の旅で、初めてこの人を知った。

展示では東福寺方丈庭園の「北斗七星の庭」と
「小市松の庭」の原寸大模型が狭い展示室の中に
どかーんとあった。
京都で感動した、茶室の中の細部にわたるインテリアデザインも実物が展示されていて、
近くでじっくりみることができた。
京都の庭園美術館では、ここからは近づいてはいけませんラインがあって、
ちょっと見辛かった。
三玲は茶道や華道についても造詣の深い人だったらしい。
日本文化を知る上では、こういうことに触れておく必要があるんだろうなあ。
茶道はずっと興味があったから、いつかやってみたいなと思う。
ちょっとは奥ゆかしくなれるだろうか・・・・。

庭園美術を美術館でどうやって見せるんだろうかと思っていたけど、
4階の展示がかなり良かった。
プロジェクターで全ての壁に、
それぞれ異なるテーマでまとめられた三玲の庭が映し出されている。
中央には、御影石を模して作られた座布団?があって、
一見すると石にしか見えないのに、
座ると柔らかい。水の音や、細野晴臣による音楽、というか音が流れ、
座ってみていると映像の端が見えず、
実際にその場所で庭園を眺めているような錯覚に陥る。
静かで、ずっと座っていたくなった。
20分以上、ずっと庭園をそこに座って眺めていた。
心が落ち着いた。時々流れてくる不思議な音もいい。
メロディーは合わない。
情感を伴っていない「音」が、ちょうどいい感じだった。
日本の美術にはごてっとした情感溢れるものもたくさんあるけど、
削ぎ落した美しさというのはやっぱり日本美術の「売り」なんじゃなかろうかと思った。
三玲の庭園は、モダンで独創的でかっこよかった。
でもやっぱり、実物をみるに勝ることはない。
全国に400ほど手がけた庭園があるとのことで、見たい!と思った庭園の一つ、
「友琳の庭」は岡山にあるらしい。今度帰省したら行ってみようと思う。

カフェでお茶でもしたかったけど、
三玲の庭園からイメージを得た市松模様のケーキも美味しそうだったけど、
少しフラつくので帰る。まだ疲れがとれていない。

帰りに本屋で日本美術史の本とクウネルを買う。あと、yPadというノートを買う。
スケジュール管理用ノート。

「終わらす技術」(野呂エイシロウ著 フォレスト出版)という本を読んで、
自分のスケジュール管理がなってないことに激しく反省したから。
来年度からはしっかりスケジュールを管理したい。
やりたいこともたくさんあるから、
仕事だけで終わってしまわないようにしたい。

しかし、今日は仕事できなかった。明日からしっかりやんないとなー・・・。
・・・言ってるそばからスケジュール管理できてないじゃん!







のんびり気分で

2012-03-24 19:41:43 | 日記
久しぶりに休み。
昨日、最後の学活で見たスライドを編集し直す。
字幕のスピードとか、もう少し足したい画像を付け足す。
旧学活が4月にあるから、そのときまでにDVDに焼いて全員に渡すつもり。
写真は後で思い出になるから、本人たちよりも保護者の方が喜ぶかも。

曲は、事前に生徒に「好きな曲を教えて!」と聞いたときに出てきた、ゆずの「Hey和」にした。
他にも、ラルクとかAKBとか嵐とか、果てはボンジョヴィまで出てきた。
ボンジョヴィは面白そうだったので当ててみたけど、変だった(笑)ので却下。残念。
前期分のスライドを「Hey和」にして、
後期は雰囲気を変えてASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」に。
「リライト」は担任押し。歌詞がいい。君たちに聴かせたいよということで。
Twitterでも大学生の方がこの歌詞を以前つぶやいていた。やっぱり心に響く歌詞なんだね。


ついでに、ジャケットのイラストもカッコいい。
以前、中村佑介さんの画集を買った。衝動買い。

想像力が喚起されるイラスト。描かれてる少女がとても色っぽい感じもする。
さりげなくセクシーだなあ。


ステンド工房へ。今日仕上げたかったけど、
油分を取り除くのに意外と時間がかかった。運動場に白線を引くときの石灰を使って磨く。
ある程度きれいになったけど油分が頑固だったので、窓用のガラスクリーナーを使う。
さすがはガラスクリーナー、薄い油膜が取れてピカピカになる。
次の計画を立てる。今度はもっと気軽なものにする。
あと、美術室に行ってるときに職員室の自分の机の上に置く「美術室にいます」プレートを
サンドブラストで作る予定。わーい!

春休み気分全開だけど、指導要録がまだ書けてない・・・・。
てか手をつけてすらいない。
指導要録は学校に残しておく生徒の記録。成績の記録と学校生活の記録がある。
電子化されれば、連絡票の内容をコピーすればいいので楽だけど、
未だ電子化されず、手書きなのだ・・・早く電子化して。
間違えたら、電動消しゴムで削らなきゃいけない。面倒だなあ。
明日から12人ずつくらい書く。3日で終わらす!
教室も、生徒の荷物はないけど、その他まだいろいろ残っているから片付けもある。
少しは遊びたいので、全力で仕事を終わらせる決意をする。
・・・そして歯医者さんにも行く決意をする。
歯医者さん、中学から行ってないから怖くて仕方ない・・・ブルブル。



夕方になって晴れてきた。
雨上がりは空気が気持ちいい。
チリが雨で落とされて、空気がちょっと綺麗な気がする。

天気のことに気持ちが向くほどの休みの日ののんびり気分。
なにより癒される。






1年間の区切りの日

2012-03-24 00:36:42 | 日記
修了式が終わって、1年が終わった。
昨日は2時間ほど仮眠を取って、1年間の行事をスライドにまとめ、最後の学級通信を書いていた。
ついでに、1年に出す春休み課題の説明プリントも作っていた。
この一週間、怒濤のような生活。
眠るじゃなくて、意識を失うかのように、歩いていてもめまいがした。
しかし不思議なことに、ラストに向かうテンションというのは高くてなんとかなった。

連絡票を一人ひとりに手渡した後、みんなでスライドを見た。
急いで編集したから、もっとここは字幕が長く出てた方がいいのに・・・とかがいくつかあったけど、
女子が泣いていた。心に迫ってきたのは、自分たちの活動の思い出なんだけど、嬉しかった。
涙は来年の卒業式までとっておいてよ、というと笑っていた。まだあと1年ある。
男子は、いつもダラダラしている最後の帰り学活の挨拶を、
今日は大きな声でしっかりとしてくれた。

ありがとうございました!

それは、こちらの言う台詞です、と思う。
子どもたちから、自分の不甲斐なさを学び、
愛情とは歌の歌詞なんかのようにはちっともかっこよくなんてない、ひどく大変な行為であることを知った。
人を大切に思えるようになるために、どれだけ自分が毎日試されていることか!!

知れば知るほど、ものすごく難しい仕事であることがわかってきた。

午後は新クラス編成会議、もう大詰め。
立って、生徒たちの情報カードをみてるんだけど、意識がない。足もふらつく。
もう今日は早く帰ろう・・・帰って寝よう、と思っていたけど。

クラス会計簿を済ませ、出席簿を整理し、いらない紙をシュレッターにかけていると、
ちょっと意識がはっきりしてきた。夕方6時頃のことだ。
そして帰れなくなった。同じ学年の先生のクラスに生徒指導が入ったのだった。
一人残して帰るわけにはいかない。学年の先生は全員残留した。

事件は警察も出てきて、おおごとになっていた。
とりあえず関係者を全て学校に集めて、本人達がなぜその事件を起こしたのかを明らかにする。
家庭的に様々な問題を抱えている子ども達は、
結局、親に認められていない、相手にされていない寂しさから犯罪に走っていることがわかる。
今日のケースもそうだった。
親を含めての話し合いは、4時間にも及んだ。23時に終わった。
途中で、今日をもって定年退職する先生が、残っている職員全員にロールケーキを買ってきてくれた。
何も食べていないから、みんな喜んで食べた。

年度末はみんなフラフラで、昨日は朝4時まで学校で仕事してた人もいたというし。
まあ、私も起きてたけど。昨日は、ほとんどの先生達が起きていたかもしれない。
目がまっ赤な先生がたくさん。クラス最後の学活に、なにか子どもたちにサプライズを用意するためだ。
実際、一人ひとりに小さなプレゼントを作ってきた先生もいるし、
私のようなスライドの人、文集を作る人、「ミニ卒業式」をクラスでやる人、
みんな、子ども達との別れをそうやって惜しむのだ。

生徒指導の方は、一応のメドはついたとはいえ、
明日以降もまだまだ時間をかけて取り組まなければいけなさそうだった。

残っていた先生が、車に乗せてくれた。あまりに私がフラフラなのを見るに見かねて。
帰りながら、たくさん話をした。
彼女は普段はわりと無口だけど、自分の考えをきっちり持ってるなあと思う。
雨の中、車の中で楽しくおしゃべりしながら帰った。

人に支えられて今年の1年もやっと終わった。今が1年の終わりだ。
今年は、周囲に心を開くのが苦手な私も、やっと固い殻からちょっと顔を出して、
外の世界や人を見始めた。周囲の人が、とても温かいからそうできるようになった。

もう、今フラフラ。
ちゃんとかけているのか・・・。今、横になれば、1分で眠ってしまうだろう。
今年もいい1年だった。
来年度もたくさんの人と温かい交流ができればいいと、心から思う。



















対応できます

2012-03-19 22:57:58 | 日記
昨日が楽しすぎたせいもあり、今日はぼおっとしている。
日曜と火曜が休みなんだから、オセロみたく挟まれた月曜日も休みにしようよ・・・と思う。
生徒の中にも「家の都合で」休んでいる子がいた。たぶん、家族旅行。
日本は休みが少なすぎるよね。

他の学校ではもう授業はなくなって、大掃除などで学校生活を過ごしているようだけど、
うちはまだ木曜まで、ギリギリまで授業がある。
今日も授業。そして午後は「不審者対応研修」だった。
昔はこんなのなかった。

区の警察署の方がいらっしゃって、
学校内に不審者が侵入してきたときの対処法についての講演。
そして、不審者がいることを放送で生徒たちに知らせるための「暗号」講座。
何かがあったときはこういう校内放送をしますよ、という共通認識を持っておく。
これは詳細は言えない。
どこかから流れて、不審者が自分のことを言われているのがわかってしまってはまずいから。
放送を聞いてからの動きの訓練もする。1、2年全員が無事に移動を完了するまで7分かかった。
7分・・・・短いのか、かかりすぎなのか、微妙だ。

学校への不審者侵入といえば、2001年に起こった大阪付属池田小の児童殺傷事件が記憶に新しいか。
子ども達が次々殺された恐ろしい事件だった。この話を学活で生徒にした。
生徒たちがまだ生まれたばかりの頃の話だけど、何人かの生徒は事件の概要を知っていた。
この事件の際、何人かの職員が犯人とすれ違って挨拶をしていたという。
たくさんの人が当たり前のように出入りするのが今の学校だから、こういう話はかなり怖い。

うちの学校がある区でも校内への不審者侵入は、実は相次いでいる。
凶器を持っていることはまれだけど、
そうはいってもつい最近、横浜のとある高校で刃物を持った男が侵入した事件はあった。
この時、学校に侵入した理由は、
「朝練してたサッカー部の生徒たちに失礼な態度をとられて腹が立ったから。」だという。

生徒達が失礼なのは、日常茶飯事。子どもだからね。
それでも日頃から子どもと接点がない人は、ちょっとした子どもの言動にムカッときてしまうのだろう。
こういうことも、一応、生徒に話しておく。
社会では、失礼なことを言ったりやったりすると、許してくれない人もたくさんいると思って、と。

生徒達は、警察署の方のお話を神妙な顔で聞いていた。
元気で生きていることは当たり前なことじゃない。
突然崩される時が来ないとも限らない。来て欲しくはなくても。災害でもそれは学んだ。
また、ちょっと話が違うけど、区内では痴漢なんかの不審者も相次いでいる。
たぶん、中途半端に田舎だからだ。
塾帰り、22時くらいに一人で家に帰っている子で、変な人に追いかけられたという子が結構いる。
かなり怖い話だ。こういうのはエスカレートするから。

いろいろ意識してないと非常時はパニックになる。
普段なら冷静に対応できることも、できなくなる。
だから、こういう訓練をしておくことは大切だ。

もし、不審者が校内に侵入してきたとき、
私たち教員は、すぐに管理職を中心に立てた作戦「配置」につくという。
警察の方が学校へ向かっている間に不審者を止める最初の砦は、私たちだ。

絶対に起こって欲しくはないけど、おかしな人は、一番弱い存在に向かって来る。
そして、おかしな人は、確実に増えている。


ぼおっとしているなんてダメだわ、と気持ちを新たにする。

















小パニック奈良の旅 

2012-03-18 18:23:00 | 日記
今日は6時起き。前日に遅刻した負い目もあり、早々と目が覚める。
友達も起きて、お茶を淹れてくれた。
昨晩、着くなり寝落ちした友達は、昨晩と同じ格好で、まだ寝ていた。
そろそろお風呂行かないと7時に出発できないよー、と軽く起こす。
女性3人の旅、全然気兼ねないこの感じがいいね、と3人で納得する。

待ってる間、久々にテレビをみた(笑)。
マツコ・デラックスさんと中村うさぎさんがトークしてた。
朝から濃かったけど、2人とも賢いね。

今日は、正倉院の特別拝観に行くことのみの日。
12時には、新幹線で京都から発つのだ。忙しい。
京都駅で軽く朝ご飯的なものを購入。私はなぜかどら焼きにした。
昨日、部屋で飲もうね!と購入したスパークリングワインとグレープフルーツサワー、
帰りの新幹線で「乾杯」することにして、紙コップも買う。

友達の一人が今回ipadを購入してて、路線検索をする。
京都のことしかみんな頭になかったのね・・・。
京都駅から法隆寺前まで、結構めんどくさいね、という話になった。
乗り換えに継ぐ、乗り換え。最後は徒歩。
しかも、帰りは新幹線の出発時間ギリギリだし、事によっては間に合わないかもね、という話になった。


しかしここまで読んで、鋭い方はもう気がついているでしょう。

そう、私たちは大きな勘違いをしていた・・・。
とりあえず、近鉄大和西大寺までの切符を購入した後にそのミスに気づく。

「・・・あれ?正倉院って、法隆寺だったっけ?」
一人がぼそっとつぶやいて、はっとした!!!


そうだ、正倉院は東大寺だ・・・。
これ、中学の歴史の知識だよね・・・・・。
一瞬、北風がひゅるる~んと3人の間を吹き抜けた。
いろんな意味で、寒かった。
ここが、今回の2番目の大・大反省点だ。

急いで地図で見ると、東大寺は奈良駅付近。
全然違うところに行こうとしてたのだった。
とりあえず気がついて良かった。しかも別に払い戻しすることもなかった。
特急に乗り込み30分、近鉄奈良駅に到着した。
拝観は10:00から。時間があったので、コーヒーとトーストで喫茶店にてモーニングセット。
安くてボリュームがあった。
店員さんが「近くに興福寺がありますよ。」と教えてくださって、予定外だけど行く事に。
阿修羅に会いに行こうか!ってことで。

興福寺は、仏像美術館の様相を呈していて、かなりの大迫力で仏像が見られた。これぞ祭りだ。
仏像には特別興味はなかったけど、
3Dで見ると、筋肉表現、表情、衣装や持ち物の凝り方など、
ものすごく心魅かれた。美しい。てか、今にもこちらに向かって動き出しそうなこの臨場感。
なんて技術、そして想像・創造力。
鑑賞は図版じゃだめだわ、実物じゃなきゃ、と実感する。

感動しすぎて、同僚に「阿修羅マグネット」をお土産に買う。
・・冷静に考えると、いらないかもしれないものっぽいと気づくのはだいぶ後だよね。

そして奈良公園の鹿の群れを抜けて、東大寺へ向かう。
地図上ではすぐに見えても、奈良はなめたらやばい、広い(教訓)。
京都とは違う。京都は狭いのだ。
・・・遠かった!!!!! 歩いていくのはダメだ。
途中からではタクシーもつかまらず、
しかも拝観時間に遅れるわけにも行かず、雨の中、小走り。
ヒッチハイクしようと思ったけど、友達に止められる。

ぜーぜー言いながら、やっと東大寺。
なんだこの忙しさ。
正倉院といえば、釘を1本も使わない校倉造りだ。
だけど模型には使ってあった。なぜなんだ、模型。

正倉院は建て替え中で、今、屋根を下ろしている。
その屋根の瓦がものすごく面白いのだ。瓦に押してある印のデザインにもいろいろあることに気づく。
そして鬼瓦が四方2つずつ、合計8つあるけど、全部表情が異なる。面白い。
・・・・ちょっと、顔が怒った機関車トーマスみたいだなと思った。(*Twitterに画像投稿済み)

そうして今度はタクシーをつかまえて、近鉄奈良駅に。5分もかからないなんて!!!
(教訓)奈良はタクシーで回るのが賢い。

京都駅から12:06発の新幹線に乗って。前日飲み損ねたスパークリングワインとグレープフルーツサワーと
紙コップで乾杯!! 
無事に(???)旅が終わったね。でも家に帰るまでが修学旅行だね、と定番なことを言ってみる。



正直、はじめは一人旅のが楽しいと思ってたけど、
彼女らと回ることで、たくさんたくさん発見があったし、何よりすごく楽しかった。

一人は、なんと採用試験2次で隣の席、
もう一人は、初任として一緒に入った仲間が心の病になって退職したあとにその学校に入ってきた先生だった。
2人とも研究会で話すようになって仲良くなったけど、実はその前から縁があったことを知って驚いた。
出会うべくして、出会ったみたいだ。
結構孤独なこの職業で、心の支えになってくれる「友達」を見つけた。

夏、またこの3人でまた旅に出る。

・・・今度は、遅刻はしませんから。

















あたふた京都 珍道中 その3

2012-03-18 17:20:47 | 日記

ほんとは出町柳まで戻ってきたら、そのまま京阪電車で、
四条や三条にガイドブックで気になった面白雑貨屋さんへショッピングに行く!
という予定だったんだけど、まだ15:00。
もう一つどこか行こうよ、ということで、京阪電車で行ける伏見稲荷神社へ。
これはもう有名どころ。


行くまで知らなかったんだけど、ここって、「すずめ焼き」が名物らしくて、
参道にいっぱい売ってて、肉がダメな私はブルー、しかも鳥さん大好きな私としては・・・合掌。

伏見稲荷は、山の中約4キロにわたって、ずっと鳥居が続いている。所要時間2時間!
それは無理だな、と私たちは、池が見えた30分くらい行ったところで引き返したけど、
確かに2時間もほぼ途切れることのない朱の鳥居をくぐりながらひたすらに歩いていると、
いつの間にか異界へ入ってしまって、白い大きな狐が目の前に現れて・・・・・
と思わされるくらい異様な場所だった。神がいる空間を演出している。効果絶大。
仏像にしても、神社の意匠にしても、昔の人のイメージ力って結構ハンパない。
仏像の中には、どう考えてもアニメのキャラみたいな独創的なのもあったりした。
アニメって、日本文化の発露の一形態なんだなあとしみじみ思う。ここで思うか(笑)。

神の存在を信じたくなりながら、参道で豆腐黒ごまソフトクリームを食べる。
そこからは四条・三条付近で京都ならではの雑貨屋めぐり。
sou souの服やシューズ、足袋靴下、ハンカチ。
和装っぽいけど洋装、不思議。友達が大好きだっていうので来てみたけど、
結構いいな、ともう一人の友達はシューズ購入、旅先で。
私も服と足袋靴下とハンカチ5枚を購入。結構高かった。

そして田丸印房でへんてこりんな江戸ハンコ。
もうこれ、ガイドブックで見た時から一目惚れしてたアイテム!

提出物の確認印に使うわ、これ。こののほほん加減、たまらない。

そして夜は予約してた三条の「亀甲屋」さんへ。京都の安価なおばんざい料理。そしてお酒。
京都のお店は、入り口は狭くても、奥がすごい広い、というか縦に長い。
入る前と入った後の、店の大きさの印象があまりに違って驚く。
引き揚げ湯葉もいただく。なかなか湯葉の膜が張らなくて、お腹がグーと鳴る。
美味しくて楽しくて、私は「青谷の梅」という梅酒を、
友達は京都の地酒を、もう一人はなぜか泡盛を。私以外はお酒にかなり強い。
バカな話、真剣に人生の話、はたまた美術科教員としての気持ち、志。
お酒が入るといろいろ話せる。
帰る頃になって、おかみさんが、
「みはりました? 京都の一番の売れっ子舞妓さんの紅葉さんが奥にいらっしゃってるんですよ?」
と教えてくれた。のれんの向こうに少し見えた華やかな着物姿。本物の舞妓さんだ・・・。
お客さんとご飯を食べにきているらしい。うわあ、「同伴」ってやつね・・・。
ドキドキしながら見る。うーん、これぞ大人の修学旅行だね!と意見がまとまる。
23時、やっとこさ、西本願寺付近のホテルへ。
着いたとたんに、一人が寝落ち(笑)。結局朝まで彼女目覚めず。疲れたのね。
私ともう一人はお風呂のあと、しばらく寝転んで話す。

まあ、人生、お互いいろいろあるやね(笑)。夜に話すと、より親しくなれる気がする。
夜、ふっと目が覚めて、
「ここどこ!?」って一瞬パニクる。
隣で寝てる友達を見て、ああ、そうだった・・・・と落ち着く。
次は、奈良へ。






あたふた京都 珍道中 その2

2012-03-18 16:33:59 | 日記
というわけで、学校風に言えば、京都駅から「班別自主行動(笑)」がスタート。
荷物を預け、一つ目の目的地、東山五条にある六波羅蜜寺へ。京都駅から徒歩。
今回は、各自が行きたいところをあげて、できる限り行くという無計画無鉄砲弾丸ツアー。
でも、結果的に全部回れたし、予定してたところ以外も行けた。
しかも全体を通して「日本文化の良さを再発見」した旅にもなったと思う。
いやもう、これは真面目に。

六波羅蜜寺は空也上人立像がみたかった友達の推薦。
しかし「空也上人立像」という言葉がなかなか3人とも出てこなくて、
「あの、口から『んべっ!』て、いっぱい仏像出てきてるやつ」
という、罰当たりな形容で形を思い出すという・・・美術科教員ファイト!!


*これ、撮影禁止です。ネットから画像はとってきました、あしからず。
雨がしとしとと降る京都の朝。
雨って嫌いだけど、しっとりしたお寺のたたずまいは、静かでなかなかいいものだった。
お香と線香の香り。
お客さんも少なくて、ゆっくり像を見る。上の空也上人以外にも、
重要文化財の「平清盛坐像」や定朝作の「地蔵観音立像」などもある。

空也上人立像、思いのほか小さくてびっくり。しかし、なんて細やかな細工。
資料集では知ってても、平面だと良さって伝わらないみたい。
立体で量感を感じて初めて、美しいな、いいなと思った。

京阪七条から、出町柳へ。次の目的地は重森三玲庭園美術館だ。予約は11時だった。
完全予約制なのだ。
到着すると、庭園が見えるお座敷で他の観光客4人と合計7人で、
地元ボランティアガイドさんの話を伺う。話がうまい。
お座敷の上にあった照明は、イサム・ノグチが寄贈したもの。
庭園なんて、と思うかもしれないけど、ここは必見、隠れた京都の名所だ。
日本文化の伝統的な美しさと、モダンデザインが融合した素晴らしい場所だった。
重森三玲がデザインした庭園は、各地にたくさん残っている。ぜひ、行ってみたい。
お茶室に通されたんだけど、このお茶室が、ものすごくいい。細部の釘隠しまで、
三玲本人がデザインした清水焼の陶板なのだ。洗練されたデザイン。
隅々まで行き渡る「美」の心。雨もやみ、鳥の鳴き声だけがお茶室に響いた。
ここで、お茶、飲みたかったねーと情緒の無いことを言いながら後にする。
*お茶室内部は写真撮影不可。外からなら撮れますが、なかなかうまく写りません。


京都大学でお手洗いを借りる(笑)。ちょっと賢くなったような気分、気分だけ。
河原町今出川付近でガイドブックで調べたお店で安価でかわいい和食屋に行きたかったけど、
予約貸し切りで入れず、近くのおそばやさんで食べる。
京都の薄味おそば、梅干入りがさっぱりして美味しい。
歩いて下鴨神社、糺の森へ。世界遺産。ここは私が行きたかった。
森が大好きな私としては、ここは外せない。

この糺の森には縁結びの神様とか美の神様とかも祀ってあって(笑)。ビックリ!
おみくじを引いたり、美の神様に「ちょっとでもきれいになれますように~」
と、3人で人生に無駄な抵抗をしてみる。
美の神様のお社の前で友達が、
「・・・でもさあ、生まれる前に、親にここに来て欲しかったよねえ。」としみじみつぶやく。
・・・まあね、そうね。同意(汗)。
糺の森は、普通に通学路などにも使われてるようで、なんて素敵な学生生活!と思う。
毎日、森に癒されそう。

晴れてきて、鴨川沿いを出町柳までぶらぶら歩く。鴨川の飛び石がかわいい。

昔は、カメの石しかなかったように思うんだけど、今は千鳥の形のもあった。
素敵。ここ、映画の「マザーウオーター」でも使われてた場所だね。学生時代から大好きな場所。
出町柳まで戻る。

【まだ、続く。】



















あたふた京都 珍道中 その1

2012-03-18 15:46:10 | 日記

京都&奈良ツアーから帰ってきて、「大人の修学旅行」終了。
学校でも、何かの行事のあとには必ず「振り返り」をやるので、
振り返ってみる・・・・もうこれ大爆笑だった。

帰りの新幹線の中で、次の旅行の候補地の話が出る。
美術系プロジェクトを観に行くのがメインで、
仙台と岡山と岐阜が候補地にあがる。
第二弾は、夏休み。4~6月は仕事に勤しむ。

今回の反省点、大・大・大反省点のその1は・・・
何を隠そう・・・遅刻したこと!

朝6時半台の新幹線を指定席でとって、
6:20に新横浜集合の予定だったから、
4:30に起きて、5:30くらいに地元駅から電車に乗ればいいと思ってた。
ところが前日、仕事したり、京都のガイドブックを読んでいたら全然眠れなくなって、
2:00すぎに「あと2時間だけ仮眠・・」と思って床についたのが間違いだった。
仮眠なんて、できないのさ・・・・。悟ったよ、やっと。

メールで起きる。外はまだ暗い。あれ、まだ目覚まし鳴ってないよな?
寝ぼけ眼でメールを開くと、友達から。
「私、今、自宅を出発しました!!今日は超楽しみ~!!」

・・・あれ?自宅を出発した??
と時計をみると、もう5:30、え、やばい!!
深く眠っていたようで、目覚ましの音に気がつかなかったのだ!
急いで準備して出たのが5:45。駅まで急いでる途中に携帯で時刻検索をしてみたら、
どうしても電車では少しだけど間に合わない。ど、どうしよう・・・。
とりあえず電車に乗ってみたものの、やっぱり途中で降りてタクシーをつかまえる。
タクシーの運転手さんいわく、
「土曜の朝なら空いているはず。バイパスを通れば間に合うかも。」とのことで、高速料金でバイパスへ。
が、しかし・・・。
雨の朝、バイパス道路は混んでいた・・・ああ、アウトだわ。凹む。超凹む。
友達にメール。もう必死で謝る。指定席おじゃんだわ。
しかも高速料金、超高い・・。
とりあえず先に新幹線で行ってもらって、京都駅で待ち合わせすることにする。
7:00ちょうどくらいののぞみに飛び乗って、自由席に座る。
メールで先に行った2人と会話しつつ、朝ご飯を食べてなかったので、
オムライスの小さいお弁当を買って食べる。
凹んでても反省しててもお腹は減る・・・。私ってバカだわーと身に沁みて思う。

9:00、京都駅でお土産を見たり、展望台に登ったりして30分前に到着していた2人は待っていてくれた。
2人とも、大爆笑だった・・・・。(泣)
「もうさ、この旅行は、◯◯ちゃん(私の名前)の遅刻からして、何かが起こる予感がするよ。」
とのたまう友達。
しかし、彼女のこの言葉は、2日目に当たるのだった・・・。

【続く。】





たからものを集めに

2012-03-16 22:06:51 | 日記

学校に電話が多い日。
何も考えてなくて、普通に電話を取る。
管理職に取り次いだら、横から主任が、
「どこの学校からだった??」となんだか緊迫していた。
「◯◯中からでした。」と答えると、
落ち着かない様子に。

なんでかなーとよく考えてみたら、そうだ人事異動の時期。
あれは、他校からの照会の電話だったのかあ。
うちの学年からも定年退職や異動の人がいるから新しく入ってくる人が当然いるはず。
毎年、たくさんの人が出入りしてるから、また今年も別れや出会いがあるんだな。
やっと慣れてきた頃に、環境ががらっと変わる。
春は何かと疲れる日々にいつもなる。
基本的には一人で仕事することが多いけど、気軽に話せる人もわりとできたから、
また環境が変わるのは少し残念だけど。

非常勤から3校目にあたる今の学校、いいんだけど、職員のチームワークはいまいち。
管理職がやろうとしていることをことごとく嫌がる、昔からいる先生方がいる。
管理職は民間からの採用で、新しいことをガンガンやりたい人だ。
取り組みによっては良し悪しもあるけど、基本的に私は面白いことが好きなので賛成だ。
でもそうじゃない人もいるみたいで、
職員会議がいつも紛糾して困る。昨日の職員会議もそう。
これがもし1つのクラスだったら、荒れてるクラスだよなーと思う。
生徒に、相手のことを尊重しなさい、個性を認めて仲良くしなさい、とか言えないよね。
子どもは大人の社会の鏡だもんね。

そういえば、今日、放課後に修学旅行準備委員の生徒達と修学旅行の大ポスターを作っていたけど、
生徒の話題が、好きな男の子のことと嫌いな女の子の悪口ばっかり。
「それしかないの? 話題。」と思わず聞いてしまう。
だって、「モテる男の子を落とす方法」なんて、雑誌じゃあるまいし・・・。
君たちはOLか。
・・・会社時代は、みんなそんな話で超つまんなかったな。
見上げると青空。
ブルーハーツの「青空」って曲を脳内再生していた時代を思い出す。


♪運転手さん そのバスに
 僕ものっけてくれないか
 行き先なら どこでもいい
 こんなはずじゃなかっただろ?
 歴史が僕を問いつめる
 眩しいほど 
 青い空の 真下で


今度は塾のクラスや模試の話。
中学の時ってこうだったっけ?

隣で活動してる美術部の生徒は、好きなバンドとか、アニメとかの話。
他の部の子からは「オタクっぽい」と思われているこの子たちだけど、
私はこんな話題の方が楽しい。
自分の大好きな世界を一生懸命に語ってるから。

いろんな世界を知って、好きなものやことを少しずつ増やしていきたいね。
そんな大人が増えてけば、子どももきっと変わって行くんだろう。

さて、明日はスーパー早起き。美術科教員3名で、
京都&奈良の「大人の修学旅行」へ。
メインは正倉院の特別拝観だけど、
京都では各自一番行きたいところをあげて、そこに行く。
一人は六波羅蜜寺、もう一人は庭園美術館、私は下鴨神社内の糺の森。
わくわくして、今日眠れるかな・・・。
小さなこの旅行で、自分の中の「たからもの」が増えればいい。

しかし学校の先生って、どうしてこう集合時間が異様に早いんだろう・・・。