しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

週末の衝撃 2

2013-11-30 01:41:25 | 日記
最初はミュージックビデオだった。
ル ペープル・デ・ルヘルペというフランスのバンドの『トーキング・ザ・クラッシュ』という曲。
このジャンルの曲はよくわからない。エミネムの曲の感じに似てた、というとわかりやすいか。
これは映像がとてつもなく怖かった。
で、先日の学校での研修の内容を唐突に思い出した。


研修で、学習障害の生徒について、
本当に世界の見え方が物理的に違うことが原因であるということを勉強したのだった。

文章が耳からだと理解できるのに、読むことができない。
それはどうしてかというと、
本の行が視覚的にうねうねと曲がったり、
ところどころで文字の大きさが変わったりして見えているからなのだ。
彼らから見える世界を映像で再現したものがあって、
確かにこれでは文章が認識できないだろうな・・というレベルのもので驚いた。
まるでネットでの認証作業のときなどに、よく変形した英字や数字がでてきて打ち込んでください、
というのがあるけど、まさにああいうのが並んだ世界なのだ。吐きそう。。。



街の風景、顔、全ての物がひしゃげて、曲がっている。
その中でひたすら疲れきるまで働き、ただ砂糖を乞うブロイラーの群れ。
言うまでもなく、ブロイラーは私たち一般の人間を暗喩しているのだろう。
これ自体はよくある発想の仕方だけど、絵そのものがとにかく怖いのだ。
そして、その一般のブロイラーが暴れ始めたところから、
ものすごく表現のグロテスクさが加速する。
自由を求める闘いというのをイメージで表現すると、
ああも恐ろしいものになるのか、と戦慄。
日本人にはとてもできない、激しくて怒りに満ちた表現だった。



『アニインパクト』の名前に相応しい、衝撃的なものから始まった。

その他、半人半魚(顔が魚)の少年の絶望を描いた作品(これもものすごく怖かった)や、
荒廃した世界でやっと宗教(を表していると思われる)でオアシスを作ったと思ったら、
またそれを壊される恐怖と絶望を描いた作品など、
とにかく『マニア2』は世界に対する不安感や絶望を表現したものが多かった。
灰色と赤と黒の世界というイメージ。

一部、手法が実験的なものも含まれており、これがアニメ?と概念を覆されたりもした。
(『2週 2分』(カナダ)や『リサイクル』(中国)など)


言葉を介さず、イメージで本質を伝える。
アニメーションの素晴らしさや衝撃の強さを思い知った。
これは恐ろしい兵器にもなりうるなあ・・・。
「マニア2』で上映されたものの中には、
トラウマになりうるものさえあった。最初のとか・・。


それと、アニメーションの絵と同期した音楽のリズムの良さ。
音楽とリズムと映像がぴったりしたときの心地よいという感覚。
心にも感覚にもインパクト大だった。

21:00からの『インパクト3』は、『マニア2』とは趣が異なる作品だった。
詩的で、美しい表現のものがたくさん。
1時間20分の上演で7作品。
どれも良かったけど、一番気になったのは『パオ』(フランス)。
東洋の美しい風景、彼方への『旅』。心が震えた。
もう一度観たい、いや何度も観たい。DVD、早く出て!!!

『モンパルナスのキキ』(フランス)も、
多数の文化人と交流のあったキキの自伝をもとに作られたもの。
内容も、表現の手法も興味深い。美術部の生徒にみせたい。

他の国の作品も良かったけど、ダントツでフランスのアニメーションはいい。
日本人には理解しやすいのかもしれないな。

『テビュランの王 マルセル』(アメリカ)も、
抽象表現と具象表現が入り交じってとても美しかった。



そして海外のアートアニメーションをみるにつけ、いつも感じるのは、
生命力や創造力が、なんとなく日本では、
他国と比べると枯渇しているのかもしれないということだ。
私たちが知っている『自由』なんて、全然たいしたことないということ。
ずっとここにいると、案外、感じなくなってしまうのだ。

それは、もしかしたら教育によるものなのかもしれない。
なんか、大きな責任を感じるよ。
そういう意味でもインパクト大の映画祭。

アニインパクト ジャパン。
日曜まで。
ぜひぜひおすすめです!!





























週末の衝撃 1

2013-11-30 00:43:54 | 日記
3年生の評定提出もあり、慌ただしかった今週。
確認の表にはんを押して、全て終了。
こんな評定で内申点が決まって、行ける高校もだいたい決まってしまうなんて、
絶対早くなくなった方がいいよ、このシステムは。

疲れきっているところに、教育委員会からのアンケートやらいじめについての調査やら。
「多忙感について調査したい」とか、仕事を増やさないで欲しい~。
忙しいに決まってんじゃん・・・。
わけわからない事務仕事にあくせくしながらも、今日は楽しみがあった。

Twitterで流れてきた「アニインパクト ジャパン」という、
国際アニメーション映画祭での受賞作のみを集めた映画祭が、
昨日と今日、日曜日の3日間、
横浜のブリリア・ショートショート・シアターで行われている。

これ、木曜の午前中からやっていて、
ほんとは全て観たいのだけどそういうわけにはもちろんいかないので、
今日の夜の19:40の『マニア2』と21:00の『インパクト3』を観ることにした。
17:40の『インパクト1』も観たかったんだけど、学校を出られないから諦めた。

ネットで事前に調べると、『マニア2』は性的、暴力表現を含む作品がある、ということで、
注意のマークがついていたので、かなり内容が濃いことは予想できた。
『インパクト3』には興味がある作品があった。



19:00前にはここのシアターの最寄り駅につくことができた。
少し歩くのだけど、横浜のあのあたりは少し苦手だ。
人工的な街で、とにかく広いし、田舎者の私にはとても冷たい感じがするから。

金曜日だから少しは賑わってるのかと思いきや、
このシアターのある施設は人がいない。
1Fの路地では青い照明が誰もいないのに煌煌と光っている。ちょっと異様だった。

2Fのシアターにあがると、ようやく人影が。
といっても10人ちょっとくらい。でもほっとした。

開始まで少し時間があったので、
チケットを購入した後はラウンジでカフェオレを注文して、ソファーに座ろうとして、
前でお茶している人が目に入って、二度見してしまった。

山村浩二さんだった。
そういえば19:40の回の前か後に登壇してお話をする、というTwitterの情報はあったけど・・。
山村さんの作品はほとんど観たし、
しかもカフカ原作の「田舎医者」まではほとんどの作品をDVDで持ってる私からすれば、
神様のような人だから、普通に近くでお茶とか飲んでるととっても変な感じがした。


山村さんは日本人の方と、かなり濃い感じの外国人の方とおしゃべりしていた。
後から、その外国人の方は、
南アメリカの新進気鋭のアニメーション作家であるファン・パブロ・ザラメラさんであることが判明。
(パンフレットに顔が出ていた。)

豪華なのに、人が少ないよ・・・もったいない。夜の部だからか。


『マニア2』では約1時間、9本の作品が上映された。
その前に山村さんのトークがあり、この映画祭の行われる経緯や、
山村さんの注目している作品などが紹介された。

覚悟はしていたけど、しょっぱなから凄かった。













星々の距離

2013-11-22 23:52:18 | 日記
昨日の夜 PM7:00過ぎ、職員室。

中間テストが終わり、遅くまで残って採点作業をしている先生方。
私もその一人で、3年生から急いで採点を始めていた。
3年進路の成績は東京・神奈川の学校では12月初旬には出ていなくては入試に対応できない。
締め切りは来週に設定されているから大変だ。

そんな中、焦りつつ仕事をしていたら、
向かいに座っている先生の様子がなんだかおかしい。
お腹を抱えてうんうん唸っている。

「どうしたの?」と声をかけると、
「腹が痛いっす・・・。でもたぶん風邪とか、そんなんだから大丈夫だと思います・・。」
というのだけど、顔色がおかしい。

聞けば昨日、トイレにいったら出血してたというので、
それってとにかく病院へ!!!!と他の先生と言ったものの、
本人は、「いや、採点あるし、ちょっとしたら治ると思うから・・・。」
と、半分、机に顔をくっつけたような状態で採点を続けていた。

「病院、嫌いっす・・・」とか言ってるので、子どもじゃないんだから!!!
と、みんなで言っても、大丈夫っす、を繰り返すばかりだった。
その後、私はその先生よりも先に退勤した。


で、今朝出勤したら、いつも私より早いはずのその先生はまだ来ていなかった。
風邪ひきで今日は休むのかな・・・・と思っていたら、
なんと、
「腸が破れている部分がある。絶対安静です!!」と、病院のお医者さんに言われたとのこと。
既に一人、調子の悪い先生もいるので、責任を感じたその先生は、
「絶対、行ってはいけないのですか?ダメですか?」と、
しつこくお医者さんに食い下がったらしく、
「君は人の話が聞けないのか!!!」とこっぴどく怒られたとのこと・・・。
原因がわからず、ストレスではないかと言われたらしい。
うわあ・・・・・。


うちの学年は担任6名、副担任3名、個別支援担当の先生1名。
この中で、胆石で調子が悪くて今日は休んでいた先生1名に、この先生が1名休んだ。
今日は6時間目、12月にある福祉体験学習の事前学習がある日。
担任2人不在で、人が足りない状態になってしまった。


ちなみに他学年でも、各学年に1名ずつ、担任で入院している方がいて、
先日、救急車で運ばれた別の胆石の先生が1名、という状況だ。
かろうじて出勤している先生方の中にも、体力的にも精神的にも限界を迎えつつある人もいる。
病人、多過ぎるでしょ。



しかも今日は、生徒に怪我が多発した。
全く別の時間に、別の場面で起こったものだけど、
同じ日に、しかも先生の人数が足りないときなので、
本当に大変な状況になった。



まずは1時間目の家庭科のリンゴの皮むきのテスト中に、
うちのクラスの子が左手を大きく切って4針縫う怪我。
そしてその後の休み時間に、他クラスの女子が廊下を走ってきた男子とぶつかって捻挫。
帰り学活前、他クラスでふざけていた男子生徒2人のうち1人が、
床に強く顔をぶつけ、前歯の神経がダメになるという大怪我。

私はオール授業と福祉体験事前学習、その後、区の巡回展の作品の掲示などで、
ほとんど職員室にいなかったから、後でいろいろ聞いて驚いた。
自分のクラスの生徒のことも、4時間目が終わって、
4針縫って養護の先生と学校に戻ってきたときにようやく知ったくらいだった。


こんなに学年の生徒が同時多発的に怪我することなんて初めてで、
しかも学年職員があまりにも少なかったので、
養護の先生や事務方の職員さんにまで多大なご迷惑をかけてしまった。



忙し過ぎる。


これが全ての元凶だと、みんなわかっている。
こんな忙しいときに、何故、運営協議会や小中連携親睦会的なことを入れるのか。
授業の準備も大変なのに、放課後もがっちりと拘束されている。
病人が増えてくるのも当然だ。

私も、18クラス分もテストがあるのに採点する時間はいつも夜、
終わらないときは夜中の2時くらいまでやって、朝5時半すぎには起きる。
事務時間が全くないから、生活時間を削って行くしかない。
最近は、寒いってこともあり、なかなか朝起きられない。




昨日、保護者がいる前で、20代半ばの若い先生と管理職が激論になった。
どうして現実を見ないのか、夢物語のようなことばかり言って、
現場の職員を苦しめるのか、というのがその先生の趣旨だった。


その先生の言うことももっともだ。
こんなに病人の出る現場は、おかしい。
しかし、管理職が夢みている「学校」の姿にも共感できるところはある。
どちらも一歩も引かず、そして相手の意見に共感しないから平行線で話が終わった。
前提が異なるのだから、議論が成り立たない。
苦しくても夢を持って頑張ろう!という管理職と、
職員がいいコンディションであってこそ、良い仕事ができる、という先生。


なんだろう、このわかりあえない感じ。


今日はラストまで残っていた。
1学年の職員は怪我の対応で遅くまで学校に待機し、採点作業をしていた。
うちのクラスは、授業中の本人の不注意での怪我なので大変ではなかったけど、
子ども同士のふざけで怪我の場合、保護者同士でも話し合いなどが必要となるから大変だ。

幸い、今回の怪我に関わった生徒の保護者の方々は寛大で、
相手をひどく責めることもなく、円満に収まった。



今日は天気が良かったので、帰り際、星が綺麗に見えた。
月は大きく、月明かりも眩しいのだけど、星はよく見えた。
彗星らしきものがいるかな?と探してみたけど、もちろんよくわからない。

小さい頃は、こうやって、星を眺めるのが好きだった。
星座の本と空を照らし合わせ、あれは◎◎座!とか思うのが楽しかった。
同時に、広過ぎる空は怖かった。田舎の空は広大すぎて、星が見え過ぎた。
暗い夜、果てのないところに身をおくのが急に恐ろしくなり、
急いで屋根のあるところへ駆け込んだ。夜空は憧れだけど、怖い。




全然、距離もある場所も異なる星々が星座を構成して、
まるで一体のものとして扱われていることも、なんだか変な気持ちになる。
私たちもまるで、星座みたいだと思う。



互いのことをよくわからないまま、一つのものとして扱われる。
互いの距離は、本当は遠いのだ。


わかり合うって難しい、まるで何億光年も離れている者同士みたいじゃん、
って思った。





































冬のミニミニ目標

2013-11-19 22:04:48 | 日記
明日、中間テスト最終日で美術科の試験あり。
なので明日からは採点の憂き目が・・・。

そして3年の評定を出すという最も辛い作業が。
今日も午後、委員会の方がいらして評価・評定の研修があり、
ほとほと成績を出すってのが嫌だなあと思ってしまった。


家庭科の先生も、
「時間はないのに評価材料は増やさないと正確に判断できないから、もう私キレそう・・。」
と。私も同じですよ。。。
もうこのルーティンワークだけは、本当に本当に嫌だ。
授業で生徒とともにものを作っていく過程は好きなんだけどなあ。
成績は、どういう風に自分に言い聞かせても、心が辛い。




そんな中この冬に、自分で一つ、目標を立てていることがある。
ずっとやりたくてやれなかった棒編み。
というか数年前にチャレンジしてうまくいかなかったので、途中であきらめていた・・・。

一念発起、とりあえず再びちょっとずつ勉強することにした。
昨日から始めて今日は2日目。
1日20分~30分、よっぽど忙しくなければ時間は取れる。
・・・・ちりも積もれば、上手になるかな?

何にも急いでいないから、のんびりじっくり。
いつか時間がたくさんできたら、たくさんのものが編めるように。
すっごく上手になったら、近所の人を集めて、みんなで編み物するんだ!
(という小さな夢。。。)


昨日1回目、うまく目が作れなくて一回全部外してやり直したりした。
2回目でまあまあ。
今日は編み進めた。もうほんとに一歩一歩。
好きな色の毛糸で、自分で小物を編んだりしたい。
ちびバッグがとりあえず一番近い目標。
ラジオを聴きながら、説明の図を見ながら、自分だけの時間。


仕事も持ち帰っているので、途中で打ち切る。寝る時間もいる。
打ち切るとまたやりたくなるから、
あんまり長い時間やらないのがコツなのかもしれない。



6月に療休とってから、自分の中で日々を過ごす姿勢が変わってきた。
前はどんなに無理をしても、たとえやりたいことをちょっとくらい犠牲にしても、
仕事時間はとにかく確保しようと思ってた。食べずとも寝ずとも。


けど最近は、本当に必要最小限だけ仕事して、
あとは自分がやりたいことに時間を使いたいと思うようになった。
いつ、自分がどうなるかわからないなと思ったからというのもあるし、
楽しくない人生なんて嫌だなと心から思ったから。

まあ、どんな仕事でも楽しいことばかりというわけにはたぶんいかないから、
楽しいと思うことも日々の中に入れていかないといけないと、という程度に。



コーヒーを飲むこと、ブログを書いて頭の中をすっきりとまとめることもそうかも。
私が単に贅沢なのかもしれないけど、
1日の中にもこういう楽しい時間をちょこちょこ入れていきたい。

冬のミニミニ目標を達成したいな。
目指す過程はワクワクするから。




















先生じゃない

2013-11-16 17:50:06 | 日記
今日は、今年の中頃から月2回行っている、デッサンの勉強へ。午前中はデッサン、午後はステンドという素敵な一日。
デッサンの勉強を休みたくなくて、自然教室の下見に行かなかった。
すみません。。


教える仕事についてからというもの、誰かにいろいろ習いにいくことが増えた。こちらもどんどん学んでいかないと、きちんと教えられない。

『美術の先生』とはいえ、もともとは文学部卒の私、たぶん他の美術の先生たちより描く経験が少なかったのではないか、と常に危機感を持っている。

教員になる前、20代の10年間はアトリエに通ったり、
夜間のイラストの学校に通ったりもしていたけど、何せ学んだ時期も遅いし、技術的に劣っていると思う。

たった月2回だけど、日本画専門の先生は的確にアドバイスをくださるから、自分が生徒に教える際の参考になる。

そこの生徒さんは年配の方が多いけど(先生もかなりの年齢の方だけど、若々しい。)、
みんな驚く程、デッサンが上手い。
もう、自分の職業が恥ずかしくて言えない。
実際、「・・公務員です。」としか言ってない。。。

それにみなさん、とても優しい。ご自分の娘ほどの年齢の私も、学ぶ同じ仲間として接してくださる。
そしてほんと上品でオシャレな人が多い。あんな風に歳を重ねたい。
先生なんて、今日は薄いピンク色のシャツを着てらっしゃった。それがとても明るくみえて似合っている。

私の絵のクセは、細かく描きすぎることや、水彩を使うときに、色を思いきって乗せられないこと。

でも「色の淡さは、あなたの個性だから、変えない方がいいですよ。」と言ってくださる。
それだけで自信になる。

午後のステンド。
今日は、入ったばかりの方と、よくしゃべる常連さんと、黙々と制作する方、そして私の4人。
黙々と制作する女性は、今まで何度か同じ時間帯にはなっているのだけど、あんまり真剣に制作されてるので、話しかけたことがなかった。物静かだけど、強い感じの人だ。

今日の帰り、はじめて電車で一緒になり、いろいろお話した。
イベント制作会社に勤めていること、ヒップホップをやっていて、その関係で、ダンスイベントのブースで、自作のガラス小物を販売していること。そのため、工房ではたくさん作らねばいけないことなど。

最初の印象では、少し近づきにくい感じがしていたけど、話してみると気さくで、でもヒップホップはかなり、彼女の大和撫子的な外見からすると意外だった。
話してみないとわからない。

イベントにきてみません?
とフライヤーをいただいた。

どこかでみたことある顔だな~と、フライヤーに載っているアーティストの一人の顔を見てたら、彼女が、
「その人、窪塚洋介ですよ。」と。

・・・アーティスト名が違ってたから、すぐにはわからなかったけど、確かにそうだった!
なんだかすごいイベントみたい。

ヒップホップのことはよくわからないし、窪塚洋介も怖いイメージが私の中では先行してるから、イベント自体はうーん、なんだけど、
彼女が販売してるブースにはお邪魔してみたい!
彼女もガラス小物アーティストとして、別の名前を持っているということも知った。


そういうの、ほんとに素敵だな。
いつもと違う自分が、私も欲しい。

メール交換をして、彼女といつでも連絡を取り合えるようになった。
彼女の生き方に、ちょっと憧れる。


学校では、しっかり「先生」をしなければいけない。それは私の責任だし、自分で選んだことだし。

けどそれだけじゃない自分もいて、
「先生だから」って括られるとなんだか息がつまりそうになる。

バレエもステンドも、
今の自分ではない自分になる時間が欲しいからやっているようなものだ。

いろんな人に会い、いろいろ学ぶことで、先生以外の自分も育てたい。











また会う日まで

2013-11-15 22:08:11 | 日記
「ちょっと、外すごいよ!」


という同僚の声でふと我に返る。
職員室で、試験問題考え中、
心の余裕などなかったけど、その声で窓の外を見た。


燃えてるような夕焼け!
少し不気味でもあったけど。。
隣の席の先生が、あれって地震雲だよ、と脅す。過去2回も地震を当ててるから、ちょっと侮れない。


作品や鑑賞カードのチェックと採点、3学年分の試験問題作成、クラスの事務仕事。
入院する先生がまた来週から一人増え、同じ学年の先生も一人健康状態が怪しい。年末に入院するかもしれないらしい。

週末金曜日、試験問題を作るために遅くまで居残ってる先生たちの会話は、そんな中でも明るくて、暗い話題も笑い話にしてしまうから、かなり気が楽になる。

明日は新3年生チームの修学旅行下見、そして新2年生のうちも自然教室の下見だったりして、朝も早い。
私は今回の下見には参加しないで後日単独で行くけど、今日居残ってた先生たちのほとんどが、明日の朝早くに学校発なのだ。


今朝、1時間だけお休みをもらった。
朝イチ、授業がなかったのは幸いだった。吐き気がしたけど授業のこともあるし、3年生からテストに関する質問もあるかもしれないし、とにかく出勤した。
3時間授業があって、全体集会1時間。
生徒たちと過ごす時間の中で、だんだん調子が戻ってきた。精神的なものだったのか。
できる限り、外には調子が悪いことを出さないようにしてるけれど、身体が辛いときは不思議と生徒が優しいことに気がつく。
偶然なのか、それとも私の不調が伝わっているのか。

いろいろ悩むこともあるけど、この環境はほんとにありがたいと思う。



帰りがあまりに遅い日は、車で出勤してる先生方が近くの駅や、ちょっと遠い乗り換え駅まで送ってくれることもある。
そんなとき、最近の話題は専ら人事のこと。

管理職面談が終わり、いろんな情報が飛び交っている。私は次のことがほぼ確定しているみたいなのであまり何も気にならないけど、この時期になると毎年、様々な人事予想が出てくる。

産休の人も複数あり、体調不良はものすごい数だし、全体像はまったくわからないけど、それぞれの先生たちの中には青写真があるみたいで、それぞれからいろいろ予想を聴くのはなんとも興味深い。その先生の、他の先生に対する思いがわかるから。


学校を退勤するとき、来週から入院する先生がまだ残って、補習課題を作ってプリントしていた。
絵が大好きなその先生に、美術館の展覧会の招待券を渡した。1月からだから、元気になったらぜひどうぞ、と。
彼女は笑って、うん、早く復帰するから、と言った。
笑ってくれて、ほっとした。

こんなふうに、人が減ってくの、さみしい。


毎日が、何かとの戦いみたいで、切ない。





戦場の休日?

2013-11-10 22:55:01 | 日記
職員旅行で、箱根湯本へ。
職員旅行は、ほんとに久しぶりに参加した。勤務している学校では初めて、というのも、幹事担当学年だったから。

土曜参観と部活参観後の出発だったこともあり、大変バタバタした。
しかも学習状況調査も重なって、採点入力にも時間が取られるしで、幹事で相談しようと思っても、時間が取れず。
最終的に参加人数やレクの企画が決まったのは前々日ぐらい。夜に幹事学年の先生方に声をかけて美術室に集まってもらって話し合いをしたりした。

とにかく忙しい今年度は、先生方の健康状態が良くない。というか、むしろ異常事態だ。
土曜参観の日、美術室横の道路を救急車が走っていったので、何だろ?と思ってたら、何と先生が運ばれて行ったとのこと!!あとから聞いたら、胆石が・・ということで、激烈な痛みだったらしい。石を粉砕すれば痛みは取れるから大丈夫らしいということだけど、参観中だったし、保護者はたくさん来てたし、学校中、ちょっとしたパニックになった。

既に一人、先生が入院中で療休をとってらっしゃるし、これからもう一人、お休みに入られる先生もいるとのことで、今年だけで何人の職員が療休とってるんだか。。私もとったし。

という状態の中での職員旅行だけど、19名の先生方が参加してくださった。
美味しい料理と、私たちの学年が企画したゲームで盛り上がって1次会は21:30過ぎに終了。そこから、男性職員の部屋で2次会をやることになっていたので、飲み物や食べ物を準備して、最初だけちょこっと参加して、あとはお風呂へ行って、自分の部屋でのんびりしていた。
同じ部屋のメンバーは、技術員さんと何と校長先生で、メンバーをみたときには一瞬、「何を話せばいいんだろう・・・」と思ってしまったけど、夜、お風呂あがりでリラックスした雰囲気の中で、学校のことやらこれからのこと、更に私的なことまでいっぱい話せた。
特に校長先生とは出身大学が同じということで、学生時代のことから、経営者をしてたときの話、今の学校経営についての考えなどをうかがうことができて、すごく楽しいひとときだった。

どこかに観光に行くのもいいけど、和室でお茶を飲みながら、話にふけるのも女性は楽しいもの。窓からの風景もいいし。


朝も、11時のチェックアウトまで浴衣でのんびりと話に花を咲かせていた。
こんなお部屋。

そういえば朝ごはん時の長い地震には、多少驚いたな。

部活の試合引率などで朝ごはん前に出発した人もいたけど、他の人はチェックアウト後に解散で、大涌谷方面に観光する人や、部活指導で学校に帰る人など様々。私は技術員さんと箱根湯本駅まで歩きながら、ちょっとだけ紅葉しかけている山の風景を堪能しつつ、お土産もの屋さんをのぞいたりして、寒いのにソフトクリームを食べたりもしていた。箱根湯本はこんなふうでした。紅葉は、これからが本番ですね。


普通電車で帰ろうと思っていたけど、思いのほかロマンスカーが空いていて、乗っちゃおう!ということになった。駅は混んでたんだけど。


ロマンスカーって、乗るだけでワクワク。最後の最後でまた旅行気分を満喫しなから、技術員さんと珈琲飲んで帰る。

家に帰り着いて4時間ほど寝てしまう。
こんな心地良い眠りはあまりないぐらい、ぐっすりと。

職場としては、バタバタと人が倒れていくので問題あるのかもしれないけど、旅行自体は、和気あいあいとしてました。っていうか、絶対、教育課程の問題だと思うんだよね。

誰かのせいでないから、みんなでいたわり合って、やっていくしか、今はないんだねってことを思ってしまった旅でした。


ディープ?な京都旅 その3

2013-11-04 15:35:50 | 日記
帰途に着く。
新幹線の自由席は通路まで人がいっぱい。連休を楽しんだ人たちなんだろう。

今朝は早起きしたつもりだったけど、チェックアウトしたら、同じ階の客室はみんなもうベッドメイキングが始まっていた。まだ8:40ぐらいだったけど、同階の人たち(7~8室はあったな)は動きが早い!

雨はあがり、晴れ間が見えてきていた。昨日のこともふまえ、朝早くならコインロッカーも大丈夫だろう!と衣笠校前から205系統のバスに乗る。京都駅まで30分ほど。西大路通りをひた走る。朝からバスは混んでいた、というか、バスは全線、常に混んでいたような気が。
コインロッカーに無事、荷物を預けられた。行きたいところはたくさんあっても時間があまりないこともあり、龍安寺、仁和寺、妙心寺にのみ行こうと決めた。
嵯峨野線に乗って円町まで。嵯峨野線は、嵐山へ行く人でものすごく混み合っていた。
円町から西ノ京円町のバス停に徒歩で移動して、59系統のバスに乗る。妙心寺前で下車したら、京都学園中学・高校の学生さんと思しき子どもたちが、寺の中の道を通学路として使用している様子が見えた。いい環境で育ってるよね。
妙心寺はあまりに広いので、少しだけ見て、早々と龍安寺へ。3つのお寺の中で、一番行きたかったのがここ。『吾唯足知(われ、ただ足るを知る)』の銭形つくばいがあったり、15個の岩がどこからみても全部見えない石庭でも有名な禅寺だから、海外からの旅行者がたくさんいらっしゃっていた。

観光地の中では、比較的人は少ない方だろう。というのは、この北西部は東側などに比べると交通の便があまり良くないから。電車からのバスに、徒歩。
きぬかけの路を歩く。普通に生活道路だけど、名前が素敵だなあと思っていたら、2000年代になって公募で決定した名称らしい。思わず行ってみたくなるいい名前だと思う。現に私がそうだ。
御室仁和寺へ。中学のときに国語の古典作品で習った『仁和寺にある法師』を思い出した。(内容うろ覚え。。) ここが思いの他、美しかった!




うん、来て良かった。人もあんまり多くなかったし、何より広くて自然が美しくて、お庭が見える場所にしばらく座り、じっと風景をみていた。日本のお寺や庭園は、ゴテゴテしてなくて、とても落ち着くからいい。

仁和寺でおみくじをひいたら、大吉だったんだけどずいぶん辛口というかきっぱり口調のおみくじで思わず吹き出してしまった。
『待人』のところなんか「来ない、待つな」・・・もう包み隠さずハッキリと(-_-;)。これにはウケた。
そこに祀ってある方のキャラなのか。

ちなみに『しっかり心を込めて働いてると、願い事は全て叶う』と、ドラえもんどんじゃらのオールマイティのこまみたいなことが書いてあった。よし!・・・仕事がんばろう。てか私の願い事ってなんだろう、と歩きながら考えた。

『自由な時間が増えること。』

これ以上の望みはないかもなあ。かといって、じゃあ明日から仕事しなくていいよ~って突然なっても困るしなあ。人に接する仕事、性に合ってるし。
願い事、どう叶うのか、叶い方が問題だ。。。とかしょうもないことを考えながら、26系統 京都駅行きのバスを待った。

やっぱり、バスは混み合ってたけど、運転手さんがにこやかでのんびりした人で和んだ。下車する人へそれぞれ細やかな心配りがあった。足元お気をつけください、突然、自転車が横から来ることがあるから注意してください、など。神奈川ではこんな言葉がけ、聞いたことないもの。
心をこめて仕事するって、こういうことかぁ。。

京都駅に戻って13時過ぎ。まだ早いけど、かといってこれから新たにどこかに行くとなると、帰りが遅くなる。
職場で最近お世話になった先生にお土産を買いに行く。よーじやのものが良かったけど、好みもあるのでお菓子に。いろんな和菓子をバラで売ってくれるお店も京都駅にできていて、箱やカゴに詰めてくれる。オーダーメイドの詰め合わせができるのだ。自分でも欲しい!と思った和菓子をいくつか購入。このシステム、とってもいい。

駅ビルじゃなくて、道沿いでお茶したいなと思って、バスに乗ってるときに見えた、七条烏丸あたりのコーヒー専門店へ。人の行き交う姿をぼんやりみていたかった。

人間はより自由に常になりたくて、何かと戦ってきた歴史がある。
私のような個人の、ごくごく些細な人生の中でも、昨日よりももっと自由になりたくて、と、わけわからずに常にモガモガしている。

願いを叶えてくれるなら、私を自由にして欲しいけど、その『自由』を自分でも具体的にどういう状態のことなのか、定義できないところがもどかしい。
ただ、今まで興味のなかったこと、知らなかったことに関心を向けて、自分の世界を広げて行くことは、『自由』ということとどこかで繋がっているように思える。・・・要は問題は自分にあるのか。
『自由』はほっんと、難しい。

ところで、新幹線は指定席が取れなくて立ってたけど、ブログを書いてたら名古屋に着いていた。名古屋で少し空いて座れた。考えごとしてると、時間は風のごとく、飛んでいる。

そういえば京都駅でこういうものをみた。今回みたものの中で、これが最も『ある意味、京都らしい』と思った。

京都、だよね。

明日からまた仕事、がんばりますか!















ディープな?京都旅 その2

2013-11-03 22:59:25 | 日記
WSの定員は5名。なぜなら、工房はとても小さいからだ。
一見すると、京町家にしか見えない、そこが日菓さんの工房だった。

今日のWSの内容は、○○かんむりの漢字をイメージした和菓子のデザインを考えて、それを木版画にする、というもの。なにかんむりでもいい。
で、私たちがデザインしたものを、即興で日菓さんたちが本物の和菓子にしてくれるのだ。


で、私たち5人の木版画。1時間ちょっと、彫刻刀でホリホリ。
初めて知った彫刻刀の使い方もあった・・。刷りが終わるまで、雨が強くなってるのにも全然気がつかなかった。

日菓さんの和菓子。

いやー、楽しかった~!!
日菓さんも彦坂木版工房さんも丁寧に教えてくださり、終始、参加者の方々も和やかな雰囲気。というか、みんな似てる雰囲気の人たちだなあと思った。似たもの同士、すぐに仲良くなった。

19時前に終了し、船岡温泉に入って帰ろうかと思っていたけど、雨はいよいよ強くなり、気温も下がってきていて、湯ざめしそうだったので諦めた。

三条とか四条京阪まで出よう!そしてご飯を食べよう、せっかく京都にきたのだから、このまま宿に帰るのはもったいない、と三条京阪行きのバスに乗ったけど、思い直して千本今出川で下車。
せっかく静かで満たされた気持ちになれているのに、わざわざ人で混んでいるところに行かなくてもいい、と思ったから。それに、日菓さんの和菓子は米粉などが入っていて、精神的に満たされているだけでなく物理的にもお腹いっぱいになっていたから。

一旦、宿に帰ろうと西へ歩く。すぐに上七軒のあたりに行き着いた。
お茶屋さんらしき町家は、中から華やぐ人の声がしていた。お客さんと芸妓さんとのやり取りだろうか。
暗い石畳の奥、小さくボワっと光る、北野天満宮の鳥居が見えた。とても幻想的な風景で、ぜひ写真に残しておきたくてとっさに携帯で撮影してみたけど、フラッシュで白くなってしまい、上手く取れなかった。

感動は、心の中だけに残しておこう。。。

平野神社はそれこそ真っ暗。夜の寺社仏閣はどことなく恐ろしい。
『行きはよいよい、帰りは怖い。』
まるで、とおりゃんせの歌詞のよう。

北野天満宮は夜、暗い森のかたまりだった。周辺に歩いている人もいない。ところどころと照らす電燈を頼りに、たった一人、トコトコ歩いた。電気がないと相当怖い。
西大路まで出て、ラーメン屋に並ぶ人の列があらわれたとき、ちょっとほっとしたぐらいだった。

部屋に戻り、雨に濡れた靴下を履き替え、テレビをつけてみたけど、まだ20時過ぎ。
少し歩いてみようと思い立った。北野白梅町あたりまでブラブラして、手頃なお店があったら夕ご飯にしようと。

チェーン店のような店もたくさんあるけど、地元に根付いているカフェやご飯屋さんもたくさんあった。北野白梅町は、全体的な印象としては物寂しい感じがするのは否めないけど。。

居酒屋さんに入っても、お酒は飲むつもりはなかったので避ける。京福電車の北野白梅町駅すぐ近くに、あたたかい気さくな雰囲気のイタリア料理店があり、パスタが充実していたので、そこでブロッコリーとスモークサーモンのパスタとおつまみっぽいけどカマンベールチーズ揚げをいただいた。お腹いっぱいだった割には、ガッツリ食べてる。

で、今に至る。部屋は壁が薄いらしく、廊下の音も隣のお風呂の水の音もまる聞こえだけど、なんだか安心はする。

もうちょっと京都で、弛んでいたいな。














ディープな? 京都旅 その1

2013-11-03 21:57:02 | 日記
到着したときにはまだ晴れ間も少し見えていたけど、そのうちみるみる曇り、雨になった文化の日。
携帯から、始めてブログを投稿してみてる。携帯だと文章のリズムが掴みにくいなぁ。・・それはそれとして。

京都駅からすぐ烏丸線に乗って北大路駅へ。北大路で荷物をコインロッカーに置いておこうと思ったら、どこもいっぱい‼ しまったー!京都駅から宿あてに送ってもらえば良かった‼
いきなりの大誤算、しかしとりあえず持って動くしかない。

そのまま北大路バスターミナルからバスにのり、大徳寺前下車。
荷物を持ったままなので、広い大徳寺の中をあまり動かず、お昼も近くなっていたから、鞍馬口通にある『さらさ西陣』へ行こう!と歩き出した。

さらさ西陣は元お風呂屋さんを改装したカフェ。前回の旅でも訪ねたのだけど、残念ながらその時は定休日だった。

そんなに難しくないはずの京都、でも間違えるのが私。。。道に迷ってしまい、携帯の地図をチェックしようと立ち止まっていたら、地元の方に「どこいかはるの?」と声をかけられた。品のよい年配の女性だ。さらさ西陣のことを告げると、
「一本筋を間違えてはるわ。そっち方向に私も行くから、連れていったるわ。」と、さらさ西陣の看板が見えるところまで連れていってくださった。
この方、さらさ西陣がお風呂屋さんだった頃、しょっちゅう行っていたという。
どこに泊まらはるの?と聞かれたので、平野神社の近くで、バスで移動するつもりです、というと、
「500円で一日乗車券を買いなさい!3回乗ったら元がとれるから!」と、力強くアドバイスしてくださった。何度ありがとうございますとお礼を言った。
困ったときに助けてくれるのが、一番嬉しい。
袖触れ合うのも他生の縁というけど、一期一会、良い出会いで旅が始まった。荷物持ったままはキツイけど。。

さらさ西陣は12時開店でまだ閉まっていたから、ご飯は前回にも訪れたスガマチ食堂で食べることにして、後でさらさに行くことにした。『スガマチ食堂』、ここも有名なところで、今日のWS後にも前を通ったけど、小さな店は夜もまだ人がギュウギュウだった。カジキの竜田焼き 柚子胡椒和え定食は、野菜だけでお腹いっぱいに。気の利いた、ご飯の美味しいお店だから、京都に行く人にはぜひオススメ。

今回の旅の第一目的である日菓さん&彦坂木版工房さんのWSは15:50に日菓さんの工房集合だった。工房はスガマチ食堂と同じ筋にあるのだけど、ご飯を食べ終わったあと、WSスタートまで4時間近くあったから、チェックインの時間より早いけど、宿屋まで行って荷物だけでも置かせてもらおう!と決めた。

大徳寺前まで戻り、205系統のバスで衣笠校前下車。平野神社のほど近くに、今日の宿がある。見た目とっても古めかしいので、内心ビクビクしてたけど、改装されたばかりの部屋は小さいけどとても綺麗で管理人さん的な人も常駐しており、親切にいろいろおしえてくださったので安心した。

荷物を置いたら、またバスで工房付近まで戻ろうと思ってたけど、管理人さんいわく、歩いていけるわよ!とのことで、詳細な地図をくださって説明してくれた。平野神社と北野天満宮を通って行く、素敵なコースだ。

雨のせいもあるかもしれないけど、場所そのものがそうなのだろう、とても静かだ。平野神社の中をつっきって、北野天満宮に寄って見ると、七五三のお祝いの家族連れでいっぱいだったけど、騒がしい感じはない。
風情のある上七軒のお茶屋さん街をそぞろ歩き、千本通を上る。鞍馬口通までくれば、あとは右にひたすらまっすぐ。20分ぐらいで着いた。その間に通った小さな橋や狭い町家の通りは、今までみたことのない生活に根付いた素顔の伝統的な京都の佇まいで、それはそれでとても魅力的だ。

『藤ノ森寮』という、町家にアーティストが入って工房とショップになっているところをのぞいたりもしながら、さらさ西陣へ。
たくさんの若者が集い、楽しげに語っていた。このあたりは立命館、佛教大など、学生が多く住む街でもある。傍では安全地帯や井上陽水の懐かしい曲が流れている。しかし何の違和感もなかった。お風呂屋さんの美しいタイルがところどころ残っている中、アイスコーヒーとケーキを注文。地図を広げて、明日のことを考えつつ、時間を待った。
雨は強くなってたけど、若者たちの楽しげな声で、かき消されてた。まるで自分の大学時代に戻ったのような、不思議で幸せな感覚。




贅沢な時間の使い方?

2013-11-01 23:34:02 | 日記
やっと週末~。

次から次へと「あれやって」「これやって」攻撃の一週間。
最後は、「今日中に3年の試験範囲ください。」。
授業満タンで、終了後すぐ出張ですよ・・なんで今日になって言うの・・。

今日は全教科、区の教科研究会なんだけども5時間目まであって、
研究授業は14:10から始まる教科がほとんどなのに、
うちの学校の5時間目の授業が終わるのが14:15。

間に合わない。いつもなら午前で生徒を下校させるのに。
市や区の方針に学校単位で背いてる・・。
これに出席するのは初任研の条件の一つだったりするのに、
うちの学校、やばくないか?? 
独自路線すぎて、もはや公立っぽくない。


美術科は15:00スタートだったので、
年休取って帰宅する同僚の車にのっけてもらってギリギリ間に合う。


今日は区の巡回展に出す作品を持ち寄って、評価研究&講評会。
他の学校の題材を見ることができて面白い。
うちからもいろいろ持っていったけど、
3年の修学旅行をテーマにしたガラススクラッチと和菓子制作に質問がかなり来た。
市の研究発表で和菓子の題材について発表したので、自信をもって質問に答えることができた。
うちの区では今年、2人も初任の先生がいらっしゃるのだけど、
2人ともとても興味を持ってくれていた。先輩として嬉しいじゃん!



ほくほくしながらそのまま帰宅したかったけど、
試験範囲を打ち込まなければいけなかったので、学校へ戻る。
そうしたら最後までいた2人が、今まさに退勤しようとしているところだった。
今日はみなさん、どえらく早いね・・・。

 Aさん「・・・え、帰ってきたの?今日ぐらい早く帰ればいいじゃん。」
   私「・・あ、はい・・・でも今日中に試験範囲を打っといて、って言われたので。」
 Aさん「どうせ、試験範囲表を出すの来週の火曜でしょ?何も今日じゃなくても・・・。」
   私「いやー、明日から月曜まで学校来ないので・・。」

大変だなー・・じゃあ、失礼するね、とAさんは気を遣いながら帰っていき、
久しぶりに学校に一人になった。

コーヒーとパンを買ってきていたので、食べつつ試験内容を考える。
静かだからかなり集中できた。3年生の実技はかなり考えた。
だって何人かにとっては、人生最後の美術の試験だし。


全学年を書き終えて、欠席者に連絡をして、
私用のポストの内容物を整理して、いらないものをシュレッターしてから退勤。
たまに一人になるのもいいかもしれないな、と思ったけど、
たぶん今日は寒くなかったからだろう。寒いときは嫌かもしれないな。


ものすごく久々にショッピングしよう!!と思い立って、近所のショッピングモールへ行ってみた。
広場でダンスを披露したり、ギター片手に歌ってたりする若者ありで、
金曜日の開放感溢れる感じは幸せだ。こちらも思わず踊りだしたくなっちゃう。

新しいニットが欲しくて行ったけど、なかなかいいなと思うのがなくて、
数件ハシゴしてみる。結局、一番高いところのニットが一番良かったので、購入。
その他、バーゲンしてたチュニックも買って満足。
どうせなら夕飯も食べて帰りたかったけど、今日は買い物したし、我慢した。
家で洗濯しながら野菜を煮込んで、節約ごはん。

そしてコーヒー飲みながら京都のガイドブックを読むという、なんて贅沢な時間なんだろう!!
こういうふうに、ふっと空いた時間がものすごく幸せなので、
バタバタいっぱい仕事してもいいかなって、ちょっと思う。


意外にこれって、贅沢な人生の楽しみ方だったりして。