最初の感想は以下、
21世紀版、エイリアンとのファーストコンタクト、は 映画初体験?!の斬新さ。
<まずオープニングで舌を巻く。
<ほんの数分で主人公の職業・経歴・経験値だけでなく、心の状態までもが露わにされる。
<ほぼ平行して直ちに事件が発生、鑑賞者もその危機的状態に叩き込まれる!
ところが!
2度目の鑑賞でさらに 驚きの発見が次々と!
冒頭「主人公の職業・経歴・経験値だけでなく、心の状態までもが露わ」は既に未来の出来事!
このため、
<ほぼ平行して直ちに事件が発生、鑑賞者もその危機的状態に叩き込まれる!
鑑賞側は「過去」を振り返っているように感じるが、あとにしてみればそれは「未来」
最初っからミスディレクションをかまされちゃったわけ(笑)
主人公が経験する「言語取得をきっかけとする、自己意識の変化」はかなり早い段階から。
彼女が「新・言語」を研究し始めると、そのたびに、ふっと湧いてくる...
(初回時は、過去の思い出、としか捉え用もないわけだが!)
途中で学者同士の会話から「サピア=ウォーフの仮説」が登場!
さっそくBlu-Ray を止め Google で検索。
サピア=ウォーフの仮説 Sapir-Whorf hypothesis、SWH(ウィキペディアより)
「どのような言語によってでも現実世界は正しく把握できるものだ」とする立場に疑問を呈し、言語はその話者の世界観の形成に差異的に関与することを提唱する仮説。
言語相対性仮説とも呼ばれる。
エドワード・サピアとベンジャミン・リー・ウォーフの研究の基軸をなした。
流石ドゥニ・ヴィルヌーヴ、事実に基づいたセリフだった!
言語を取得することで、自己認識に変化が生ずる、というのは当ブログ的には実感している。
当ブログは、2008年からそれまでのドメスティック路線から、突然海外派に鞍替えした。
そうして英語をバンバン使い出したら、自分のロジック構成法や、なんと性格も変わったように感じだしたのだ!
このため次元は全く違うが初見でも、主人公が経験する「言語取得をきっかけとする、自己意識の変化」にスンナリついていけた。
<未来を同時体験しながらイマのためにそこで得た情報を活用するこの時間軸のねじれ、は映画初体験?!
確かに、この時間軸のねじれ具合、映画での初体験。
やはり、今年のナンバー1推し、かなと!
>未来を同時体験しながらイマのためにそこで得た情報を活用するこの時間軸のねじれ、は映画初体験?!
正にそう思いました。こういう着想はなかったと思います。好奇心を大いにくすぐられますね。
>サピア=ウォーフの仮説
確かに、動詞・形容詞が最後に来る日本語(などの言語)を使う人では、そうではない言語を使う人と、論理展開が違うような気がします。
人類誕生後、最初は世界観が違う為に文章の構成におけるそうした違いが生じたと僕は考えますが、それがひっくり返って言語が世界観を変えているのが現在の人々なのかもしれません。
<そうではない言語を使う人と、論理展開が違う
面白いですね!
映画では象形文字?!で時間も組み込まれている言語のようなので
影響はさらに大きい、ということでしょうか(笑)