読んでいるうちに、日本タイトルのような ITテクノロジーによる個人が受ける状況を揶揄する本、という印象が変わる。
実は、この本は レピュテーションが生み出す経済のことー「レピュテーション経済」を表現しようとした本なのだなと気付く。
この「レピュテーション経済」で私たちの仕事、財産、人間関係はどう変わるのか?
そして、どう前向きに自分に取り込んでいくか! な本なのだ。
で原題を見ると、まさにThe Reputation Economy 「レピュテーション経済」
日本語タイトルがひん曲がってるだけじゃん!(笑)
その現象を起こす引き金になったキーワードが前半に続々登場する。
「情報はタダになりたがっている」
「ギガからテラへ」
削除するより安くつくようになった「丸ごと保存」
そして起こるのが、「影響力の点数化」
DAMM というキーワードが登場する。
= Decisions Almost Made by Machines
Almost、という微妙さ加減に冗談のタッチが加わっているところが可愛いが(笑)
バンド名でも存在するキーワード DAMMED も「畜生!」という意味だし。
このDAMMで起こるだろうと本が予測する事柄は例えば…
・雇用、採用
既に実行されている手法 = アクイハイアリング、という優秀なプログラマを確保する方法
優秀な人材が「見える化」される
・「口コミ」の終焉
・大学教育、の価値の再定義
・「レピュテーション口座」という考え方
友人関係が、その「レピュテーション口座」に大きく影響を及ぼす
最終章のタイトルは、「レピュテーション経済で生き残るためのルール」
その内容は読んでのお楽しみ(笑)
だが、当ブログは結果的にそれを実践し続けている、とだけは言わせていただこう!
(何て終わり方だ…)
というわけで、最後に結論。
ひん曲がっている日本語タイトルとは別に、とてもポジティブな一冊。
(なので、写真は原著にしておきます。ん? 当ブログ、ひん曲がっている?)
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