Color Room

おにむら歯科の副院長のひとり言

最期に守ること

2017年12月18日 05時49分50秒 | 日記

曽野綾子さんが大好きで、よく読んでいます。

今読んでいるのは「人生の持ち時間」(昨日完読)「夫の後始末」。

「夫の後始末」は

先日、御主人の三浦朱門さんが亡くなられましたが、その前後の話です。

曽野綾子さんは敬虔なカトリック教徒で、神様を信じ、

また、考え方、生き方は、サバサバして、女々しさ皆無!男性みたい。

私は浅知恵の末端読者ではあるけれど、それでも「死」、「病気」等に関しては

そうだそうだ!と、同感するところが多いのです。

あともう少しで読み終わりますが、ちょっと心に残ったことを書いてみます。

曽野綾子さんは今85歳でカクシャクとして、90歳の御主人を看取られました。

曽野綾子さんがまだ、中年だったころ、ご自分が尊敬する老医師から教えられた、

「人間の最期に臨んでやってはいけないこと、3つ」を、守られました。

①点滴ないし、胃瘻によって延命すること

  若い人が事故で重体に陥った場合はあらゆる手段を使って生命維持を試み、それを回復に繋げるべきだが

  老人はいつまでも点滴で生き続けられるものではない。

  口から食べられなくなった時、輸液や胃瘻などという形で生き延びるのはどう考えても願わしくない。

②気管切開をすること

  気管切開をすると最期に肉親と一言二言話をする重要な機会まで奪うことになるから絶対にやめた方がいい

③酸素吸入

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御主人が退院して自宅で療養することになった時、

お二人で、もう、積極的治療をしないという、上記の3原則を守ることに決められたんだそうです。

また、

曽野綾子さんは60歳から健康診断に行かれていないそうです。

だいたい、病院にあまり行かれない。

(眼科と歯科と、骨折した時の整形外科にはいかれましたが)

自分で食事に気を配り、睡眠、仕事、生きる意欲、すべてに前向きであるように努めておられる。

老人にありがちな薬の依存症にも気を付けられている。(不要な薬は飲まないということ)

但し、漢方薬をよく勉強し、使われている。

ガンの積極的治療もたいていの場合行わない。と、決められているそうです。

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等々、私の考えととほとんど同じ。

百万の味方を得たようでバーサマ(私ね)はうれしい。

但し、痛みだけは取ってほしいな。苦しいのはいやだな。

と言っても曽野さんは私より20歳も年上。

そのお歳で、御主人の介護を粛々とされていたわけですよね!!

ちょっとすごいと思いませんか?

曽野綾子さんにはそれをできる体力、気力、経済力がある。

これらを満たすような85歳はなかなかいないのでは?

この私のようなそこらのバーさまにはとてもまねできない事かも。

ただ、その精神・信念はしっかり持ち続けよう!

でも、自分の考え、信念をあまりに押し通すと、周りに迷惑をかけることがあるかもしれない。

そこらはほどほどに・・・(笑)

バーサマが夢中になってこの本を読んでいるのを見て、

うちのジー様が、「わしのこと、頼むよ!」という。

わからんよ~。どちらが先に逝くか。

こちらが元気だとしても認知症でも入っていたら、看取りなどできんわね。

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ということで、神様の言うとおり、神様にお任せ。

ケセラセラで、なるようになるさ!

いつも最後はこれですね!(笑)

言っておきますが、健康や、人の最期に関しては考え方はそれぞれでいいと思っています。

どれがいいという話ではないです。

私「は」これがいい!という話でした。