それは私が20歳の頃
勤務先のスイミングスクールに盲目の女の子が入会してきました。名前はクミちゃん。
えーっ‼︎誰が担当するの?と思っていたら、何と私が教えることになりました。
生れながら目が見えないクミちゃんは、当然プールの形など何もわからないし、スクールとしても盲目の子を誰も教えたこともありません。
そこで私は、とりあえず一緒に水中に入り、彼女の手をとり壁に触れながらプールを一周しました。次に何をしたかもう覚えていないくらい必死でした。
クミちゃんは一人で泳げるようになりました。
しかし距離がどこまでなのかわかりません。つきっきりだった頃は私がここだよと教えていましたが、一人ではどうしても通り過ぎてしまうので、結局私が止めにいかなくてはならず、あっち行ったりこっち行ったりして指導していました。
そんなとき、ある一人の男の子が 「みんなで止めてあげよう‼︎ 」と提案してくれました。
それからは彼女が近づいてくると、みんなが手助けしてくれるようになり、クミちゃんも私も困ることがなくなりました。
その後私は異動となり、彼女の指導は他のコーチに引き継がれました。
約一年後、前のプールを訪ねて行ったとき、偶然クミちゃんが泳いでいました。
私は思わずプールサイドに飛び出し、彼女の名前を呼びました。
クミちゃん
誰がわかる?
・・・岡本コーチでしょ
だって声でわかるもん。
そして彼女は私に言いました。
泣いてるの?
ドラマのような
ホントの話
クミちゃんは今どうしてるのかな。
今でも私の声を覚えているだろうか。
勤務先のスイミングスクールに盲目の女の子が入会してきました。名前はクミちゃん。
えーっ‼︎誰が担当するの?と思っていたら、何と私が教えることになりました。
生れながら目が見えないクミちゃんは、当然プールの形など何もわからないし、スクールとしても盲目の子を誰も教えたこともありません。
そこで私は、とりあえず一緒に水中に入り、彼女の手をとり壁に触れながらプールを一周しました。次に何をしたかもう覚えていないくらい必死でした。
クミちゃんは一人で泳げるようになりました。
しかし距離がどこまでなのかわかりません。つきっきりだった頃は私がここだよと教えていましたが、一人ではどうしても通り過ぎてしまうので、結局私が止めにいかなくてはならず、あっち行ったりこっち行ったりして指導していました。
そんなとき、ある一人の男の子が 「みんなで止めてあげよう‼︎ 」と提案してくれました。
それからは彼女が近づいてくると、みんなが手助けしてくれるようになり、クミちゃんも私も困ることがなくなりました。
その後私は異動となり、彼女の指導は他のコーチに引き継がれました。
約一年後、前のプールを訪ねて行ったとき、偶然クミちゃんが泳いでいました。
私は思わずプールサイドに飛び出し、彼女の名前を呼びました。
クミちゃん
誰がわかる?
・・・岡本コーチでしょ
だって声でわかるもん。
そして彼女は私に言いました。
泣いてるの?
ドラマのような
ホントの話
クミちゃんは今どうしてるのかな。
今でも私の声を覚えているだろうか。
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