緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

笹の葉サラサラ 軒端に揺れる

2020年06月30日 | Weblog
吹く風に梅雨の湿り気を感じます。
COVID-19の騒動も都心では相変わらず罹患する方も多く、何か天気のようにもやもやとしてしまいます。
例年ですと期末試験の真っ最中で、これが終われば子どもたちは夏休み。子どもがウキウキすれば家族中がにこやかになるのはよくあることで楽しい時期ですが、今年の夏休みは短縮と、なんだか自分たちが悪い訳じゃないのにしっくりこないなぁ、などと思っているご家庭も多いかと…(^-^;



七夕です。
本家本元の中国では何やらバレンタインのような愛を伝えるお祭りになってしまったようですが、静かに空を見上げ天の川に思いをはせる七夕もまた乙なもの。
竹に願い事を書いた短冊をつける風習。実は竹は空洞があることや急成長する事などから神性を感じられた樹木です。



イザナギノミコトの黄泉詣での話や海彦山彦の物語にも竹は登場しますが、やはり何といっても竹はかぐや姫。
このかぐや姫は、月の世界で罪を犯したので流刑にされ地球に来た、と書かれているのをご存知ですか?



その罪はなんと姦淫の罪…、だというのは竹取物語に描かれてはいませんが、この物語の最後のシーン、富士山の山頂を所持している浅間神社には、その話が載っているそうです。
下野の五万長者の娘はある夜、桂男と言う神様に世を助ける子をこの世に送りたいので胎を貸してほしいと言われ、白蛇となった聖霊を受け子をもうけます。「ふしだらな!」と勘当されるがごとく家を追われてしまいます。
しかし、紆余曲折ありこの子が富士浅間神社に祀られこの一帯を護った、と言う内容ですが、実はこうした不思議な特別な子が神の力で宿る話は少なくありません。
一番有名な、イエスキリストの母マリアの話。そして釈迦の母摩耶夫人は六本の牙を持つ白い象が胎内に入る夢を見て釈迦を懐妊したとされていますし、韓国の祖高句麗王も聖なる蛙が生誕にかかわります。聖徳太子の母、間人皇女は救世観音が胎内に入り、皇子を身籠もったというのが伝説です。厩の前で出産したとのことで、キリスト教の影響があるともいわれています。
実はこの竹取物語が描かれたのも登場人物から、聖徳太子直後の時代と言われていますので、西洋からの伝承話から物語が生まれたのかもしれません。推理小説家であり歴史小説家の松本清張氏もこの時代ゾロアスター教が日本の文化に影響を与えたと著書で書かれています。まぁ、民俗学や文学等の研究者以外はだからどうなの?という話ですが…。

いずれにしろ、この世を救おうという神様の意思があることに庶民は希望を抱き生きたのでしょう。コロナの不安の中に生きていますが、先人たちのように神様に帰依しながら少しでも心を平安に、そして希望を持っていきたいですね。雨が上がれば空は気持ちよく晴れるものです。週明けの七夕はどんな天気になるでしょうか?



写真は地元のさがみ信用金庫久野支店さん。毎年の七夕飾りに弊社の竹をお使い頂いております。



保育園の子どもたちの短冊がたくさん飾ってありました。地元の企業が協力して季節の文化を後世に伝えていけることは大切だと思います。
「子どものころ、七夕の短冊書いたなぁ」そんな行事がいつまでも続きますように。一人一人の思い出に残りますようにと願ってやみません。

すいません、今回は自分の趣味に走ったBlogとなってしまいました。長文おつきあいありがとうございます。
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本日(6月4日)午後FAXが止まります

2020年06月04日 | Weblog
ご連絡が急で申し訳ございません。
本日(6月4日)午後に複合機の入れ替えを致します。
そのためFAXの送受信ができなくなります。終了のめどは16時を予定しております。
ご迷惑をおかけしますがご了承頂けますようお願い申し上げます。
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