緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

神代曙

2019年03月29日 | Weblog
神代曙 (Cerasus × yedoensis (Matsum.) Masam. & Suzuki 'Jindai-akebono')です。



ウィキペディアのデータで恐縮ですが、1912年に日本から米国のワシントンD.Cにソメイヨシノが贈られて、後に米国現地でこのソメイヨシノと別種のサクラが交雑して出来たソメイヨシノの実生から米国現地名で「Akebono」(アケボノ)と呼ばれる品種が誕生した。1965年、この「Akebono」を日本の都立神代植物公園に逆輸入することになり接ぎ木したところ、1本異なる品種となったのが神代曙、です。



母系がソメイヨシノなので、同樹木の影響を強く受けていますが、同種より花の色が濃いものも多く見受けられます(年数がたつとピンクが強くなる傾向がある模様です)



青空の下ではピンクを鮮やかに写すときれいですが、残念ながら今日は曇り空。逆にハイトーンで幻想的に撮ってみました。こういう感じの写真が似合うのも春の花らしいです。
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天若不愛酒 酒星不在天 地若不愛酒 地応無酒泉 天地既愛酒 愛酒不愧天

2019年03月22日 | Weblog
李白曰く
もし天が酒を愛さなければ酒星が天にあるわけがない
もし地が酒を愛さなければ酒泉(甘粛省酒泉市)が地にあるわけがない
天地が酒を愛しているのに人が酒を愛さずにいられるか

と歌っています。



人間が酒を楽しむなら私たちも
美女が「あらっ、酔っぱらっちゃたかしら」なんて頬を染めているがごとくのハウチワカエデです。





モミジ、カエデを秋に楽しむ方が多いですが、なになに春の新芽も美しいです。
美女と酒盛りいかがでしょう?
酒星はこの時期の季語でもあります。

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紅花トチノキ

2019年03月12日 | Weblog
東日本大震災の後、小田原市は有志で、二宮尊徳氏のご縁で相馬・南相馬市を支援しました。
お付き合いは8年経った今でも続いております。

南相馬のとある方が、「わたしたちは3・11と3・12を分けて語っているの」と言われました。
私たち人間が太刀打ちできない大地震という天災と、人間が作ったフクイチ原発の事故という災害は、やはり別なものだと私たちも思うのです。相馬・南相馬の人たちは、3・11の被害からの復興が3・12によって阻害されたのです。

そんな3月12日 365+1日のこの日の木として選ばれているのは、ベニバナトチノキです。



そしてこの花言葉は、「博愛」。わかりそうで分かりにくい言葉。広く隔たりなく愛すること、隣人愛、と書かれていました。
隣人愛か…。まだまだ仮設住宅住まいの方もいらっしゃるし、買い控えが続いたりもしています。そんな隣人とどう共生をするのか? は、この花言葉が与えられたことでもう一度真摯に考えたいものです。


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