ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZ国際映画祭2016

2016-08-03 | 映画・文化
毎年行っているのに

なぜかほとんど記事にしたことがないNZ国際映画祭


今年はなかなかヒットが続き、いい2週間でした

でも1日1本に決めているので
けっこう忙しかった
(↑すぐキャパめいっぱい


オープニングナイトの「ポイエ」はワールドプレミア(笑)

上映は1回だけだったし、満席だったし


パテア・マオリ・クラブも来ていたし

最高に楽しく、観るというより参加してきました


その他に今年は5本行きました。備忘録用にカンタン映画評

(※ホントはもっと行きたいけれど、仕事が立て込む時期なので


「エクイティー」
女のウォールストリートという切り口はやや新鮮だったものの
それに頼りすぎていた部分もなきにしもあらず。
ヒラリー・クリントンでさえ、女性というだけでは支持が得られない
今のアメリカ

サスペンスにしてはたたみかける緊張感がなく
IPOに向けてもっともっと白熱してほしかったかな~



「海よりもまだ深く」
主催者に強烈な是枝ファンがいるようで、新作が出ると必ず上映(笑)
結果、「もうこれで是枝作品はやめよう」と思いつつ
毎回観ている私

是枝映画に必ず出てくる自分しか見えない傲慢な人が心から嫌い
今回は主役の安倍寛が腐りきった人物を完璧に演じ
その上手さに胸がムカムカしましたが(笑)
元妻のまっとうさにやや救われたか?
(※テルマエですっぽんぽんになっていた阿部寛がうますぎ~)

そのすべてを許して受け入れる老母役の樹木希林が神的上手さながら
いくら息子でもそこまで許すか
とやっぱりムカムカ(笑)
ホントにもう是枝作品はやめようと思う


「ミュージック・オブ・ストレンジャー:
ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブル」

美しいシルクロードを背景にヨーヨー・マとその仲間たちの
ロードムービー
ぐらいの貧弱な想像で出かけていったら・・・・・
完全ノックアウト

命がけで自分の音楽を追求していく神々の集団でした。
国を出たり、戦火を逃れたり、自分の音楽を伝統を守っていく人々。
その命を賭した神々しさたるや
「この人たちは今生が最後で、亡くなったらもう転生しないんだろうな」
とふと思ってしまいました。これもSOLD OUTで観られてよかった。


「東京物語」
これもまた是枝作品並みに苦手系(笑)
是枝監督がいかに小津監督に影響を受けたかは語り尽くされている
(※特に海外では?)
ぐらいだから仕方ないかもしれないけれど、私には後味の悪さも一緒

夫は大ファン
(※お互い驚くほど細部を忘れていて愕然)


「カントリードクター」
これもSOLD OUTだったフランス映画。医療のない地方でたった一人で
看護婦もいないまま24時間の往診もこなす、昔懐かしい町医者。
自身が深刻な病に襲われ、そこに突然現れる若い女性の新人医師。

「きれいなフランスの田舎の風景でも観られれば・・・・」
と軽い気持ちででかけていったら、なんのなんの驚くほど深く
映画面でも医療面でも丁寧に作られていて個人的には今回の最高作
トーマ・リルティ監督自身が元医者なんだそうで、さもありなん!
医療現場の圧倒的リアリティーがあってこそ叶う淡々としたドラマ

一般上映されたらまた行かなきゃ


いやー、映画って本当にいいもんですね~
さよなら、さよなら、さよなら~


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