情報格差
と言えば、どうしても高齢者や障害者を思い浮かべます。
わたしたちが10数年前にパソコン支援を始めたのも、主にそういう人たちが対象。
国の施策も、たとえば、中高年のためのIT講習会、というネーミングがついていました。
それがどうやら、若者はパソコンが苦手、というふうに変わってきているというお話。
キーボードが打てない、メールの送り方がなっていないなど、スキルが年々落ちてきている。
それが学生や企業の新入社員の情報教育に関わる人たちの実感だといいます。
何年か前から、中高で情報教育が行われているようですが、あまり実を結んでいない模様。
授業の時間数も少ないし、教える先生の手も足りない。
ということもあって、パソコンを使うことが日常化していないだけのことかもしれません。
最も頻繁に使う情報機器は、20代以下では約6割がスマホ、50代以上は約6割がパソコン。
2015年版の情報通信白書の数字です。
若者にとってはスマホでほとんどの用が足りているということなのでしょう。
学生時代はそれでいいとして、会社に入ったら、スマホだけで仕事、というわけにはいきません。
職種にもよるでしょうが、ワード、エクセル、パワポはたいていの職場で使っています。
企業によってはタブレット導入も進んでいますが、パソコンはまだまだ必須機器でしょう。
そんな背景もあってか、わたしたちの教室にも十代の生徒さんが目立ってきました。
そろそろターゲットを高齢者から若い世代に変えてもいいのかも・・・。
ほとんど冗談ではありますが、気になるのはこれから先の事。
若い世代のあいだで、デジタルデバイドが進むような気もします。
若者こそ情報弱者というイメージがつくかもしれません。
それともパソコン不要、簡便なモバイル機器だけで仕事ができる時代が先に来るのでしょうか。