言葉の品格

産経新聞 「話の肖像画」
3日続きで「甦れ日本」と題する、藤原正彦氏にインタビューした記事がありました。

高名な学者さんですよね。ご意見を書かれたものは時々読んでいます。「国家の品格」という大ベストセラーを私は読んでいませんが、その著者でいらっしゃることは知っています。

で、その「甦れ日本」上中下の第一日目で、私がずっとこの方に違和感を感じていた理由がわかりました。

 ――それにしても政界の混迷はひどい

 藤原 民主党政権ができたときには大いに期待しました。前の自民党政権に幻滅していましたから。おそらく国民の多くもそう思っていたでしょう。ところが、民主党は政治のプロではなく“素人集団”でした。そのくせ、官僚を外して「政治主導」をぶち上げたものだから、すべてがめちゃくちゃになってしまった。官僚というのは最も優秀な「その分野のプロ集団」。政治家は官僚を排除するのでなく、その知識や経験を利用し、おだてて死にものぐるいで国家に尽くさせればいいのです。


「その知識や経験を利用し、おだてて死にものぐるいで国家に尽くさせればいいのです」

この箇所がぞっとするくらい、私は嫌ですね。 

とても「品格」を語る人の言葉とは思えない。
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