稽古

 9月20日(火曜日)13時から

 謡曲 「胡蝶」 最後のところだけおさらいしてお終い。

この曲、好きでした。情景が分かりやすく、胡蝶が可愛らしく思えました。胡蝶に限らずどの曲の場合も、お稽古が終わってしまうときはとても名残惜しい気持ちになります。


 謡曲 「経政」 1回目
「是は仁和寺御室の御所に仕へ申す。大納言の僧都
行慶にて候。

さても平家の一門但馬の守経政は。いまだ童形の時より。君(きみ)御寵愛なのめならず候。然るに今度(こんど)西海の合戦に討たれ給ひて候。

又青山(せいざん)と申す御琵琶は。経政存生の時より預け下されて候。彼の御琵琶を仏前に据ゑ置き。管絃講にて弔ひ申せとの御事にて候程に。役者を集め候。

げにや一樹の蔭に宿り。一河の流を汲む事も。皆これ他生の縁ぞかし。ましてや多年の御値遇。恵を深くかけまくも。忝くも宮中にて。法事をなして夜もすがら。平の経政成等正覚と。弔ひ給ふ有難さよ。

「殊に又。彼の青山と云ふ琵琶を。 彼の青山と云ふ琵琶を。亡者の為に手向けつゝ。同じく糸竹の。声も仏事をなしそへて。日々夜々の法の門。貴賎の道もあまねしや

風枯木を吹けば晴天の雨。月平沙を照らせば夏の夜の。霜の起居も安からで。仮に見えつる草の蔭。露の身ながら消えかへる。妄執の縁こそはかなけれ。


仁和寺の御室の御所に仕え奉る、大納言の僧都行慶である。

さて、平家の一門、但馬守経政は、子供のころから法親王のご寵愛が深かったが、今度の西国の合戦に討たれ給うた。

生前貸し与えられた青山という琵琶を仏前に供え、管弦講をして回向せよとのことなので、訳の者を集めるのである。

諺に、一つ木陰に宿り一つ流れを汲むのを他生の縁というが、まして長年のご寵愛を受けて深い恵をかけられ、畏れ多くも宮中で法事をして、夜中、経政の成仏を祈り給うのは、真にありがたいことである。

殊に、青山という琵琶を死んだ者のために手向け、管弦の法事をして日夜とむらい給う。全く、仏道は貴賎の区別なくあまねくいきわたるのである。

詩に「風が枯木を吹く音は晴れた日の雨ろ聞こえ月が砂原を照らせば夏の夜の霜のようなものである」と言うが、自分は雨にも霜にも落ち着かず、仮に草葉の陰から現れたのだ。身は露のようにはかなく消えながら、猶、執着が残るのは浅ましいことである。


  お稽古を始めた当初、謡本の字が全く解りませんでした。それが今は、
  節までなんとなくわかって謡えるようになりました。
  そこをY師に褒めていただいて嬉しかったので、丁寧に挨拶をして立ち
  去ろうとしましたら…立ち上がれない~足がしびれて動けない~
  相変わらずなのでございますのよ。



  仕舞 「嵐山」 4回目

 蔵王権現一体分身同体異名の姿を見せて。
 おのおの嵐の山によぢのぼり。~ 


 …「もう少し進みましょうか?」と師。 no! no!  
 もう、アタマがイッパイ~!
  
 左へ廻りながら扇をひろげるところ 「扇を見て!」…後ろ向き
 だったのに、見てないってどうして判っちゃうのかな~

 「腿を上げてしっかり拍子を踏む!」 むむ…凄いこと発見っ
 そうすると全身の無駄なお肉が震えるの~! やだ~!
 
 
ヤギさん、お休み。午前中、診療(お医者さん)なのでお疲れか。
お寺の奥様のセツ子さんは「お手洗いにもいけないほど」の
お忙しい中をいらっしゃいました。お彼岸ですね
稽古場から4軒お隣にお住いのジュンコさん、見学。
ヒロさんはどうしていらっしゃるかしら?メールしてみるつもり

1日違いで、今日は台風15号で大変な状況です。
無事お稽古が出来てよかったです。ありがとうございました。
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