本「自由貿易は、民主主義を滅ぼす」



 図書館本の貸出延長期限迫りくる~
 脳みそは、風邪ウイルスで益々心もとない状態なれど
 経済の本2冊! 目を通す~
    

その1

「自由貿易は、民主主義を滅ぼす」

  エマニュエル・トッド 著  石崎晴己 編

2010/12 藤原書店 出版

で、トッドさんて誰? と、ウィキペディアに訊く 

エマニュエル・トッド (Emmanuel Todd, 1951年5月16日 - ) は、フランスの人口学・歴史学・家族人類学者である[1]。人口統計による定量化と家族構造に基づく斬新な分析で知られる。現在、フランス国立人口学研究所 (INED) に所属する。2002年の『帝国以後』は世界的なベストセラーとなった。

この本は、2009年に来日した時の時講演や対談などがまとめられています。

第一部 自由貿易は、 民主主義を滅ぼす から抜き書きします

「自由貿易」という言葉は、一見、美しく、「自由」にはよい響きがある。しかし、自由貿易の現実というのは、そうではありません。万人が万人に対して経済戦争を仕掛けている。自由貿易の現実とは、そのようなものです。


まず保護主義にまとわりついてくるネガテイブなイメージを拭い去らなければなりません。多くの人が「経済的自由」と「政治的な自由」を混同して考える傾向にあります。「自由貿易と政治的な自由は同じ」であり、それに対して「保護主義は、閉ざされたものであるから自由ではない、民主主義ではない」と。しかし歴史を振り返れば、それは全くの間違いです。保護主義の方が、むしろ民主主義を助長させ、社会的な平等という価値に基づいた経済政策を行ってきた、という歴史があるからです。


民主主義社会に政治的な自由はなくてはならないが、経済は別なのだ、と。 

自由貿易がどんな場合にもいけないということではなく、うまく機能する時代もあった。労働者の賃金を上げれば内需も上がるという時代、そして自由貿易に移行した当時も、市場が拡大して需要が増し、労働者の賃金も同じように上げることができた。

けれど、市場が国内から国外に向かううちに、賃金は単にコストとみなされるようになる。新興国には非常に低い賃金で働く労働者が膨大にいるため、国際規模での給与水準は下がる一方。結果、世界規模で需要不足が生じる。

自由貿易は競争原理で、経済格差も世界的な規模で広がる。先進国では賃金コストを下げるため途上国へ工場移転を計る企業が増えるが、その一方では超富裕層はさらに富を集める。米国が金融市場で作り出した異常な投機という需用は、結局はアメリカの金融市場にお金を流し集めて消してしまった。

日本の解決策 の箇所から

私は、保護主義をいかなる地域にも適用可能な決定的で万能な解決策として提案しているわけではありません。しかし、相変わらず自由貿易が絶対視される中で、危機に対する対応策として保護主義というものを、あり得る方策としてもっと真剣に議論すべきではないか。それも、全面的な保護主義ということではなく、ある国にとってある部門を保護するといった方法を考えています。

もちろん普通に言われる「ヨーロッパの保護主義」が、日本にとってメリットのないこととして受け取られるだろう、ということはよく承知しております。ただ、これがヨーロッパの内需拡大につながれば、日本にもメリットがあるはずです。また、日本の輸出の大部分が東アジア向けである以上は、東アジアにおける広域な保護主義も検討に値するかもしれません。


トッド氏の語る「保護主義」は、排外主義的や国家主義的な政策とは違い、内需の条件を作り出すことを目的としています。

先月、バングラデシュの縫製工場が崩壊し多数の方が亡くなりました。自由貿易に負の面があることは分ります。

「理想的には自由貿易と保護主義の間を行ったり来たりするのがよい」に賛成です。

25歳の時、著書「最後の転落」で15年後のソ連崩壊を予言し、02年の著書「帝国以後」でアメリカの金融危機を予言したトッドさん。これからどうなるか知りたいことは、民主主義がヨーロッパで死滅するか? 民主主義が中国に生まれるか? の二つだと語っています。見届けることはできないでしょうが、とも。

環太平洋戦略的経済連携協定もトッドさんのように紳士的な話合いで進められますように





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夏風邪憂し

憂かりけり~
することたくさんあるのに夏の風邪~



オットがお仲間と作った梅ジャム、とてもおいしくできました。

余った青梅2キロほどづつ、各家に持ち帰ったので、私も梅酒と
ジャムを作りましたが…左の列…砂糖50%弱で酸っぱいし種は
そのままごろごろの手抜きです。

キズや黒くなっているところは切り取り、グツグツと煮ました。
その液にエタノールを入れて、拭き掃除に使います。残りかすは
ペースト状にしておき、油汚れを磨くときに使います。(右の列)





不注意で、長く使っていた折りたたみ傘を壊してしましました。
修理は無理ということなので、仕方なく解体しました。 骨が
とても美しいのに驚きました。細い金具が連動して小さな突起で
しっかり固定されたり、髪1本ほどの溝に糸で巻き込んで布を
留めてあったり、実に丁寧に作られていました。

私には丁寧なことはできませんが … 捨てないぞ っと
傘袋を
古着の布を足して
         水筒入れに  
袋の底についていた金具も付け替えました。

傘の布は洗ってしまってあります。クッションかひざ掛けに直そうと
思います。


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六月の狭庭にて

 明るい日陰にホタルブクロ

「冬青」ってなんと読むか知ってます? 「そよご」。 手前の株立ちの木がソヨゴです。 大原富枝さんの小説に出てきてその読み方を知りました。姿も名前の響きも好きなのですが、大原さんの~というそこが1番気に入っています。

その向こうにクロモジがあって、ヤマボウシ、イチゴの木、シマトネリコ、と植えてあります。 この下が、今の時期ですと…ホタルブクロ、インパチェンス、ワイルドストロベリーなどなどが育ちやすい「明るい日陰」になるように、頻繁に枝を切っています。


 
スタージャスミンとクレマチス

ラベンダー、タイム、セージ、キャットニップ、フェンネルなど


 
遅れていた クイーンエリザベス 咲き始めました。

 
楽園 も素晴らしく香っています。

  柏葉アジサイ
葉が茂りすぎました。多分肥料のやり過ぎです。花房は4本だけ


 
出入り口ではアシナガバチが1匹巣作りをしています。このハチは刺しません…たぶん。


ホトトギスが6月上旬までしきりに鳴いていました。遠くで。 今はヒヨドリです。ごくごく近くで!けたたましく。 きっとブルーベリーの実の熟れ具合を偵察に来ているのだと思います。



  ホトトギス殺生多き一日なり


ケムシ、アブラムシ、バラゾウムシ、ナメクジ などなど …


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梅漬け

昨年まずまずの出来でありましたので、今年も作ります。梅干し~

梅 4.5kg シロップ用として市場に出ていた、うっとりする香を放つ熟した梅です。塩分は12%にしました。

  

ラッキョウ、終わりかと思ったら土付きのものが市場に出ていました。先月7日に作った甘酢漬けは食べ始めています。今回は1日塩漬けををして水分を出してから甘酢に漬けました。

↑写真の瓶いろいろは、ラッキョウと前に作った梅酒など果実酒です。瓶を拭いて、それから味見。1番古いのは、2005年の梅酒 おいしい~


↓5月に漬けたラッキョウの半分は塩を少なくして醤油を足しました。これもおいしいです。 生姜の梅酢漬けも好き~



梅ジャムはとてもとても面倒なので、夫たちにお任せ。

以前漬けた塩分20%以上の梅干しがあります。塩が結晶して
  ガリガリしています。これ、ご飯を炊くときや水筒に一粒入
  れてると美味しいのです。無駄にはしません~
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