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兎も角も

ともかくもいちにちぐらしとぞんずべくそうろう ・・・ 芭蕉

としたけてまたこゆべしとおもいきや…

2024年05月09日 | 身近なこと

こんにちは パソコン・・・ また なかよくできるかな~

あらら・・・字も点点も~二重に見える・・・

 


久しぶりに

2022年01月29日 | 身近なこと

家族集合お正月の片付けも終わり

…特別のこともしてないのに…(>_<)

あぁもうすぐ二月なのねぇ、とただぼんやりと

過ごしています。

ん~書き留めておくべきことも思いつかず…

しばらく前に読んだ本のことでも

記しておこうかな…

 

現在、本はせっせと棄てているので、いつもは図書館本を

読んでいますが、この本は手元に置きたくて2冊買いました。

「83 4分の1歳の素晴らしき日々」

              ヘンドリック・フルーン著

力が湧いてくるような本です。

私の部屋のドアを開けますと、本箱から「がんばれよっ」

といっているような先輩の顔が描かれた表紙が見えるので、

私はいつもニヤリと笑いながら心の中で『もちろんよ~』

とガッツポーズをしています。(^^)/

 

でわでわ


トランプ大統領

2020年12月31日 | 社会・政治

トランプ大統領の訴えは、証拠不十分として次々に却下されているようです。

トランプ大統領が戦っているのは、共産主義です。

 

「財産を共有し、貧富の差がない平等な社会を作ろう」

理想はすでに変質し、醜悪な形態に膨れ上がった姿 明らか。

人は罪を抱えた弱い者なのです。人にはできないことをそそのかすのは、人を神から引き離そうとする、空中の権威をもつ者の仕業です。

従ってはいけません。

 

従うべきお方に誠実であるよう戦っていらっしゃるトランプ大統領に、祝福がありますように。

 

 

 

 


見通すことはできませんが

2020年12月02日 | 社会・政治

主は言われる

「あなたがたの訴えを出せ」 と。

ヤコブの王は言われる

「あなたがたの証拠を持ってこい」。 (イザヤ書)

 

 


感謝

2020年08月25日 | 社会・政治

選ばれた人は耐えることができる

民が一つの群れとして

歩み続けられるようにと

孤独に痛み    悩みに耐え 

進み続けられる

                        感謝

 

 

 

 


5月26日緊急事態全面解除

2020年06月02日 | 社会・政治
25日に安倍首相が行った記者会見  から

「わずか1か月半で、今回の流行をほぼ収束させることができました。まさに日本モデルの力を示したと思う。みなさまに心より感謝申しあげます。

感染リスクと背中合わせの過酷な環境のもとで、強い使命感を持って全力を尽くしていただいたすべての医療従事者に心からの敬意を表します。

本日、ここから緊急事態宣言全面解除後のステージへ、国民の皆さまとともに力強い一歩を踏み出すことといたします。

目指すは新たな日常を作り上げることです。次なるステージにおいても、国民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。」

…ほんとうに、それぞれの専門の先生方のご意見を謙虚にお聞きになり、そこから注意深く一筋づつ道を選び、進めてくださったと思います。

本日新聞に載りました世論調査では、「内閣支持率 急落36%」だったそうです。不思議ですが、全く気にする必要はありませんですね。 
平成17年7月にも3割を切ったことありましたね。


目標のはっきりしないような走り方をせず空を打つような拳闘はしない
強い心はつぶやかずに耐える
(第一コリント)
 

吹きぬける風は強く木々を揺らし
不調和の調べをもたらす
隠されていたもののうち
いくつかが現れ
存在していたもののいくつかが
消える 

  良き実残れよ 
  よき言葉伝われよ


弓型の虹

2020年04月21日 | 社会・政治
4月18日(土)夕方 大きな虹が現れました。
弓型の美しい虹でした。
 
我わが虹を雲の中に起さん是我と世との間の
契約の徴なるべし (創世記第九章より)
         
中国の湖北省武漢市で発生した「武漢コロナウイルス
感染症」が、全世界に広がっているさなか。

昔むかしの、大洪水の後にたてられたという
神様のお約束を思い起こしたのでした。

静けさが戻ることを待ち望みます



ならんで西ゆく

2020年02月22日 | 身近なこと
去年の秋の事でした。
大きな白い雲が次々に現れては
ゆっくり西の端に消えてゆくのを
眺めておりました。

みんな行きましたな
進叔父も逝きました

 天が下の
 すべての事には季節があり
 すべてのわざには時がある

雲を眺めながら
決めかねていたことを決め
師にお伝えしました。

長く続けたお稽古を
三月で止めます。

三月からは新しい方が入られ、
人数も今までどうりです。

よき「時」なのであります
 
 コッペパン
 並んで西ゆく
 秋の空

西の空も楽しそうであります

ご無沙汰を・・・

2020年02月17日 | 身近なこと
ん? 字、こんなに小さかったかしら・・・大きくするには?
んんん・・・まったく戸惑うことばかりです。

役に立つことを記してあるわけでもなく動きもないページで
すが、古い日記帳を読むように自分は時々スマホで見てます。
検索できるので、記憶力がさらに怪しくなった私には便利。

 星もなく赤き弦月ただひとり
 空落ちゆくはただごとならず 

これは書き写しておいた,宮沢賢治の歌です。
昨日は弦月。

只事ごとならず。今、まさに。

破れを繕う方々に、力と幸いが与えられますように。




「悪夢のような民主党政権」

2019年02月15日 | 社会・政治
まったく安倍首相がおっしゃったとおり「悪夢のような…」でありましたよ。

「政権交代の悪夢」    阿比留瑠比 著  
新潮社(新潮新書417) 2011年 4月 20日 発行」 より

民主党政権は政治を堕落させ、国家を壊滅の危機に陥れてしまった。なぜこんなことになったのか。「危機管理能力の欠如を示した菅政権」「"小沢はぶれない政治家"は完全な幻想である」「政策集に影響力を行使していたのは旧社会党スタッフ」「鳩山首相は反捕鯨国の首相に、『私はクジラ肉は嫌いです』と媚を売っていた」......政権交代前から警鐘を鳴らし続けてきた著者が明かす、愚かすぎる政権の酷すぎる内幕。 (カバーの言葉)

…でしたね。

「2009年夏」(あの頃の日記より)

政権交代を願う声が多いそうですねえ  「 チェンジ! リセット! すべてチャラにしやり直し!」 ・・・そうか・・・で、どうなる

国旗を切り裂いて作った党旗をホームページに載せ、「大変申し訳ない。われわれの神聖なマークなので、きちんと作らなければ」と代表が言ったあの党の政権公約は…

【ひとつひとつの生命を大切にする。他人の幸せを自分の幸せと感じられる社会。それが、私の目指す友愛社会です。 税金のムダづかいを徹底的になくし、国民生活の立て直しに使う。それが、民主党の政権交代です。

命を大事にすることも、ムダづかいをなくすことも、当たり前のことかもしれません。しかし、その「当たり前」が、壊れてしまっているのです。母子家庭で、修学旅行にも高校にも行けない子どもたちがいる。病気になっても、病院に行けないお年寄りがいる。全国で毎日、自らの命を絶つ方が100人以上もいる。この現実を放置して、コンクリートの建物には巨額の税金を注ぎ込む。一体、この国のどこに政治があるのでしょうか。

政治とは、政策や予算の優先順位を決めることです。私は、コンクリートではなく、人間を大事にする政治にしたい。官僚任せではなく、国民の皆さんの目線で考えていきたい。縦に結びつく利権社会ではなく、横につながり合う「きずな」の社会をつくりたい。すべての人が、互いに役に立ち、居場所を見出すことのできる社会をつくりたいのです。 】

・・・・・ いやはや・・・・・ それから

【高速道路の無料化段階的実施。ガソリン税・軽油引取税 自動車重量税・自動車取得税の暫定税率を廃止。 農業の「戸別所得補償制度」創設。畜産・酪農業、漁業に対する所得補償と林業に対する直接支払いの導入。雇用保険を非正規労働者に拡大適用、求職者支援。 出産時に55万円の一時金を支給。教育中学卒業まで、1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給。 高校は実質無償化。 大学は奨学金を大幅に拡充。 生活保護の母子加算を復 活し、父子家庭にも児童扶養手当を支給。 などなどなど】

「おおよそ、人は損得勘定で動く」。と考えているようだね。ま、それは正しくないこともないか・・ 。あてになる公約か知らないけれども。

2009年8月の第45回衆院選で、残念ながら民主党は国民の圧倒的な支持を受けたのでした。

鳩山首相「東アジア共同体構想」★

同じく「友愛精神」★

同じく「長い言い訳」★

同じく「鳩山政権発足三ヶ月」★

同じく「施政方針演説」ポエム?★

小沢氏 「ルール無視」★

同じく 「一貫してます…」★

振り返っても腹立たしい。民主党トロイカ体制のお二人であります。後のお一人とその他ぞろぞろは省略。  二度とこういう政権はごめんです。


『すべては消えゆくのだから』

2019年02月01日 | 本と映画の話
ローランス・タルデュー 著
赤星絵里 訳
早川書房

美しい装丁に惹かれました。…題名にも多少。 …もしつまらなくても、薄い本ですからね…と、図書館で借りた本です。が、夢中になってすぐ読み終えてしまいました。流れるような文章は心地よく、登場人物にも深く同調できました。


都会に暮らす男のもとに一通の手紙が届いた。「ヴァンサン、私はもうすぐ死ぬの、会いにきて、もう1度だけ」――― それは、15年前に起きた突然の不幸から別れざるを得なくなった、元妻からの手紙だった。

もう会わないと誓ったかつての妻ジュヌヴィエーヴからの手紙。男は暫く躊躇したのち車に飛び乗ると、猛スピードで高速を駆けて彼女のもとに向かう。

男の脳裏には、次々と幸せな日々想い出がよみがえってくる。そして、「僕たちの一人娘」クララのこと。最愛の娘クララは8歳だった。

夫婦が運命の濁流にのみ込まれる原因となったのは、クララが8歳の時、突然、学校から帰る途中いなくなってしまったことだった。真昼間の出来事なのに、誰も何も知らない。手がかり一つ見つからない。

日がたつほどに辛さは増す。 夫、ヴァンサンは電話に目を据えて歩き回り、怒りの表情を浮かべたまま沈黙の中に閉じこもった。 妻、ジュヌヴィエーヴはしばしばクララの部屋に逃避し、日記をつける。夫婦の関係はすこしずつ離れていった。

クララがいなくなって2か月たった日の日記より、『―――このノートがなかったら、ヴァンサンのように絶望へゆっくりと向かうのに身を任せていたかもしれない。言葉に救う力があるなんて。いまわかった。言葉は自分自身に繋ぎ止めてくれると。狂気に満ちた深い闇へ迷い込まないようにしてくれると。』


再会…ここからも静かに流れるような文は変わらず。穏やかな映像が伝わる。

ジュヌヴィエーヴは、記憶や思い出を払いのけて生きているであろうヴァンサンに、日記を託した。

「悲しくならないで、ヴァンサン。人より早く死ぬからって大切な物を失うってことじゃないんだから。永遠は時間の中じゃなくて、深淵の中にあるのよ。その混沌の中に」
…バイオリン教室のこと眠る前に毎晩かならずベッドに並べていた人形たちのこと死…私の子供のころに似ている…覚書、PCでは背景に埋めたけれど…

 『ジャン・クリストフ』の中の一節を思い出す。
 愛せられし者は姿を変えて恋人の魂の中にあり。(ザビーヌ)
                       

 来た道は閉じられる。
 神は私たちが進むと、後ろを
 閉じて守ってくださる。
 
 過ぎた日々は言の葉にかえて
 小箱に仕舞う。
 表には一編の詩、或は一句を。



『獄中記』

2018年12月04日 | 本と映画の話
ジェフリー・アーチャー著 『獄中記』

地獄篇より

「1日目―2001年7月19日(木曜日)午後12:07」
「『被告を四年の刑に処す』高等法院裁判官のポッツ判事が裁判官席から私を見下ろし、喜びを隠しきれない声で言う。そして、私に退廷を命じる。」

思いがけず実刑が下されたアーチャー。テムズ川南岸のウリッジにあるベルマーシュ刑務所が最初の収監先となった。

「<BELMARSH PRISON>という表示板が見える。どこかのお調子者が、B を線で消し、H に変えている。〝ヘルマーシュ”--地獄の沼。心弾む友好的な歓迎の言葉からは程遠い。」

「ヴァンはコンピューターで制御された高い鉄格子のゲートをふたつ通り抜け、高さ30フィートばかりの赤レンガ塀に囲まれた中庭で停まる。赤レンガ塀の上には、まるめられた鉄条網が張り巡らされている。英国の重警備刑務所のうち、ここだけがまだひとりの脱獄者もだしていないそうだ。以前何かで読んだ覚えがある。塀を見上げ、棒高跳びの世界記録が20フィート2インチであることを思い出す。」

「その独房は、奥行きは5歩、幅は3歩ほどしかなく、煉瓦の壁は気が滅入るような藤色に塗られている。独房の一隅にシングルベッドが置かれているが、マットレスは岩のように硬い。軍隊にも納品できなさそうな代物だ。ベッドと反対側の壁の前には、スチール製の小さな四角いテーブルと椅子。厚さ1インチの鋼鉄製のドアの横にスチール製の洗面台と便器。便器には蓋も水洗装置もついていない。何としてもこの便器だけは使うまいと心に決める。   (略)

『どうして私はこんなところに入れられなきゃならないんだね?』と私は尋ねる。『殺人鬼でもなんでもないのに』
『受刑者は最初の夜を医療棟ですごすことになっているんです』と彼女は言う。『例外をつくるわけにはいきません。特にあなたの場合は』私は何も言わない--何が言える?  (略)

ミズ・ロバーツが精いっぱいの思いやりと理解を示そうとしてくれているのはわかるのだが、私は落胆の色を隠せない。」

所持することを許されたビニール袋の中に、息子が加えてくれた本があり、その中にはメッセージが書かれていた。

「『父さん、父さんがこれを読まずに済むことを祈っている。でも、たとえ読むことになっても、気を落とさないで。ぼくたちは父さんを愛している。 もう上訴の手続きもおこなわれてる。  ウイリアム ジェイムズ 』 (略)

彼らがいなければ、この数週間を切り抜けられたかどうかもわからない。7週間に及ぶ裁判の間彼らは多大な犠牲を払って日々私のそばにいてくれたのだ。」

その夜は、自殺防止巡回のために1時間ごとに光を当てられた。陪審員の評決のことや、不可解にも有罪となったことについて考えたアーチャーは、しかし

「何とか気持ちを切り替えて、これから先のことに思いを向ける。1時間たりとも無駄にはすまいと心に決めて、投獄されているあいだに経験したことをすべて日記に書き記すことにする。

 午前6時、粗末なベッドから起き上がり、ビニール袋の中を探る。あった。探そうと思ったものはすぐ見つかる。今回は当局もそれらを送り主に送り返すべきだと判断しなかったようだ。A4サイズのレポート用紙1冊とフエルトペン6本。そういうものを必需品の中に入れる先見の明のある息子が自分にいるというのは、なんとありがたいことだろう。
 二時間後、刑務所に送られてからわが身に起きたすべての出来事を記した第一稿が出来上がる。」


1日目の決意どうり、2001年8月9日までの22日間、日記は綴られました。

「何より常に頭をすっきりとさせ、健康を保つことが肝心だ、と改めて自分に言い聞かせる。前者のためには毎日日記をつけるしかない。後者のためには早くまたジムでの運動を始めるしかない。」(3日目)


イギリス刑務所には、スポーツジムや作業場、教会など多様な施設があるようです。
アーチャーはそのような中で、交流する人と深くかかわっていきます。
アーチャーの小説を読むといつも思うのですが、切り取ったその一つの動作、一つの言葉によって、登場人物が目の前にいるようにはっきりと浮かんできます。

アーチャーは日記の中で呼びかけます。

「ブランケット内相 ―― ジョン メジャーが首相だったころから個人的なつきあいがあり、彼が面倒見の良い立派な人間であることはわかっている ―― がこれから書くことを注意深く読んでくれることを心から願う」と。彼は訴えます。

 ……作業場であった「ピーター」について。20代前半のその若者は結婚して子供ひとりおり、自分で会社を経営している。無免許で兄のヴァンを運転して捕まる。その日兄が病気で休み、兄の大工道具を現場から自宅に持って帰るところだった。裁判官に6週間の刑務所暮らしを言い渡された。

「はっきりさせておきたい。その判決自体に別に文句はない。が、彼のような男をベルマーシュに送りこむなどというのは、狂気の沙汰としかほかに言いようがない。 (略)
『独房にいれられているのかい?』と私は尋ねる。
『いや、ほかの二人の受刑者と一緒だ』
『彼らは何の罪で入れられているんだね?』
『ひとりは殺人で起訴されて裁判を待っている。もう一人は麻薬の売人』
『それはあまり愉しい環境とは言えないね』と私は努めて軽い口調を装って言う。
まだ読んでくださっていますか、内相?
『まさに地獄だ』とピーターは続ける。『(略)自分のことは自分で何とかできる。でも、僕と一緒の房にいるふたりの男はなんといってもプロの犯罪者だからね』(略)
内相、この働き者の家庭人は身の安全を心配しています。あなたは無免許運転で捕まった人間に対して、罰としてそこまで心配させたいのですか?
ベルマーシュに来て以来、私は千通を超える応援の手紙をもらっている。が、61歳になってさえ刑務所暮らしというのは受け入れがたい体験だ。ピーターは23歳、彼の人生はまだこれからだ。カテゴリーAの重警備刑務所になどいるべきでない何百人の人間が現ににこうして送られてきているのだ。
(略)
簡単なことだ。逮捕された被疑者は、裁判の後ではなく裁判が始まるまえにABCDに分けるのだ。そうすれば、たとえ実刑が確定しても、初犯で暴力行為の履歴がない被疑者を、殺人犯や麻薬の売人やプロの犯罪者と一緒の房に入れずに済む。 (略)


獄中記は、このように1冊にまとめられる前に<デイリー・メイル>紙に連載されたそうです。ウエイランド刑務所へ移されてからのことは『獄中記 煉獄篇』として、こちらも。『天国篇』はまだ翻訳された本が出ていません。

あらためて、人間てほんとにドラマチック! ジェフリー・アーチャー 最高! と、思いました。(図書館本 再読です)




皇帝ダリア

2018年11月30日 | 身近なこと
皇帝ダリアが咲くと、
今はいない懐かしい人たちのことを思い出します。
やさしい色の花々が風に揺れて高いところから話
かけているようで…  

と、思っていましたら。

妹から電話。
「今日はお父さんの命日ねぇ」
!!そうでしたそうでした。 なんと親不孝者!
すっかり忘れていたのです。

同時に、あの時の衝撃が押し寄せてきました。
17年前の空の色 …
そう。11月の空と風…皇帝ダリアのころでした。


 静かに咲いていたアネモネが
 薄紫に蒼ざめてゆくのを
 薔薇が紫に萎れるのを
 誰も止めることはできない

 魂は旅立たねばならない
 とどめおくことはできない
 愛すらまとわずに


 空に捉えられた花が空中を飛び踊りやがて
 一瞬のうちに花びらを落とすのを人は見た


これはメイ・サートンの詩の一部です。
次も、メイ・サートンの詩『両親のこと 内なる宇宙のこと』からの一部です。

 わたしはもう誰の娘でもない
 この最後の別れによって
 被いはすべてはぎとられた

 死と愛は完全に和解し
 熟した果実が地に還るように

 わたしの歴史のすべてを載せた船が
 海へと乗りだす

 
読んでくださった方 詩をコラージュのようにして ごめんなさい
父 母 ご先祖様 命日を忘れてしまって ごめんなさい


久しぶりの投稿

2018年11月26日 | 身近なこと
なのに、記すことは~
停雲荘に住まう人

夏の間、叔父は髪も髭も伸び放題。腰が曲がって
杖をつき浴衣姿で・・・仙人のようでした。

張り紙も増え、フアックスの上には…
  
新手の詐欺という新聞記事の切り抜きと
「旬の 梨 ビワ 桃 ブドウ  かかってこんかな」
果物の好きな叔父です。間違えて送ってこないかな と。
ほかには…
 などなど

仙人スタイルは9月まで。10月にはサッパリ。
「拉致されて、床屋に連れてかれたんだよ」と。
「若返りましたよ。ずっと良いです」と、私。

最近、「お茶」が楽しみに加わった様です。
祖母が使っていた茶釜などを探し出し、ガスコンロで
お湯を沸かし、お茶を点ててくれました。
「クッキングヒーター以外は厳禁」とヘルパー
さんに注意されているので、2回目からは私が
点てるようにしています。

とてもおいしいお抹茶ですが、私は、新聞紙の山など
積み上げたものが気になり落ち着きません。
ほんの少しの時間、楽しくお話して帰ります。



本日届いた手紙の中の、二句。

 袷時 我流 立流 点茶かな

 菊の香や 一口あんぱん 二口に

「袷時」(あわせどき)という銘の付いた茶杓を使いました。
「あんぱん」は想像であります。




「岡野喜太郎伝」

2018年05月18日 | 社会・政治
読書 (2012年05月17日 から3回に分けて記した分から再び)

「岡野喜太郎伝」 小島直記 著 フジ出版社 発行 昭和42年8月15日第3刷 より


岡野喜太郎 は、元治元年4月4日に生まれ(1864年)、昭和40年6月6日(1965)死去。明治から昭和にかけて活躍した銀行家です。

無一文でスタートした明治政府は、「西南戦争」(1877)の軍費などを不換紙幣を増発して賄いました。その後、極端なデフレ政策を強行したので、物価の暴落がはじまりました。悪性インフレから極端なデフレ、この激動のため多くの地主たちが先祖伝来の土地を失いました。

代々地方の指導者としての意識を受け継ぎ育った喜太郎青年の闘志は燃え上がったのであります。師範学校を中退すると、まず自分自身を一人前の百姓に鍛えるために汗水流して働き、前へ進もうとする足を引っぱる借金を田畑を売って清算し、あとは働けるだけ働き、暮らしをできるだけ切りつめて貯金をしようと考えました。

明治18年度の稲作は豊作、日本全体では松方デフレ政策が一応の成果をみせ、不換紙幣の消却もすすみ、この時期各地で企業熱が起きました。喜太郎は、天候その他の異変にそなえるために貯蓄組合をつくろうと考えました。村人を説得して回り、一月に十銭づつを集めることができました。

利子が年に三分の駅逓(郵便局の前身)貯金よりもっと有利な運用ができるように、月五十銭の貯蓄案を呼びかけ、賛成した総勢12人と明治20年に、「共同社」を運営。明治28年、32歳で「根方銀行」を創立しました。

根方銀行の資本金は1万円、小ささが特徴の銀行でありました。銀行の店舗は岡野家の茶部屋の1室、事務員は1人、岡野頭取の年俸が70円(月給5円80銭余)、4人の取締役は年手当4円、監査役2人の年手当3円。 これを当時の一流銀行と比べると…三井銀行の頭取にあたる総長の月給が350円、大学を出たての新米社員ですら13円、という具合です。運よく好景気の最中にスタートしたので、翌年には3倍増資、さらに倍額の6万円に増資して、店を沼津市に移し、名前を駿東実業銀行に改めました。 

明治45年、資本金270万の駿河銀行となったのは岡野喜太郎49歳の時でありました。


… … うう~む … …


事業に浮き沈みがあるのは当然のこと。但し、「岡野喜太郎伝」によれば

「損失が出た場合にその処理の仕方が潔くて、かえって評判がよくなるという風向きになったことも」 ありましたとさ~どっとはらい