六日の早朝、福は亡くなりました
三歳と七ヶ月でした
小さな体で良く頑張ってくれました
その日、夜中の1時過ぎに
私の足に温もりと重みを感じて起きたら
荒い呼吸の福がうずくまっていました
最後の力を振り絞って
私の傍へ来たのだと思います
それ以後動けなくなりました
すぐに主人を起こし
福を挟んで川の字になって
福の背中を撫でながら
まんじりと夜明けを待ちました
空が白み、夜が明け
作ってあったブログの記事だけを投稿
どんどん呼吸が弱っていく福の傍にいてあげました
二人で福の名前を呼び
二人で抱きかかえて
その時が来るのを阻止しましたが
手にすくった水のように
二人の両腕から福は旅立ちました
福は特別に可愛い猫でした
朗らかで明るくて
いつも、私達の傍にいる仔でした
手先が器用で仕草の可愛い仔でした
あまりにも可愛がり過ぎたから
神様は早くに連れて行ったのでしょうか
『猫の姿をしているけど、二人の子供だったから・・・』
と言って泣く主人
翌七日
荼毘に付しました
もう二度とこの毛並みを撫でられないと思うと
心の底から
福の死を思い知らされるようで
悲しさと辛さと悔しさで
『もう一度生き返って!!』と、
泣きに泣きました
9ヶ月間の闘病生活のわりには
お骨はしっかり残っていて
それがまた、悔しさを誘いました
骨壺を胸に抱き
その硬い質感に
死んでいった命の無常を感じて
涙が止まりませんでした
『みんにゃ、ありがとうにゃ~』
たくさんの応援や励まし、祈りを
本当にありがとうございました
福も喜んでいたと思います